2021年も終わりを迎えようとしている頃、Twitterであることが話題になっています。
Twitterを日頃から楽しんでいる人はもうご存知かと思います。『アカウント凍結問題』です。
Twitterでは攻撃的な発言や誹謗中傷など、悪意のある行為を行っているユーザーを通報できるシステムがあり、公式はその報告に伴ってアカウントを凍結(永久に使用できなくする)措置を取ることがあります。
このシステムを悪用し、『今日中にお金を払わなければ凍結する』と脅迫を行い、実際にアカウントを凍結する事件がTwitterのガジェット関連のアカウントで起こっています。
本日はこのアカウント凍結問題の構造や解決策、Twitter公式からの回答、もし脅迫されても凍結されないための対応方法について解説をします。
Twitterアカウント凍結問題とは
凍結問題の構造
まず、今回のTwitter上で問題となっている凍結事件の概要を解説します。
①まずユーザーAを凍結させたい依頼主が凍結屋Aに凍結の依頼を行います。
②それを受けた凍結屋はアカウントに応じた金額を回答します。
③Twitterを利用しているユーザーAに対して、DMにて「○○円を支払え、さもなくばTwitterアカウントを凍結する」との脅迫が届きます。
④ここでユーザーAは支払うことも選択肢としてありますが、支払ったとしても凍結をしない保証はなくいいカモにされるため支払わないのがベターです。仮に支払わないという選択を取ったとします。
⑤すると凍結屋Aは(おそらく仲間にあたる)凍結屋BにユーザーAを凍結するように指示します。
この凍結屋Bですが、Twitterの公式マークを取得している複数のアカウントと想定されています。なぜかと言うと、Twitter公式が付与する公式マークを持ったアカウントは違反報告をTwitter自体が重く取られており、即アカウント停止となるという噂があるためです。
⑥公式マークを持った凍結屋BがTwitterへユーザーAの違反報告を申請します。
こちらは噂レベルですが、違反報告から実際にアカウントを凍結するまでに本来ならばTwitter側での確認作業が入るはずです。これがApple関連製品の模倣品に関する申請である場合、一発でアカウント凍結措置となるTwitterの裏の仕組みがあるとのことです。
凍結屋やこのシステムを悪用し、ユーザーを意図的に凍結させていると見られます。
⑦⑧公式マークからの違反報告を受け取ったTwitter公式がユーザーAを凍結させ、アカウントは永久的に利用できなくなります。
このように今回の事件は凍結を依頼する物(いない可能性あり)、凍結屋、Twitter公式、ユーザーAの4社の間で起こっています。
凍結屋A,Bは複数アカウント(おそらく削除されては新規作成)を保有していると見られています。
現状わかっている情報では以下のアカウントが狙われやすいと見られます。
- フォロワー数が多く影響力がある(1000以上?)
- スマートフォンなどのガジェット関連のアカウント
少し前はアフィリエイト関連が狙われていたようですが、最近ではガジェット関連で一定以上の影響力のあるアカウントを狙い撃ちしているようにも見えます。
アフィリエイト関連やガジェット関連のアカウントはApple製品に関するツイートも多いかと思うので、違反申請の際に狙われやすいことからも、狙われやすい領域だと思います。
実際に私に来た脅迫DM
こちらが実際に私のTwitterアカウントに送られてきた脅迫DMです。
14000円の要求及び「今日中に支払わなければ、あなたを凍結します」としっかりと書かれており、だれがどう見ても脅迫です。
ちなみに私の状況は、このDMを受領後以下のことを即座に実行しました。
- 鍵アカウントへ変更
- 当該の凍結屋をフォロー解除(ブロックではありません)
- Twitterへの違反報告
- 違反申請されそうな過去ツイートの削除
- (念の為)日付を跨ぐタイミングでアカウントを停止
これらを実行したおかげか、2日たった今でもアカウントは凍結させられていません。
おそらく一番有効なのが鍵アカウントへの移行です。鍵アカウントへ移行すると凍結屋Bが⑥の違反申請ができなくなるためだと考えられます。
そのため恒久的な対処方法は無いのが現状です。
凍結したら復活できるのか?
