11月12日にGoogleフォトの無制限アップロードが来年6月を持って廃止されることが発表されました。
高品質で写真や動画をバックアップできるサービスだっただけに、スマートフォンを使っているほとんどの人が利用している大人気サービスでした。
有料になるとそのまま使い続けて良いのか、他のサービスに移行した方がいいのか、など気になりますよね。
Google以外にも多くのクラウド事業者がストレージサービスを提供しているため、Googleフォトよりも安く利用できるサービスもたくさんあります。
ただ、私としてはGoogleフォトは他のストレージサービスと一線を画したサービスだと思っています。
そこで本日は、Googleフォト有料化で移行先の話が賑わっている今だからこそ、私がGoogleフォトをを使い続ける3つの理由をご紹介したいと思います。
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Googleフォトの有料化について
本題に入る前に、そもそも今回のGoogleからの発表をおさらいしておきましょう。
有料化はいつから?保存している写真はどうなる?
11月12日にGoogleから発表された内容のポイントがこちらの二点です。
- 2020年6月1日以降にバックアップした写真・動画はGoogleアカウントの容量(15GB)を消費
- 2020年5月31日までにバックアップした写真は変更の対象外(引き続き無料でバックアップ可能)
知っておきたいのが、5月31日までにバックアップしたデータは今回の変更に対象外なので、引き続き無料でGoogleが預かり続けてくれるという点です。
過去のデータは影響がないため来年の6月までに急ぎやることはなく、これまで通り使い続ければ当面は問題ないでしょう。
ただ、注意が必要な変更がこちらです。
Gmail、Google ドライブ(Google ドキュメント、スプレッドシート、スライド、図形描画、フォーム、Jamboard を含む)、Google フォトを 2 年間利用していないユーザーについては、利用がなかったサービス内のコンテンツが削除される場合があります(合理的な事前の通知が行われた後)。
Google Oneヘルプ https://support.google.com/googleone/answer/9312312
今回の変更で2年間Googleフォトを利用していない場合、コンテンツが削除される可能性があります。
ただし、事前通知はあるようなので勝手に削除される心配はなさそうです。
何をもって利用と判断するかですが、Googleは『Googleアプリを利用するのが簡単な方法』と述べているため、定期的にGoogleフォトのアプリを開き、何らかの操作を行うことでとりあえずこちらの問題は回避できそうです。
Pixelは対象外!ただし次期Pixelは変更対象
今回のGoogleの発表ではPixelユーザーだけ変更が適用されないという特権がついています。
幸いPixel5を所有している私には上のようなメールが後日送られてきました。
Googleフォトのポリシーが変更になり、来年の6月1日から無料が終わりますがPixel5はこの変更の対象外という内容です。
実は今回のGoogleフォトの有料化ですがPixelスマートフォンを使っている人たちは変更の対象外になるのですが、使うPixelにより内容が異なります。
- Pixel3a~Pixel5:高画質でアップロードした写真・動画は無制限対象
- PIxel3:元画質の無制限アップロードは2022年1月31日まで、それ以降は高画質のみ無制限対象
- 次期Pixel:無制限のアップロード対象外
Pixel2やPixelもありますが日本で発売されているのはPixel3からなので、基本的にPixelユーザーは今回の有料化の影響を受けないと考えて良さそうです。
また、Pixel経由でアップロードした写真・動画はこれまで通り無制限の対象となります。
Pixel経由であれば無制限対象となるため、他の端末で撮影した写真をPixelに転送しアップロードするような使い方もできます。
ただ、注意しておきたいのが次期Pixel(Pixel6?)は無制限の対象外となり、Pixel以外の端末と同じくGoogleアカウントのデータ容量を消費することになります。
今回のGoogleフォトの変更で無制限アップロードが唯一できるスマートフォンとしてPixelの価値が高まりました。
しかし、今後発売されるPixelは対象外なので残念ながらGoogleフォトの優位性は次期Pixelにはありません。
私が有料化してもGoogleフォトを辞めない3つの理由
このようにGoogleフォトのポリシー変更により、Googleアカウントのデータを消費するようになりました。
