Zenfone9のレビュー|小さいくせに力持ち!電池持ちも最強なんてすごいなZenfone!

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Zenfone 9 レビュー

ASUSの2022年モデルとしてZenfone 9が発売されました。

コンパクトでシックな雰囲気のカラーが施された本体に、最新のチップセットを搭載した正真正銘のハイエンドモデルです。

今回はZenfone 9を実際に使ってみてわかったメリット・デメリットの実機レビューをお届けしたいと思います。

しみたく

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Zenfone 9の注目ポイント

Zenfone 9のメリット・デメリットをまとめてみました。

ASUS Zenfone 9
総合評価
( 4.5 )
メリット
  • 165gの軽量かつコンパクトな本体
  • 渋くておしゃれなカラーリング
  • 最新SoC Snapdragon 8+ Gen 1搭載
  • メモリ容量は8GBor16GBを選択可能
  • コンパクトながら4300mAhの大容量バッテリー搭載
  • IMX 766を採用したデュアルカメラ
  • 6軸のハイブリッドジンバル搭載
  • Felica/防水対応
  • カスタマイズ性が豊富なZenUI
  • 価格は99,800円〜
デメリット
  • 望遠レンズ非搭載
  • ワイヤレス充電非対応
  • シャッターラグが少し気になる

Zenfone 9は169gのコンパクトなボディながら最新ハイエンドSoCであるSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しつつ、大容量バッテリーを搭載。Felica防水対応も抜かりのないコンパクトハイエンドモデルです。

AUSU独自の処理を施した背面はシックながら地味すぎない絶妙な色合いで、どの色も捨てがたいオシャレなカラーリングとなっています。

望遠レンズを搭載していない点や、ワイヤレス充電に対応していない点など、コンパクトボディゆえの妥協点はありつつも、これだけのスペックをこのサイズ感に詰め込みながら10万円を切る価格設定をしてきたことはASUSの企業努力が垣間見えます。

Zenfone 9の詳細スペック

こちらがZenfone9の詳細スペックです。

モデルZenfone 9
ディスプレイサイズ5.9インチ
ディスプレイ形状フラット
解像度2,400×1,080ドット (フルHD+) 
リフレッシュレート最大120Hz
本体サイズ146.5 x 68.1 x 9.1 mm
重量169g
バッテリー容量4,300 mAh
充電速度最大 30W
ワイヤレス充電非対応
CPUSnapdragon 8+ Gen 1
メモリ8GB/16GB(LPDDR5)
ストレージ128/256GB
ストレージ種類UFS 3.1
メインカメラ標準:50MP f/1.9
超広角:12MP f/2.2
フロントカメラ12MP f/2.45
SIMnanoSIM×2
5Gsub-6,ミリ波
※n79非対応
認証指紋(電源ボタン兼用)、顔
Felica対応
防水IP68
価格99,800円〜

