Mi11 lite 5Gはコストパフォーマンスに優れた今季大注目のミドルレンジスマートフォンです。
43,800円という価格ながら圧倒的なパフォーマンスにFelica対応などの日本仕様をバッチリ抑えた死角のないモデルに仕上がっています。
本日はMi11 lite 5Gを使ってみてわかった良い点・悪い点について実機レビューをお届けしたいと思います。
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Mi11 lite 5Gの注目ポイント・スペック詳細
Mi11 lite 5Gはコストパフォーマンスに優れた機種をいくつも作り出してきた中国のXiaomiによるミドルハイレンジのスマートフォンです。
ハイエンド | Xiaomi 11T Pro Xiaomi 11T |
ミドルハイレンジ | Mi11 lite 5G |
ミドルレンジ | Redmi Note10 Pro |
エントリー | Redmi Note9T Redmi Note10 JE Redmi 9T |
ハイエンドモデルよりも少しスペックを抑えつつ、コストも抑えたコストパフォーマンスに優れたミドルハイレンジモデルです。
スペックは妥協したくないけど、ハイエンドほど価格は出せない人のオススメのモデルとなっています。
Mi11 lite 5Gの注目ポイント
Mi11 lite 5Gの注目ポイントがこちらです。
Mi11 lite 5Gの注目ポイント
- 重量159gの超軽量ボディ
- 薄さ6.81mmのスリムデザイン
- Felica対応/MicroSD対応
- 最大6400万画素のトリプルレンズカメラ
- Snapdragon™ 780G搭載
Mi11 lite 5GのBadポイント
- 一部ゲームが正常に動作しない
- ワイヤレス充電非対応
- イヤホンジャック非搭載
Mi11 lite 5Gの値段
- 想定市場価格:43,800円
- MVNOなら更に安価に購入可能
Mi11 lite 5Gの魅力は超薄型・軽量なスタイリッシュボディです。画面サイズは6.55インチなので決して小型な部類ではありませんが、軽くて薄いため持ちやすさ、扱いやすさの点では圧倒的に優れています。
SoCもミドルハイレンジの中では高性能なSnapdragon780Gを搭載しており、パフィーマンス面でも十分です。
Mi11 lite 5Gのスペック詳細
Mi11 lite 5Gの付属品及び外観!薄い!軽い!扱いやすい!
Mi11 lite 5Gの化粧箱・付属品
こちらがMi11 lite 5Gの化粧箱です。
白一色のパッケージに文字だけとかなりシンプルです。
Mi11 lite 5Gの付属品がこちらです。
Mi11 lite 5Gの付属品
- AC アダプタ(33W充電対応)
- USB Type-C ケーブル
- SIMピン
- Type-C to 3.5 mm イヤホン アダプタ
- クリアケース
- クイックスタートガイド&保証書
最近では環境負荷を考慮し、充電器やクリアケースが省略されるモデルが増えてきましたが、Mi11 lite 5Gは従来どおりクリアケースにACアダプタが同梱されており、付属品はかなり充実しています。
特にありがたいのがこちらの33W対応の純正充電器です。
Mi11 lite 5Gは4250mAhという大容量バッテリーを搭載しているため、一般的な急速充電(18W)では少し物足りません。
こちらの充電器を使えば33Wで充電できるため、充電時間をかなり短縮することができます。
ミドルレンジモデルで33Wはかなりのハイスピード!
