WWDCで初のARゴーグルとなる『Apple Vision Pro』を発表したAppleですが、既に廉価モデルである『Apple Vision One』の制作に取り掛かっているという話が出てきました。
本記事では、『Apple Vision One』のスペックや価格に関する情報についてまとめています。
Vision Proの廉価モデルである『Vision One』の制作に着手か
6月に開催されたWWDCで、Appleは初となるARゴーグル『Vision Pro』を発表しました。
しかし、BloombergでAppleに関する最新情報を発信しているMark Gurman氏によると、「AppleはVision Proの廉価モデルとなるVision Oneの制作に着手しており、早ければ2025年にリリースされる」と報じられています。
Vision OneはコストカットによってVision Proより数百ドル安くなるとも
Apple初となるARゴーグルである『Vision Pro』の発売価格は3499ドル(日本円で約50万円)となっていますが、実はVision Proの販売価格はほぼ原価であることが同氏から報じられています。
このため、プロ用途を想定されたハイエンドモデルである『Vision Pro』と同等のスペックを搭載しながら廉価モデルである『Vision One』をリリースするのは難しいとされており、機能をその分制限しコストカットを行うことによって少なくとも数百ドルは価格を抑えることができる、とされています。
具体的にコストカットされる部分
Vision Proの廉価モデルとして登場予定の『Vision One』のコストカット部分は以下になります。
Vision Oneでカットされる内容
- 画質を下げたOLEDディスプレイ
- カメラ・センサー数を削減
- M1またはA Bionic Chip+R1の構成に変更
- ヘッドバンドのデザインを簡略化
- 空間オーディオ対応のバンド内蔵スピーカーを削除
- 3Dカメラ機能の削除
- 一部の自動調整機能を手動調整方式に切り替え
特に大きい変更と思われるのはディスプレイの画質を下げる点と、3Dカメラに非対応になる点でしょうか。
ただ、廉価モデルでありながら妥協しない点としては「EyeSightの搭載」と「ハンドジェスチャーや視線による操作性」が挙げられています。
「EyeSight」はApple Vision Proを使用しているユーザーに近づくと、近づいた人がApple Vision Proを使用中のユーザーの顔を認識できるようにApple Vision Proの表面ディスプレイに表情を投影する、といった技術です。
Apple Vision One まとめ
2024年に発売される予定であるApple初のARゴーグルは『Vision Pro』とあるように、プロモデルでの使用用途が主に想定されているため廉価モデルがリリースされる可能性があることは薄々気付いていましたが、2025年リリース予定が予測されるとは結構なハイペースだと個人的に感じます。
ただ、価格が数百ドル下がったとしても30万円以上になることは確定でしょうから、いずれにせよ購入できる方は限られそうですね。
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