自宅でのネット環境ってすごく大事です。
ぶっちゃけ最近までWiFiルーターなんてどれも同じだと思っていたんですが、最近引っ越しをしたことに伴っていろいろとネット環境を整えているとなかなか奥が深いものだと実感しました。
検討した結果、私はBUFFALOの”WXR-5700AX7S”というWiFiルーターと同じくBUFFALOの中継機である”WEX-1800AX4EA”の組み合わせで購入しました。
ただ最初に言っておくと、いいところもありつつ残念なところもあってオススメしづらいルーターだと思っています。
本日はBUFFALOのWiFi6対応のWiFiルーター&中継機のフルセットを使ってみた感想をお届けします。
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BUFFALOのWiFiルーターを購入した理由
まずなぜ私がBUFFALOのWiFiルーターを新調したのかを解説します。
- 引っ越しに伴い範囲が広くなった
- なぜかTP-Linkのルーターとの相性が悪い
- 回線自体は空いており爆速
- LANポート搭載の中継機が欲しかった
今までは2DLのマンションだったのですが、この度3LDKのマンションに引っ越すことになりました。
それまで使っていたのはTP-LinkのArcher AX73というモデルなのですが、低価格の割にWiFi6対応で電波が届く範囲も広いのでとても満足して使っていました。
さすがに3LDKとなると部屋によっては電波が弱くて不安定になることが増えてきたので、中継機の導入も考えました。
しかし、そもそも新しいマンションのインターネット回線だとTP-LinkのWiFiルーターだとネット回線が不安定(繋がるときは速いけど、そもそも頻繁に繋がらなくなる)になるという謎の事象が発生しました。
TP-LinkのWiFiルーターでWiFi6接続しているときは速いときで400Mbpsぐらいの爆速だったので、ルーターは買い換えるとしてもWiFi6対応のモデルにしたいなと考えていました。
また、理由を話すと長くなるので割愛しますが、中継機にLANポートを搭載したモデルも欲しかったので、有線LANポートを搭載した中継機もセットで購入しました。
これらの条件でWiFiルーターを探した結果、価格もある程度お手軽なBUFFALOを選定しました。
BUFFALO WiFiルーター WXR-5700AX7Sを使ってみた感想
WXR-5700AX7Sの外観・性能
4本の3軸回転に対応する外付けのダイポールアンテナを搭載しています。
WiFiルーターとしてはかなり大きめです。デザインもなかなか毒々しいので少し置き場には悩みます。ただ、私の新居は玄関の下駄箱の最上段にLANが引き込まれているので、外観とかは特に気にしていません。
本体左側面には10G対応のWANポートとUSBポート、4つのLANポート(各1Gbps)が搭載されています。
WAN側が10G対応なのでフレッツ光クロスのような10Gサービスの性能をフルに発揮できるのは嬉しいポイントです。私のマンションはそもそも1Gbpsで引き込まれているのでメリットは皆無ですが。
右側面にはモードを切り替えるスイッチやAOSSボタンが搭載されています。
また、簡単にWXR-5700AX7Sの注目すべきポイントを纏めておきます。
- WiFi6対応
- 10Gbpsポート搭載
- IPv6対応
- Wi-Fi EasyMesh対応
2万円を超えるWiFiルーターだけあってかなり高性能です。
WiFi6対応はもちろん、Wi-Fi EasyMeshに対応しているため、この規格に対応している中継機をエージェントとして登録すれば、簡単にメッシュWiFiネットーワークを構築できます。
Wi-Fi EasyMeshとは
それぞれの機器が互いに繋がり合い、メッシュ状のWiFiを構築できるWiFi Allianceによる標準規格
メッシュWiFiの製品はまだまだ高価なので、あまり一般家庭には浸透していない印象ですが、家が広くなっても簡単に高品質なWiFi環境を構築できるため、Wi-Fi EasyMeshに対応しているのは魅力的なポイントです。
WXR-5700AX7Sの速度・電波強度
