最近のスマートフォンはカメラの性能が良すぎるあまりついたくさん写真や動画を撮ってしまいます。
撮りすぎたときに気になるのがスマホの容量です。
最近のAndroidスマートフォン(Galaxyなど)は写真や動画の保存形式に、品質はそのままに容量を節約できるHEIF、HEVC形式といった新しい保存形式を選択することができます。
本日はこのHEIC,HEVCとはなんなのか、どれぐらい容量が削減できるのか、利用する場合の注意事項を解説します。
Androidでも使えるHEIF画像、HEVC形式とは
HEIF画像とは
HEIF画像とは、新しい画像のフォーマットのことで、従来のJPGやPNGに比べて高い圧縮率を実現することが可能です。
拡張子は「.heic」です。
Galaxy S10のカメラアプリではデフォルトはJPG形式での保存となっていますが、カメラアプリの設定画面から、保存オプション>HEIF画像(写真)にチェックを入れることで、写真をHEIF画像で撮影することができます。
HEVC形式とは
HEVC形式は「High Efficiency Video Codec」で直訳すると高効率ビデオコーデック、つまり圧縮率の高い動画の保存形式です。
HEIF画像が写真の写真の保存形式だったのに対して、HEVCは動画の保存形式です。
別名で「H.265」と呼ばれており、拡張子は「.mp4」なので、一見すると従来の保存形式と見分けがつきません。
Galaxy S10ではHEVC形式に対応しており、こちらもHEIF画像と同様にカメラアプリの設定画面から、録画の拡張オプション>HEVC形式で保存にチェックを入れることで、動画をHEVC形式で保存できるようになります。
HEIF画像、HEVC形式でどれぐらい容量が削減できるのか
次にこれらの形式で写真と動画を撮影した場合、どれぐらいの容量を削減できるのかを見ていきましょう。
Galaxy S10で撮影したJPG画像とHEIF画像の比較
実際に同じ構図で写真を撮影した比較がこちらです。
こちらが比較用画像のサンプルです。(HEIF画像はブラウザで表示できないためダウンロードリンクです。)
こちらの画像を見てもらえると、両者の違いは肉眼ではわからないレベルですが、画像の容量は4割ほど削減されています。HEIF画像の圧縮が非常に優秀であることがわかります。
Galaxy S10で撮影したMP4動画を比較
実際に通常の形式と、HEVC形式で保存した動画の比較がこちらです。
同じ構図、長さで撮影した動画の場合、従来の形式では25MBだった容量がHEVC形式では15MBとなっています。
HEVC形式で保存した動画のほうが、40%近く容量を削減できていることがわかります。
HEIF画像、HEVC形式を利用する場合の注意点
HEIF画像、HEVC形式が圧縮率の面では非常に優秀であることがわかったかと思います。
しかし、これらの形式は比較的新しい形式であるため対応するデバイスやアプリの制限があります。
もちろん、Galaxy S10での再生には対応していますが、それ以外のスマートフォンやノートPCなどに写真や動画を共有して再生する場合には再生するデバイスやアプリ、ソフトがこれらの形式をサポートしている必要があります。
対応するデバイスは2016年以降発売が目安
Androidの場合、対応するデバイスはSnapdragon 820 シリーズ(または同等品) 以降のプロセッサーを使用している Android 5.0以上の デバイスです。
GalaxyであればGalaxy S7、XperiaであればXperia Xなど、2016年頃に発売されたスマートフォン以降のものであれば問題なく再生が可能です。
iphoneの場合、Apple A10 以降のプロセッサーを使用している iOS 11以上のデバイスです。
iphone6の一部やiphone7以降であれば問題ありません。
対応していないアプリでは自動変換
Googleフォトやdropboxなど主要なサービスはHEIF画像、HEVC形式をサポートしており問題なく再生できますが、写真や動画を扱うアプリやソフトは山のように存在するため、個別に確認が必要です。
もし日常的に使っているアプリがHEIF画像やHEVC形式に対応していない場合には、HEIFであればJPGにHEVCであれば別の形式に変換する必要があります。
LINEやTwitter、Instagram等の大手のサービスで利用する場合には、自動で一般的なファイル形式に変換してくれる機能が備わっているため非常に楽です。
Androidでも使えるHEIF画像、HEVC形式 まとめ
写真や動画の保存形式であるHEIF画像およびHEVC形式についてご紹介しました。Galaxy S10は本当に素晴らしい写真が撮れますが、容量も気にしないといけません。
HEIF画像やHEVC形式は徐々に浸透しており、デフォルトで使ってもそろそろ問題ないレベルまで普及しているのではないでしょうか。
容量不足から解消されてる為にもぜひ一度HEIF画像、HEVC形式を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご愛読ありがとうございました。
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