Mi11 lite 5Gの本体デザイン
こちらがMi11 lite 5G本体です。今回はミントグリーンを購入しました。
パステル系のエメラルドグリーンカラーで透明感がありとてもオシャレなカラーリングです。
カラーバリエーションは3種類用意されています。
- トリュフブラック
- シトラスイエロー
- ミントグリーン
どれも透き通るようなカラーリングが美しいです。
背面はRedmi Note10 Proと同様にマット加工が施されており、ほどよく光を吸収し高級感のある輝きを放っています。
滑りやすいのが難点ですが、指紋がつくにくいためこの質感はとても気に入っています。
Felicaに対応したNFCはカメラの右側に配置されています。
Mi11 lite 5Gの魅力が本体の薄さです。
薄さは6.81mmとこのサイズ感のスマートフォンとしては圧倒的な薄さを誇ります。
2020年モデルではかなり小型の部類に属していたPixel5と比較すると本体のサイズ感は二周り大きいのですが、薄さはほぼ同じです。
重量も159gと200gを超えるモデルが続々と登場する最近の中ではかなりの軽さを誇ります。
ただ、本体が大きいためか持ったときに思ったよりも軽い印象を受けませんでした。
Mi11 lite 5Gのボタン・端子周り
Mi11 lite 5Gの下部にはスピーカーとUSB-Cポート、SIMトレーが搭載されています。
こちらのスピーカーは上部と合わせてステレオスピーカーとなっており、ミドルレンジとは思えない迫力のある音を鳴らしてくれす。
本体右側面に指紋認証兼用の電源ボタンとボリュームキーが配置されています。
指紋センサーの位置が丁度良く、本体を持ったときに自然と親指でロック解除ができます。
指紋センサーの精度はとても良く、2週間近く使っていますがほとんど失敗したことはありません。そこそこ濡れていても反応してくれるのでとても使いやすい指紋センサーかと思います。
Mi11 lite 5Gのカメラデザイン
Mi11 lite 5Gは最大6400万画素のトリプルレンズカメラを搭載しています。
1億画素を有するRedmi Note 10 Proほど強力ではありませんが、超広角に扱いやすいテレマクロレンズの3眼構成は2021年のXiaomiの王道の構成です。
詳しくはカメラのパートで作例を交えて紹介します。
Mi11 lite 5Gのディスプレイは10億色表示対応で90Hz対応
Mi11 lite 5Gのディスプレイ
Mi11 lite 5GはFHD+解像度の有機ELディスプレイを搭載しています。
10億色表示(10bitカラー)に対応しており、色彩階調が豊かでとても発色が良く、コントラスト比の高いためコンテンツを楽しむにはもってこいのディスプレイをなっています。
また、Mi11 lite 5Gは6.81という薄さを実現するために、フレキシブルなPOLEDを採用しています。
この薄さを実現するためにはこのフレキシブルなPOLEDが不可欠だったとのことで、従来よりもコストがあがっているとのことですが、それでいながら43,800円に抑えられている点はさすがXiaomiです。
リフレッシュレートは60Hzと90Hzを選択することができます。
Redmi Note 10 Proが120Hzであった点を考えると少し物足りないかもしれませんが、電池持ちの観点では90Hzが有利なので一長一短かと思います。
Mi11 lite 5Gのパンチホール
左上部にはパンチホール型のフロントカメラが埋め込まれており、サイズはとても小さいため普段の利用で邪魔になることはほとんどありません。
Mi11 lite 5Gのカメラは普通に優秀だが動作のもたつきが残念ポイント
Mi11 lite 5Gのカメラスペック
Mi11 lite 5Gは最大6400万画素のトリプルレンズを搭載しています。
望遠レンズがなかったり、超広角の画素数が低いなどハイエンド比べると見劣りするカメラ性能ですが、ミドルレンジモデルとしては十分高性能です。
特にメインカメラは6400万画素の高画素数で4つのピクセルを1つにまとめるピクセルビニング技術に対応しており、より多くの光を取り込むことができます。
また、他社ではおまけ程度のマクロレンズですがXiaomiは扱いやすいテレマクロとなっており、かなり実用的です。
Mi11 lite 5Gの作例
ここからは実際にMi11 lite 5Gで撮影した作例をご紹介します。
Xiaomiのカメラは簡単に言えば”SNS映えするカメラ”です。
全体的にコントラストと彩度が高く、くっきりした写りとなります。そのため実物とは少し違った写りになってしまいますが、撮ってそのままSNSに投稿できるような”映える”写真が撮れます。
個人的にはこの彩度補正はマイナスポイントです。2枚目を見てもらえるとわかるように、彩度を異常に持ち上げているためグラデーションが潰れてしまっています。
こちらの写真なんかは紫色の彩度を持ち上げすぎて、グラデーションが完全に失われています。
花撮りをすると全体的にこんな写りになってしまうため注意が必要です。
AI補正をオンにしたときとオフにしたときの比較がこちらです。
AIをオンにすると空の青さや雲の明暗がはっきりしています。
現実はAIオフが近いですが、SNSで共有するならAIオンのような仕上がりのがいいですね。
光量の多い昼間の撮影であれば輪郭のはっきりした綺麗な写真を撮ることができます。
花撮りは苦手ですが、ボケ感もそこそこあり、カメラとしての基本性能はしっかりとしている印象です。