WiFi6に対応しているスマートフォンでスピードテストを実施しました。
ダウンロード速度は110Mbpsとかなりの速さです。やはりWiFi6の恩恵は非常に大きいです。
玄関に設置されたWiFiルーターから最も離れたベランダ側のリビングでの電波強度を測定してみました。
結果は-68dBmで良好でした。-80dBmを下回ると不定期に通信が途切れたりするので、3LDK程度ならこれ1台で十分まかなえる電波強度です。
また今回はあまり外付けアンテナの向きをシビアに調整していませんが、外付けアンテナは3軸回転に対応しているため部屋のサイズや形状に合わせてアンテナを調整できるのもWXR-5700AX7Sのメリットです。
使ってわかったイマイチなポイント
通信速度と電波強度が特に問題ないのでこれだけで及第点ではあるのですが、私自身はこのWiFiルーターはあまりオススメしたいとは思っていません。
なぜならセットアップや管理がすごく面倒くさいからです。
私がこれまで使ってきたWiFiルーターはGoogle WiFiとTP-LinkなのですがどちらもWiFiルーターを管理する専用アプリが用意されていて、アプリからセットアップや設定変更、接続状況ができました。
一方のBUFFALOはと言うと、スマートフォンが流行する前のインターフェースから未だに変わっておらず、細かい字がたくさん書かれた説明書を読み解きながら設定していきます。
AOSSに対応している点はありがたいのですが、何度やっても失敗して使い物になりませんでしたし、極めつけは管理画面のアクセスの面倒くささです。
管理画面にアクセスしてから誤ってタブを閉じてしまうと上記の画像のように『他のユーザーのログイン中』と表示されいつまで立っても管理画面にアクセスできず何度も再起動しました。
WEBの管理画面で操作するのは慣れているので特に気にはしないのですが、この辺りの使いづらさが半端じゃありません。
購入した瞬間が一番テンションが上がるはずなのに、そこでストレスが溜まるというのがこのWiFiルーターをあまりオススメしたくないと感じしてまったポイントです。
BUFFALO 中継機 WEX-1800AX4EAを使ってみた感想
WEX-1800AX4EAの外観・性能
こちらが中継機”WEX-1800AX4EA”です。WiFiルータに比べると片手で持てるぐらいのサイズ感でとてもコンパクトです。
WiFi中継機によくあるコンセントに直差しできるタイプなので場所を取らずに設置できます。直差ししたくない人のために延長ケーブルが同梱されています。
右側面にはLANポートを搭載しており、ここから有線LAN接続ができます。この有線LANポートが欲しくてこのWiFiルーターを選んだと言っても過言ではありません。
左側面にはAOSSボタンとAUTO↔5GHz切り替えボタン、RESETボタンが搭載されています。
使い勝手は後述しますが、AOSSボタンで簡単に親機と接続ができるとされています。
WEX-1800AX4EAの注目ポイントがこちらです。
- WiFi6対応
- Wi-Fi EasyMesh対応
- 外付けアンテナ搭載
- 1GbpsのLANポート搭載
WiFi6対応かつLANポート搭載なので中継機としてはかなり高性能な部類に入ります。ただ、その分価格もお高め(9,139円)です。
WEX-1800AX4EAの速度・電波強度
中継機に接続している状態と親機に接続している状況でスピードテストを実施した結果がこちらです。
まさかの中継機経由のほうがダウンロード速度が高くなっていますが、通信速度はタイミングで前後するので通信速度の劣化はないと考えてもらっていいかと思います。
私のマンションは玄関からリビングにLAN配線が敷設されていないため、リビングに有線LANを敷く場合には別途工事費用(2〜3万円)がかかると言われていたため、有線LANではなくこちらの中継機で代用していますが、全く問題なく使えています。
また、個人的に感動したのが、電子レンジなどの電波干渉を上手く回避してくれる点です。
こちらは電子レンジを動かしているときに近くで速度測定をした結果なのですが、全く速度低下をしていないのがわかるかと思います。
