有機ELディスプレイは多くのスマートフォンで採用されています。
昔はGalaxyだけの特徴でしたが、今ではハイエンドはもちろん、低価格のミドルレンジモデルでも有機ELを搭載した機種が増えてきています。
有機ELディスプレイは引き締まった黒色に素晴らしい発色がメリットである反面、ディスプレイの焼き付きが懸念されます。
有機ELディスプレイがどれぐらいで焼き付くのか心配な方も多いのではないでしょうか。
そこで本日は実際に有機ELディスプレイを使い続けた結果、どれぐらい焼き付いたのか、1年半愛用したGalaxy S8にて解説できればと思います。
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スマートフォンの有機ELが焼き付く原因
画面の焼き付きは有機EL特有の現象です。
画面の焼き付きとは
長時間同じ画面を表示しているとその画面の残像のようなものが常に画面上に表現されてしまう言わば画面の故障
身近なところでは携帯ショップなどの端末は同じ画面で点けっぱなしになるため、焼き付きが頻繁に起こっています。
では、なぜ有機ELが焼き付くのかについて簡単にご説明をします。
実は有機ELと液晶ディスプレイは画面を発光させるときの原理が異なります。
- 液晶ディスプレイ:画面全体を発光させ、カラーフィルターを通して色を表現
- 有機EL:画面を構成する素子自体が発光することで色を表現
有機ELが焼き付く理由は、有機ELの発光する素子が常に同じ色を表現していた結果として劣化してしまい適切な色を表現できなくなってしまうためです。
ここで重要なのは、”同じ画面を長時間表示させ続けていると焼き付きが発生する”ということです。
『スマホを使っているときは常に操作しているから問題ないのでは?』っと思いますか?
スマホを常に操作していても、焼き付きが起こりやすい箇所がスマートフォンには存在しています。
それが、ナビゲーションバーとステータスバーです。
ナビゲーションバーとステータスバーはスマホを操作していても同じ表示がされ続ける場面が多いです。
そのため、有機ELディスプレイの場合には、この2箇所の焼き付きに注意が必要です。
1年半使い続けた有機EL端末の焼き付き
ここからは実際にスマートフォンを使っているとどれぐらい焼付きが起こるのか、実際に1年半使い続けたGalaxy S8でお見せしたいと思います。
まずこちらが普通に使っているときのナビゲーションバーを撮影した画像です。
こちらの画像では特に目立った変化は見られません。
それでは次に焼き付きが一番はっきりと分かる真っ白な画面を表示させたときのナビゲーションバーの画像がこちらです。
ナビゲーションバーの境目と、ホームやメニューのボタンが薄っすらと焼き付いているのが確認できます。
画像ではわかりにくいですが、実際にはもっとはっきりと分かるレベルで焼き付きを確認することができます。
ボタン類は常に表示されるので焼き付いていると思っていましたが、境目の部分まで焼き付いているとは思っていませんでした。
特に電子書籍などの白が多い画面では焼き付きの影響が顕著です。
次にステータスバーの画像がこちらです。
ステータスバーについてナビゲーションバーほどではありませんが、肉眼では薄っすらと焼き付いているのが確認できました。
ただ、ステータスバーのアイコンは確認できず、境目の部分でトーンが変わっているのがわかる程度の焼き付きでした。
このように、たった1年半しか使っていないGalaxyでも画面を白表示させると目に見えてわかるレベルで焼き付いていました。
ちなみにナビゲーションバーについては1年ぐらい経った段階で薄っすらと焼き付いているのは確認していました。
スマートフォンの利用期間はどんどん長くなっている昨今では1年半でここまで焼き付くとのはこれからも同じスマートフォンを使っていく上では耐え難い状況かと思います。
スマートフォンの有機EL 焼き付きの確認方法と予防策
焼き付きの確認方法
スマートフォンの有機ELがどれぐらい焼き付いているかを確認するのは意外と簡単です。
白い画面をスクリーンショットして、拡大表示しましょう。
全画面が白色になり、どれぐらい焼付いているかが簡単に確認できます。
焼き付きの予防方法
有機ELの焼き付きはいわば画面の故障とも言うべき状況なのでできることなら避けたい現象です。
焼き付き度合いでは下取り価格にも影響します。
そこで有機ELディスプレイの焼き付きを予防する方法をご紹介します。
予防策①:画面を暗く・なるべく長く点けっぱなしにしない
まずは画面を同じ状態で点けっぱなしにしないこと!そのために画面を暗く、表示時間は短く設定しておくこと!
焼き付きは同じ画面で発光しつづけることで、起こります。
一番基本的な予防法が画面の輝度を低く設定し、画面の点灯時間を短めに設定する、この2つになります。
予防策②:ナビゲーションバーではなくジェスチャーを利用
ナビゲーションバーはボタンじゃなくてジェスチャーを使おう!
Androidのバージョンが新しいと、ナビゲーションバーをボタン式かジェスチャー式か選択することができます。
ボタン式の場合、常に同じ表示がされるためかなりの確率で焼き付きが発生します。
ジェスチャー式にすればそもそもナビゲーションバーは表示されなくなるため、焼き付きを避けることができます。
予防策③:ダークモードを利用する
ダークモードを設定して、画面を極力暗くしておこう!
有機ELは黒表示のときは発色しません。
そのため白色がメインのUIのアプリはダークモードを適用することで画面へのダメージを最小限に抑えることができます。
Android10以上の機種であればOS標準でダークモードを搭載していますが、それより旧バージョンだと機種ごとに様々です。
アプリ単体でダークモードを有効にできるものもあるので、可能な限りダークモードを利用するようにしましょう。
スマートフォンの有機ELの焼き付きについて まとめ
スマートフォンの有機ELの焼付きについて、実際に1年半使ったGalaxy S8の有機ELの焼き付き度合いと焼き付きの予防方法についてご紹介しました。
有機ELディスプレイは本当に綺麗で、素晴らしい色合いを表現できますが、その一方で焼き付きやすく、扱いが難しいです。
使用頻度や使い方にも寄りますが、だいたい1年ぐらいで焼き付きはじめたという声も多いため、新しく購入したスマートフォンが有機ELのときには日頃から画面を暗くしたり、ダークモードを有効化するなど焼付き対策を怠らないようにしましょう。
最後までご愛読ありがとうございました。
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