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Zenfone 9の外観・付属品

Zenfone 9の化粧箱・付属品

化粧箱

こちらがZenfone 9の化粧箱です。

実はASUSのスマートフォンを購入するのは初めてだったのですが、想像よりも化粧箱がオシャレで少しテンションが上がりました。

付属品

Zenfone 9本体以外に保護ケースと急速充電対応のACアダプターとUSB-Cケーブルが同梱されており、最近のスマートフォンとしては付属品はかなり豪華です。

付属のケース

クリアケースが同梱されているケースは多いですが、こうした専用のケースがあるのは珍しいです。

Zenfoneのロゴが入っており、決して高級とは言えませんが付属品にしては十分すぎる質感です。

Zenfone 9のデザイン

Zenfone 9のデザイン

Zenfone 9には4種類のカラーリングが用意されており、今回はサンセットレッドを購入しました。

少しオレンジがかった渋い赤色なので、派手すぎず・地味すぎずで個人的にはかなりヒットしています。

背面素材

背面はポリカーボネートとポリウレタンを組み合わせたASUS独自の表面加工により、高級和紙を触っているようなザラザラした質感が特徴的です。

適度な摩擦感が快適なグリップ感を作り出しており、あまりスマートフォンを裸で使わない私ですがZenfone9はなぜか裸で使っています。

それぐらいオシャレかつ使い心地の良いデザインに仕上がっています。

Pixel7 Proとの比較
Pixel7 Proとの比較

Zenfone 9で特筆すべきはこのサイズ感です。横幅68.1mm×169gのコンパクト軽量ボディ×最新SoCの組み合わせは随一です。

グリップ感良好

横幅のスリム感が特にちょうどよく、手の小さな私でもとても扱いやすい絶妙なサイズ感です。

親指の付け根部分が誤作動することがありますが、片手操作は十分可能です。ポケットへの収まりも素晴らしく取り回しの良さは抜群です。

カメラ

デザイン的に強烈なのが大きく強調されたデュアルカメラです。賛否両論ありそうなデザインですが私個人としては悪くないと感じています。

レンズの厚みの違い

ただ、広角と超広角レンズで厚みが異なるのは他のスマートフォンにはない珍しい点で、バランスが良いような悪いようななんとも言えない感じです。

広角レンズに6軸ジンバルを搭載している関係でかなり厚みがあるので、机においたらガタつきます。

ボタン類

ボタン類は右側面に集約されており、電源ボタンは指紋認証のセンサーを兼用しています。

反応は良好で、速度も全く問題ありません。

うっすらですがフレームに「ZenTouch」とプリントされており、指紋センサーを利用して通知の開閉やスクロールなどの操作を実行することができます。

ただ、感度が良すぎて誤作動が頻発したので私は使っていません。

底面にはUSB-CポートとSDカードスロット。上面にはハイエンドモデルとしては珍しくイヤホンジャックを搭載しています。

ハイエンドモデルでイヤホンジャック搭載はXperiaとZenfoneのみではないでしょうか。有線で音楽を聴きたい人には嬉しいポイントです。

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Zenfone9のディスプレイ

Zenfone 9のディスプレイ性能

ディスプレイ性能

Zenfone 9は5.9型のAMOLEDディスプレイを搭載しています。

画面解像度はフルHD+で120Hzのリフレッシュレートに対応しています。

解像度が僅かに低いですが、普段使いでその違いを意識する場面はまったくなく、発色の良い美しいディスプレイです。

ディスプレイのピーク輝度が1100nitsのため手持ちのPixel7 Proに比べると屋外での視認性が少し悪いですが、全く見えないわけではなく、許容範囲内です。

パンチホール

ディスプレイ左上部にインカメラ型のパンチホールを搭載しており、位置的にもコンテンツ視聴を邪魔することはありません。

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Zenfone9のカメラ

Zenfone9のカメラスペック

Zenfone 9は広角と超広角のデュアルレンズ構成となっており、望遠レンズは非搭載です。

広角レンズには定評のあるSONYのIMX766を採用しており、安定した画質を期待できます。また、広角レンズには「6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー」が搭載されている点にも注目です。

6軸ジャイロセンサーの恩恵として写真・動画両方での強力な手ブレ補正が期待できます。特に動画撮影では動物と並走したり、自転車に取り付けたりするような激しい揺れが想定されるシーンでもブレを最小限に抑えることができます。

ここからは、実際にZenfone 9で撮影した写真の作例をご紹介します。

Zenfone 9の作例

作例1
作例2

Zenfone 9は比較的大きめなイメージセンサーを採用しているためしっかりとしたボケ感がありつつ、被写界深度(ヒントが合う距離の長さ)を確保できるためとても扱いやすいカメラとなっています。

昨今のスマホカメラにありがちなAI補正がないため、写実性の高い写真が撮れるのが本機のポイントです。

作例3
作例4

最近のフラッグシップモデルは大型のイメージセンサーを採用することにより、料理の一部分しかピントが合わない弱点がありますがZenfone9 ならそんな事はありません。

花撮りと同様にAI補正がないため少し地味な写りで、全体的に暗い点が気になります。

比較するとAI補正がないことによる地味さは顕著です。比べて初めて分かるものではありますが、シーンに寄っては物足りないのも事実です。

ただ、こちらの投稿のようにシーンに寄っては逆もしかりです。

同じシーンでiPhone14 Proと比較した写真がこちらです。

iPhoneは空を蒼く、コントラストを強調することで映える写真に仕上げているのに対して、Zenfone 9は肉眼に非常に近く、シーンに寄ってはこうした写実性の高いスマホカメラも悪くないと思わせてくれます。

映える写真にしたければ編集で後からいくらでもできますが、補正された写真から肉眼に近い絵を作り出すのはなかなか難しいところがあります。スマホカメラがスマホらしい進化をしすぎた結果、逆に評価される面白い状況です。