Googleアカウントの容量は標準で15GBであり、GoogleドライブやGmailと共用で利用する形となるため、遅かれ早かれ無料の範囲内では利用できなくなる日が訪れます。
そこで各ニュースサイトでも賑わっているのがGoogleフォトの移行先となりうるストレージサービスの紹介です。
Googleフォトが有料になるから、できる限り安いストレージサービスを使ってそこにデータをバックアップしていこうというのは至極真っ当な考えかと思います。
ただ、いろいろ考えた結果、私はGoogleフォトを有料で使う(Google Oneを契約)することが一番良いという結論に至りました。
なぜこの結論に至ったかというと、Googleフォトには無料でバックアップができる意外にも超魅力的な機能がたくさんありすぎるからです。
次から私が魅力的に感じているGoogleフォトの機能を紹介します。
超簡単な共有機能
Googleフォトには共有アルバムという機能があり、Googleフォトアプリ上で指定した相手と同じアルバムを簡単に共有することができます。
この共有アルバムの機能がめちゃくちゃ使いやすいです。
共有アルバムで共有された写真は一括で自分のGoogleアカウントに紐つけることができ、紐づけるとあたかも自分の写真可能ようにGoogleフォトアプリから閲覧ができるようになります。
私は妻と子供の写真を互いに共有していますが、GoogleフォトがなければLINEなどでいちいちやり取りするしかありませんでした。
しかし、Googleフォトがあるおかげでアップロードが終われば、写真を一括で選択し、共有アルバムに登録するだけの作業で全ての写真が重複なく確実に共有することができます。
しかも、Googleフォトはバックアップ先としてだけでなくビューアーとしても非常に完成度が高いです。
クラウド経由で見ているとは思えないほどサクサク写真を閲覧することができますし、AIをフル活用した検索機能などビューアー機能だけをとっても非常に優秀なアプリです、
また、共有機能を便利にしている大きな要因がGoogleフォトの圧倒的な利用者数です。
Googleフォトは世界中で10億人以上利用されています。
利用者数が多いということは、「Googleフォトで共有する?」と聞けば大半の人がアプリのインストールや面倒な新規登録などが一切不要で簡単に写真を共有できます。
1枚や2枚程度ならなんの問題もありませんが、それなりの数になってくると写真を共有するのは一苦労です。
写真の共有体験を一変させたGoogleフォトの共有機能はどんな有料アプリでも敵わないのです。
Google Nest Hub Maxとの連携力
我が家ではGoogle Next Hub Maxを利用しており、Googleアシスタントを利用していない時間はフォトフレームとして表示をさせています。
このフォトフレームとして表示させている写真はGoogleフォトでバックアップした写真です。
しかも、ただバックアップした写真を表示させているわけではありません。
Google Nest HubのフォトフレームはGoogleのAIが画像を自動認識し、事前に表示するように登録した人だけを自動で抽出しフォトフレーム用の専用のアルバムを作成してくれます。
既存のフォトフレームの根本的な問題をすべて解決してくれるGoogle Nest Hub Maxを堪能するにはやはりGoogleフォトに最新の写真をアップロードすることが必須条件なのです。
Google Nest Hub Maxとの連携という点ではGoogleフォトは他のストレージサービスでは代わりが効かないサービスなのです。
記事執筆のマストツール(ブロガー向け)
私は記事を書くときにめちゃくちゃGoogleフォトを活用しています。
記事執筆というだけでもGoogleフォトを辞めることがあり得ないと言っても過言ではないぐらい役に立っています。
どんな点で役に立っているかというと次の3つになります。
- 撮った写真は数秒でパソコンにダウンロード可能
- 必要十分な編集機能
- サムネ画像の利用でリサイズ、データ削除、HIFT変換が可能
①については特に疑問はないかと思います。
やはりブログを書くにあたっては沢山の写真を撮ります。
その写真をパソコンに写す必要があるのですが、いちいちメディアやケーブルを繋いでデータを写していると、後から写真を撮り直す時などなかなか面倒です。
その点Googleフォトならスマートフォンで撮影した後、アプリを開けば(開かなくても自動アップロードされるときもあるが)自動でアップロードされます。
アップロード後は本当に数秒でパソコン側でも写真を確認できるようになるので、データの移動のめんどくささを劇的に減らしてくれます。
②も特に違和感はないと思います。