AIが自動で被写体を認識し最適な補正をしてくれます。こちらは料理として認識されておりわずかに暖色系の加工が施されることでいい感じに美味しそうな写真になっています。
Mi11 lite 5Gは500万画素のテレマクロレンズを搭載しており、他機種のマクロよりも少し被写体と距離をとった形で撮影することができます。
500万画素ですが、解像感はそれなりに高く十分実用的なレベルです。
トリプルレンズ構成ですが望遠レンズは搭載していないため、標準レンズによるデジタルズームとなります。
2倍まではほとんど粗さが目立たちませんが、やはり5倍となると引き伸ばされている感がよくわかります。
Mi11 lite 5Gのカメラで期待を上回って好印象だったのがナイトモードです。
白飛びや不自然な明暗差もなくハイエンドモデルに匹敵するレベルで健闘しています。
より低照度環境になるとセンサーサイズがそこまで大きないため違いが表れてくるかもしれませんが、この程度の都市夜景ならとても優秀です。
こちらは日中帯にトンネルの中で通常モードとナイトモードで撮影した写真です。
ナイトモードによりダイナミックレンジが広がり、白飛びがかなり抑えられています。
ライバル機にあたるOPPO Reno5 Aと比較してもその違いは一目瞭然です。
また、Mi11 lite 5Gには様々なモードが用意されているのも魅力の1つです。
例えば、こちらの写真のようなライトトレイルを撮影するには、他の機種ではプロモードで撮影する必要がありますが、Mi11 lite 5Gなら”長時間露光”というモードから簡単に撮影することができます。
こうしたカメラを使った楽しさを体験できるのもMi11 lite 5Gのカメラの良さです。
他にもMi11 lite 5Gには撮影を楽しめるモードがたくさん搭載されています!
Mi11 lite 5Gのカメラの残念ポイント
作例を見てもらえると、43,800円という価格に対して十分すぎるカメラ性能を有していることがわかるかと思います。
そんなMi11 lite 5Gのカメラですが、残念なポイントもあります。
それが、動作のもたつきです。
Mi11 lite 5Gを使っていて、ふと写真を撮ろうと思ってカメラ起動してもなかなかシャッターを切れないシーンが結構な頻度で発生しました。
これが原因でシャッターチャンスを失うことも多々あり、かなりストレスを感じました。
Snapgragpn780Gの処理性能を考えるともっとサクサク動いてもおかしくないため、ソフトの最適化による改善がされることを期待します。
Mi11 lite 5Gのミドルレンジにしては十分すぎる処理性能
Mi11 lite 5Gのベンチマークスコア
Mi11 lite 5GはSnapgragpn780Gを搭載している唯一のミドルレンジスマートフォン(執筆時点)です。
その処理性能は凄まじく、ミドルレンジモデルのベンチマーク(Antutu V9)は2〜30万点台が一般的であったのに対して、約45万点と大きく引き離しています。
その処理性能の恩恵は十分にあり、Snapgragpn732Gを搭載したRedmi Note 10 Proでは随所に動作の重さを感じていましたが、Mi11 lite 5Gではそんな重さは一切感じることがありません。
動作の重さがネックでミドルレンジに乗り換えられなかった人たちにこそ使ってほしい快適さです。
重いことで定評のあるMIUIもサクサク快適に動きます!
Mi11 lite 5Gのゲーム性能(アップデートでほぼ修正済み)
Mi11 lite 5Gの処理性能は素晴らしいのですが、残念ながらゲームをする前提なら現時点でMi11 lite 5Gは絶対にオススメしません。
いくつかゲームアプリをやってみましたが、動作がガクガクでプレイできたものではありません。
Mi11 lite 5Gでパズドラやるとこんな感じです。
— しみたく🙆ライトなスマホオタク📱 (@Gadget_Simitaku) July 18, 2021
正直この動画のほうがまだなめらかに動いていて、実際はガックガクでやれたもんじゃない。 pic.twitter.com/Syhl28ILhY
最適化がまだ施されていないことが原因と見られており、全ゲームアプリではないようですがゲーム利用ならMi11 lite 5Gはもう少し様子をみたほうが無難です。
Mi11 lite 5Gのソフトウェア
Mi11 lite 5GはXiaomi純正のカスタムOSであるMIUIを搭載しています。
MIUIはAndroidベースですが、かなりカスタマイズの幅が広く使えば使うほど楽しくなるOSです。
例えば、こちらのスーパー壁紙なんかはAlways On Displayとロック画面、ホーム画面がシームレスに繋がるMIUIならではの壁紙です。
これを見たらきっとみんなMi11 lite 5Gが欲しくなる😁#Mi11Lite5G #スーパー壁紙 pic.twitter.com/arrC21I78b
— しみたく🙆ライトなスマホオタク📱 (@Gadget_Simitaku) July 6, 2021
MIUIの欠点として”動作が重い”というのが有りましたが、Mi11 lite 5Gの処理性能ならそんな心配も無用です。
カスタマイズできることが多く、最初は少し戸惑うこともありますが、そんな方のためにおすすめの設定をこちらで纏めていますので良ければ参考にしてください。
Mi11 lite 5Gの電池持ちは微妙だが充電速度は早い!