作例5

心配していたHDRはしっかりと効いており、黒つぶれ・白飛びすることなく細部を表現できています。この点は少々意外でした。

Zenfone 9は望遠レンズを搭載しないため、望遠域はすべてデジタルズームとなります。

2倍ズームはワンタップで切り替えができ、粗さも許容範囲なので実用的です。

Zenfone 9の最大倍率は8倍となっており、望遠レンズ非搭載なのでノイズが目立ち実用性は高くありません。

望遠領域を攻めたい人にはお薦めはできません。

個人的に一番驚いたのがナイトモードです。勝手ながらZenfoneのナイトモードにはあまり良い印象を抱いていなかったのですが、予想以上にくっきりした夜景を撮影できます。

ナイトモード作例

夜の公園での1枚。ライトの灯りのみでかなり暗いシチュエーションですが、地面の木々の輪郭がはっきりと残っていますし、逆にライト周辺も潰れていません。

ナイトモードなどのシャッタースピードが長くなりがちなシーンでは6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーが活きるところです。

ライトトレイル

長時間露光を駆使したライトトレイルモードを搭載しており、手持ちながらこんな写真も簡単に撮れてしまいます。

ライトトレイルモード

Zenfone 9 のカメラの不満点

作例で見ると非常に満足度・完成度の高いカメラなのですが、個人的にストレスフルな点が1つだけあります。

私が撮る写真は9割が子供(0歳児と3歳時)が被写体なのですが、Zenfone 9 のカメラをクイック起動してシャッターを切ると、酷いときには2秒程度のシャッターラグが起こります。

基本的に子供はじっとしてくれないので、2秒のラグでシャッターチャンスを逃します。

連続して2枚目を撮影したときにはこの症状はかなり緩和されているのですが、とにかく1枚目のシャッターラグが酷いです。

動体撮影をメインとする人には致命的な可能性もある不満点なので、今後のソフトアップデート等で修正されることを期待したいです。

Zenfone 9 の動画性能

HD30/60fps
HDRオン/オフ
FHD30/60fps
HDRオン/オフ
4K30/60fps
HDRオン/オフ
8K24fps
HDRオフ

Zenfone 9では最大8K解像度の動画撮影が可能です。

また、6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを利用したHyper Steadyモード(手ブレ補正)と通常の手ブレ補正モードの2つを搭載しています。

Hyper Steady4K,8K撮影不可能
通常8KHDR撮影不可能

手ブレ補正モードを有効にすると一部解像度などが制限されます。

肝心な手ブレの抑え具合ですが、確かに手ブレは抑えられていますが他社のフラッグシップモデルと比べてすごく秀でているかと言うとそうでもない印象です。

ジンバルのように歩く振動すらも軽減できるかというとそんなことはなく、ちゃんと歩くタイミングに合わせてぶれます。

期待し過ぎは禁物です。

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Zenfone 9の処理性能・使い勝手

ベンチマークスコア100万点超えの処理性能

Zenfone 9は最新のSnapdragon 8+ Gen 1を搭載しており、処理性能としては最高レベルを誇ります。

メモリは8GBと16GBモデルを選択可能で、私は8GBを選択しましたが16GBを選ぶとゲーミングスマホ並みのハイスペックスマホになります。

ベンチマークスコア

Antutu Ver9のベンチマークスコアは100万点を超えており、このコンパクトなボディながら抜群に高い処理性能であることが分かります。

一般的に、処理性能の高いほど発熱の影響が大きく動作不安定を引き起こします場合があります。実際に発熱対策のために処理性能を意図的に落とすような動作も珍しくありません。

zenfone初のベイパーチャンバー搭載
zenfone初のベイパーチャンバー搭載

そのため、Zenfone 9ではZenfoneシリーズで始めてベイパーチャンバーを搭載し、冷却性能を強化しています。

コンパクトボディでは冷却機構を搭載するスペースも限られますが、Zenfone 9は処理性能と冷却機構をコンパクトなボディにうまく詰め込んでいると言えるでしょう。

発熱は気になるがゲーミングスマホとしても十分

Zenfone 9の処理性能的にはゲーム用途でも全く問題ありません。高負荷なゲームでも最高画質で快適にプレーすることができます。

ただ、ゲーム時の発熱は少し気になりました。

ゲームをしていると10分程度で本体上部からじわじわと発熱してきました。ただ、ベイパーチャンバー搭載による発熱対策なのかROG Phoneでのゲーミングノウハウなのかゲーム自体は長時間問題なくプレイできました。