WEX-1800AX4EAはBUFFALO独自機能である干渉は回避の機能を搭載しており、干渉波の多い2.4GHzが不安定な場合、5GHzを利用することで干渉波の影響を受けずに通信ができます。
中継区間が干渉波の影響受けると元も子もないので、この機能は素晴らしいと思いました。
同じ位置から親機と中継機の電波強度を測定すると上のような状況で、当たり前ではありますが接続状況は劇的に完全しています。
今回はWi-Fi EasyMeshで接続しているため、親機↔中継機感はシームレスに切り替えされていますが、非対応の親機の場合だと中継機用のSSIDも設定できるので、位置が固定されているような機器は中継機のSSIDに接続するといった使い方ができるのはメリットです。
使ってわかったイマイチなポイント
通信品質面では全く問題ないWEX-1800AX4EAですが、残念なことにこちらもあまりオススメしたいとは思いません。
理由は親機と全く同じで、セットアップと管理の面倒くささです。
セットアップにはAOSSが利用できるとのことですが、何度やっても成功せずに手動選択を試しても繋がらず、めんどくさくなってきて諦めかけた頃に勝手に繋がっていました。
TP-Linkの中継機はなんの問題もなく接続できていたので、使い始めでここまでストレスが溜まると買ったそばから手放したくなってします。
また、管理の面でもかなり残念です。
前に使っていたTP-Linkはアプリからどのクライアント端末がどの機器に何台接続されているのかが簡単に知ることができます。
一方のBUFFALOは『StationRadar』という管理画面へのリンク集のようなアプリが用意されているだけで、結局従来のWEB管理画面でしか状態を確認する術はありません。
管理画面もスマホ用のUIは一部しか用意されていないので、そもそもスマホから使うことを想定されていません。
また、これは私の環境での話ですが、BUFFALOのルーターは192.168.10.xxのネットワーク帯が払い出されます。TP-Linkのルーターでは192.168.0.xxのネットワーク帯を利用しており、固定IPで設定している機器がいくつかありました。
そのため、一度セットアップした後に親機からDHCPで払い出されるIPアドレスを192.168.0.xxに変更したところ、中継機のIPアドレスがわからなくなってしまい、中継機の管理画面にアクセスできなくなりました。(10のネットワークなら210がデフォルト設定)
『StationRadar』を知ったのは中継機の管理画面にアクセスできずにWEBで色々調べていた結果ようやくたどり着いたアプリなので、アプリが用意されいない使いづらさを痛感しました。
一度設定できれば特に使い勝手に不満はないのですが、お世辞にも使いやすいとは言い難い中継機だと感じました。
BUFFALO WiFi6対応WiFiルーター&中継機を使って思うこと まとめ
BUFFALOのWiFi6対応WiFiルーター”WXR-5700AX7S”と中継機”WEX-1800AX4EA”を使って思ったことを正直にレビューしました。
セットアップと設定変更という点を除けば、速度も強度も特に問題はないので最低限のラインはクリアしているのですが、どうしてもこの辺りの手抜き感が否めないのが残念な印象です。
TP-LinkやGoogle WiFiのアプリでは特定の時間帯での優先設定(WEB会議だけ優先するなど)や家族用のプロファイルを作成して、親が子供のネット利用を管理したりと、アプリからいろんなことができます。
単純にWiFiルーターとしての性能を優先して価格を抑えるのも悪いことではありませんが、それならもう少しセットアップを簡単かつ確実にできるように改善してほしいところです。
結論としては、BUFFALOのWiFiルータは設定が終わった今では何ら不満のないが、個人的にはあまりオススメしたくないWiFiルーターということです。
とは言え、WiFiルーターとして最も大事な通信速度や電波強度は問題ないので気になる方は検討してみて下さい。
最後にご愛読ありがとうございました。
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