Mi11 lite 5Gのバッテリー持ち
Mi11 lite 5Gは4250mAhという大型のバッテリーを搭載していますが、実際に使ってみた感想といては、”電池持ちはイマイチ”です。
写真撮影やWEB、SNSなどそこそこの利用頻度でなんとか1日持つレベルです。
ただ、こちらも最適化が今後進めば改善される可能性があるので、今後に期待したいところです。
Mi11 lite 5Gの充電性能
Mi11 lite 5Gは付属の充電器を使えば33Wの高速充電ができます。
Mi11 lite 5Gの充電速度
- 0分 8%
- 15分後 33%(+25%)
- 30分後 54%(+46%)
- 45分後 75%(+67%)
一般的なスマートフォンの充電速度が早くても18W程度(一部の中華スマホを除く)なので、33Wはとても早く、45分間あれば67%も充電することができます。
充電は毎日もしくは2日1回は行うものなので、充電速度が早いのは意外と助かります。
ただし、33W充電ができるのは付属の純正充電器を使っているときだけなので、高速で充電したい方は必ず付属の充電器を使うようにしましょう。
Mi11 lite 5Gのレビューまとめ 全体的な完成度は高くゲームしない人にはぜひオススメしたい
Mi11 lite 5Gのレビューをお届けしました。
最後にMi11 lite 5Gの良い点・イマイチな点をまとめておきます。
Mi11 lite 5Gの良い点
- スリムかつ軽量な本体
- 妥協のない本体デザイン
- ミドルレンジとは思えないスピーカー性能
- SNS映えするカメラ
- 33Wの高速充電
- 防水防塵仕様
- MicroSD対応
- おサイフケータイ対応
- デュアルSIM対応
- 5G対応
- 43,800円
Mi11 lite 5Gのイマイチな点
- ゲームアプリへの最適化ができていない
- イヤホンジャック非搭載
- ワイヤレス充電非対応
- カメラ動作のもたつき
- 電池もちが悪い
43,800円という価格を考えると処理能力とカメラは十分すぎる完成度ですが、ゲームの最適化とカメラのもたつきだけが致命的な弱点です。
Mi11 lite 5GはSIMフリーおよび各MVNOから販売されています。
特にOCNモバイルONEはもともとの端末価格が安い上に、定期的な割引でかなり安く購入できます。気になっている方はぜひチェックしてみてください。
OPPO Reno5 Aとどっちがおすすめ?
Mi11 lite 5Gと比較されやすいのがOPPO Reno5 Aです。
同じくミドルハイレンジモデルに位置づけられており、SIMフリーモデルは同価格で販売されているため迷われる方も多いかと思います。
両方の機種を実際に使った私目線で簡単にこの2機種の違いを解説します。
Mi11 lite 5Gが優れている点
- ナイトモードが明るくて鮮明
- 大画面かつスリムボディ
- 有機ELの美しいディスプレイ(Reno5 Aは液晶)
- 33W急速充電対応(Reno5 Aは18W)
- 圧倒的なスピーカー性能(Reno5 Aはモノラル)
OPPO Reno5 Aが優れている点
- 自然な写りのカメラ
- ゲーム周りの動作が安定
- 電池持ちが優秀
- IP68最高の防水防塵性能(Mi11 lite 5GはIP53)
- イヤホンジャック搭載(Mi11 lite 5Gは非搭載)
基本スペックはかなり似ているこちらの2機種ですが、細かい違いは沢山あります。
とはいえ、Mi11 lite 5Gはゲーム関連での不安要素が多いためゲームをする人は断然OPPO Reno5 Aがおすすめです。
逆にゲームをしなければ全体的なスペックはMi11 lite 5Gのほうが優れています。
OPPO Reno5 Aはこちらのレビューを参考にしてください。
実際に使ってみた感想としてはどちらもコスパの高い良い機種なので、ぜひスマホ選びの参考にして下さい。
最後までご愛読ありがとうございました。
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