後述しますが、電池持ちも非常に良いためコンパクトボディの課題をうまくクリアしている理想的なコンパクトハイエンドスマートフォンです。

Zen UIで広がる可能性

ZenfoneはASUSのカスタマイズUIであるZen UIを搭載しています。

Zen UIは外観がピュアAndroidベースなのでXperiaやMotorolaなどのようにカスタマイズ性は少ないのではと勝手に想像していましたが、その予想は大きくハズレました。

見え方こそピュアAndroidですが中身はXiaomiやOPPOなどの中華メーカーと同様に豊富なカスタマイズ要素を備えています。

全ては解説しきれないので、気に入ったところをいくつかご紹介します。

Wifボタン

Android12からWiFiボタンがモバイルネットワークに統合されましたが、Zen UIではWiFiボタンは独立しています。

リフレッシュレート

リフレッシュレートが60/90/120Hzで選択できる機種も珍しいです。ユーザーに選択肢があることは嬉しいです。

ステータスバー

ステータスバーのアイコン表示/非表示を細かくカスタマイズできます。

ホーム画面

ホーム画面のスクロール効果を選択できます。サードパーティ製のホームアプリによくあるあれです。

ツインアプリ

ツインアプリでアプリを複製することができます。Lineのマルチ運用などで便利です。

ここで挙げたのはあくまで一例に過ぎませんが、Zenfone 9にはここでご紹介したような便利機能が多数搭載されており、カスタマイズしがいのある楽しいUIです。

ゆるキャンとのコラボもしているようです。

頻繁に再起動しているのは修正を希望

実際の利用に影響が出ているわけではありませんが、Zenfone 9が知らないうちに再起動をしていることが多々あります。

こんなブログをやっているため、Zenfone 9以外のスマホもよく使うため再起動のタイミングには出くわしていないのですが、Zenfone 9を触ると勝手に再起動していることが1日or2日に1回程度の頻度で起こっているように感じます。

固有の事象かもしれませんが、少し動作面での不安定さが気になりました。

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Zenfone 9の電池持ち

Zenfone 9はコンパクトな筐体に4300mAhの大容量バッテリーを搭載しています。

電池もち

こちらはバッテリー残量約60%からSNSやWEBブラウジング、カメラなど適度使ったときの電池持ちのグラフです。

丸1日使用して30%程度の電池消費量となっており、かなりの省エネ性能を誇ると言っても過言ではないでしょう。この程度の使い方なら3日間は充電不要で使うことができます。

コンパクトハイエンドモデルは省エネ性能とパフォーマンスを両立させるのが非常に難しいのですが、Zenfone 9はコンパクトでありながら優秀な電池持ちを実現できている限られたハイエンドモデルです。

過去にご紹介したGalaxy S22を見ればZenfone 9の完成度の高さが伺えます。

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Zenfone 9の実機レビューまとめ 非常にうまく纏まったコンパクトハイエンド

Zenfone 9の実機レビューをお届けしました。

スマートフォンの老舗メーカーながら、どこかニッチな存在であったASUSですがZenfone 9ではかなり王道路線を狙ってきており、完成度も非常に高いです。

6インチは当たり前に超える大画面スマホが一般的な中で、片手で余裕で扱えるコンパクトな筐体にハイエンドの処理性能を盛り込みつつ、抜群の電池持ちを実現した非常にうまくまとまったコンパクトハイエンドです。

このレベルで10万円を切っている価格設定も非常に魅力的で、かなりおすすめのハイエンドスマートフォンです。

Zenfone 9が気になる方はぜひ検討してみてください。

最後までご愛読ありがとうございました。

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Zenfone 9 レビュー

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この記事を書いた人

ガジェット好きサラリーマンブロガーしみたくです。愛用:Galaxy S23 Ultra サブ:iPhone14 Pro 年間200万円近くをAmazonや楽天で散財するガジェットブロガーの鑑です。スマホをメインに様々なガジェット情報をお届け!Twitter@Gadget_Simitaku、Instagram@shimitaku.gdやってま~す。

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