Twitterでは違反したアカウントへの様々な措置を用意しており、凍結は最も厳しい対応にあたります。
アカウントが永久凍結されるとグローバルで閲覧対象から削除され、違反者は新しいアカウントを作成できなくなります。
Twitterサポートページより
アカウントが凍結されると、そのアカウントは永久凍結となり、今後はアカウント作成すらできなくなります。
また、凍結したユーザーには異議申し立ての機会が用意されています。しかし、今回の凍結屋による被害でも異議申し立てが通る可能性は100%ではなく、凍結後、申し立てが否認されているケースも報告されています。
ここから何が言えるかと言うと、凍結は絶対に避けるべき、ということです。
凍結しアカウントの新規作成もできなければSNS運用には大打撃です。
仮に鍵垢であれど一定獲得したユーザーとの接点を大事にできるのは非常に重要なことです。絶対に凍結は回避しましょう。
Twitter公式の対応・問題の解決方法
本件のTwitterからの回答
この凍結問題ですがTwitter上の誹謗中傷事件とはわけが異なり、加害者である凍結屋は複数アカウント、複数人で運用していることが想定され、しかもその先に依頼主がいるという複雑な構造となっています。
そのため個人がどうこうできるレベルの話ではなく、Twitter公式側の対応が求められると私は考えています。
そんなTwitter公式に脅迫の事実があったことを報告した結果の回答がこちらになります。
Twitter公式の回答がこちらです。
『ルール違反に該当するものを確認できませんでした。』
思わず目を疑いました。
それなのにルール違反はなかったというのが公式の回答です。
しかもその下の文を読むとこのように書かれています。
確認に際しては、アカウントや会話の内容、そしてお客様がこうしてTwitterまでご報告いただくに至った経緯についてできる限りの情報を考慮いたしました。
ここまで丁寧に確認した上で、このDMは脅迫ではないというのがTwitterの回答のようです。
『今日中に14000円を払え。さもなくばアカウントを凍結する』
誰がどう見ても脅迫、いや金銭の要求があるので恐喝ではないでしょうか。金銭を要求している時点でどう見てもアウトです。
小学生でも分かりそうな話ですが、Twitter公式はこれをルール違反ではないと正式に回答してきました。しかも、私が報告をするに至った経緯を可能な限り考慮しての回答です。
つまりTwitter公式は小学生以下の読解能力しか持っていないということでよろしいのでしょうか?
実はTwitterで定めているルール違反では脅迫に関する事項は身体的脅迫として記載をされています。今回の事象がTwitterが定めるルール違反に該当しないのであれば、ルール違反として対処できるようにポリシーの改変をするべきです。
凍結屋に凍結を依頼する人も凍結屋も人間として腐っていますが、これを野放しにするTwitter公式のスタンスはグローバルでサービスを展開する企業にあるまじき倫理観ではないでしょうか。
そもそもTwitterは全部把握しているはず
今回の凍結事件について考えると、真っ先に思ったのが、Twitterだけは全体の動きがわかっているはずなんです。
①第3社から凍結屋への依頼や③の脅迫DM、⑥の公式アカウントからの違反登録など、Twitterに集まる情報を総合的に考えると、凍結屋の動きを捉えることはTwitter社としては容易であるはずなんです。
それでもTwitter公式は対処しないとうことは、裏でつながっているのでしょうか?
凍結屋にお金を払うと凍結を解除してくれるという噂すらあります。こうした疑念を晴らす意味を含めてTwitterには然るべき対応を求めます。
自分が脅迫されたときの対処方法・予防策
Twitter公式がポンコツなので当分この凍結関連の騒動は冷めないでしょう。
そこで自分が脅迫されたときに対処方法とそれに備えた予防策をまとめておきます。
Twitter凍結問題 まとめ
Twitterで話題になっている凍結問題についていろいろ解説しました。
この事件を解決するには、まずTwitter公式から凍結屋に関する情報を開示してもらう必要がありますが、本件をルール違反と捉えていなければそれも難しいでしょう。
本記事の目的は凍結屋の撲滅ですが、その前提としてのTwitter社に現実を直視してもらい誠実に対応してもらうことです。
大きな問題になればTwitterも本件に対策をすると信じています。
ぜひシェアして拡散してもらえると助かります。
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