Googleフォトにはそこそこ優秀な編集機能が付属しており、簡単なリサイズや明るさや色の調整など必要最低限な機能は網羅されています。
私はスマホで撮影した写真をGoogleフォトのブラウザアプリ上で編集してブログで使っています。
③がおそらく想像がつかない人が多いと思います。ただ、この③は死ぬほど便利です。
通常Googleフォトの写真をダウンロードする場合、メニューボタンから『ダウンロード』ボタンをクリックし、アップロードした画像をダウンロードするのが一般的かと思います。
私の場合、画像のダウンロードは画像を大画面で表示している状態で『右クリック>名前をつけて画像を保存』で画像をダウンロードしています。
この操作でダウンロードしたときのメリットが次の3つです。
- 劣化がわからないレベルで画像を圧縮してくれる
- HIEF形式でアップロードしても、Jpeg形式でダウンロードできる
- 撮影場所など不要な情報を全て削除できる
この操作でダウンロードする画像はアップロードした画像を下にGoogleがWEBブラウザで閲覧するために生成した中間データ(サムネイル)です。
そのため、元画像よりも解像度が下がっています。
わざわざ写真のデータ量を下げるようなことはしなくても、サムネイル画像を利用すれば劣化のわからないレベルで画像を圧縮することができます。
②についてですが、こちらはサムネイルのデータなので、元のアップロードした画像がHEIF形式であったとしても、Googleがjpeg形式で準備してくれます。
HEIF画像は互換性がまだまだ低く、jpeg形式などの汎用性の高い形式に変換が必要です、
そんなHEIF形式の画像もGoogleフォトを使えばHIEF画像の変換は不要です。
「HIEFなんて使ってないよ」と思うかもしれませんが、実はiPhoneはデフォルトはHIEF形式で保存されているので身近な話なのです。
③についてです。
ここでダウンロードするデータはそもそもGoogleが作成したサムネイルなので情報がほとんどありません。
なのでこの画像を使えば、面倒な情報削除の手間を省くことができるわけです。
このようにGoogleフォトのサムネイル画像はブロガーにとってめちゃくちゃ使いやすい画像になっているのです。
この点から、Googleフォトは僕にとってブログ作成の必須ツールとなっており、この使いやすいは抜群なのです。
有料化したら一体いくらになるのか?
最後にGoogleフォトをこれまで通り利用する場合にどれだけの追加出費が必要になるのかです。
Googleフォトを有料で利用する場合、Google Oneの追加容量を契約する必要があります。
Google Oneの料金プランがこちらです。
- 100GB:月額250円 年額2,500円
- 200GB:月額380円 年額3,800円
- 2TB:月額1,300円 年額13,000円
200GBの次が2TBという選択の余地がない料金プランとなっています。
こちらの料金ですが最大5人までストレージ容量を共有することができるようになっています。
例えば4人家族であれば2TB(月額1300円/家族)を支払うことで4人で2TBをシェアして利用することができます。
そうなると一人当たり425円で500GBは使える計算になるので、そこそこ割安で使うことができます。
こちらの料金を高いと思うか安いと思うかは人それぞれですが、私はそこまで高いとは思っていません。
スマートフォン本体の容量は100GB単位で増えるごとに1万円近く値段が変わります。。
一方でGoogle Oneは100GBでも年額で1300円(100GBから200GBの場合)しか出費が増えません。端末の利用期間が2年間だとしても2600円なので容量の大きなスマホを購入するよりもかなり安価に済ませることができます。
Googleフォトを辞めない理由 まとめ
私がGoogleフォトを辞めずに使い続けようと考えている理由をご紹介しました。
いままで無料だと思っていたものにお金を払うとなると、やはりかなりの抵抗感があります。
ただ、前述したようなGoogleフォトの使い勝手の良さを考えた結果、私はわざわざ別のストレージサービスを利用するよりもそのままGoogleフォトを使う方が賢い選択だという結論に至りました。
ただ、Googleフォトの有料化まではまだまだ時間があります。
急ぐ必要は全くないので、これから出てくるサービスなども見ながらどうするかを考えれば良いと思います。
ただ、間違いなく他のサービスに移行するとGoogleが提供している優秀な機能は利用できなくなります。
単純な価格比較だけでなく、何ができるのか、何が必要なのかをしっかりと見極めて今後利用するサービスを決めると良いでしょう。
最後までご愛読ありがとうございました。
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