幻となりつつあったPixel5aですが、日本とアメリカでのPixel5aの発売が遂に発表されました。
Pixelのラインナップで末尾に”a”がつくものは廉価モデルの位置づけとなっており、Pixel 5aは昨年のフラッグシップモデルであるPixel5の廉価モデルとなります。
しかし、スペックを見ると廉価モデルではありながら、基本スペックは同一な箇所が多かったり、昨年発売されているPixel4a 5Gと酷似していたりとかなり分かりづらいです。
そこで本日は発表されたPixel 5a 5Gのスペック及び他のPixelシリーズとどんな違いがあるのかについて解説します。
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Google Pixel 5a 5G と他Pixelとのスペック比較
スペック比較表
発表されたGoogle Pixel 5a 5Gと他のPixelシリーズ(ここではPixel5/4a 5G/4a)の比較表です。
注目すべき箇所を赤字にしています。
モデル | Pixel5a 5G | Pixel5 | Pixel4a 5G | Pixel4a |
サイズ | 154.9mm×73.7mm×7.6mm | 144.7mm×70.4mm×8.0mm | 153.9mm×74mm×8.2mm | 144.0mm×69.4mm×8.2mm |
重量 | 183g | 151g | 168g | 143g |
SoC(CPU) | Qualcomm® Snapdragon™ 765G | Qualcomm® Snapdragon™ 765G | Qualcomm® Snapdragon™ 765G | Qualcomm® Snapdragon™ 765G |
インストールOS | Android11 | Android11 | Android11 | Android 10 |
Googleフォト特典(高画質無制限アップロード) | 対象外 | 対象 | 対象 | 対象 |
メモリ | 6 GB LPDDR4x | 8 GB LPDDR4x | 6 GB LPDDR4x | 6 GB LPDDR4x |
ストレージ | 128GB | 128GB | 128GB | 128GB |
外部ストレージ | なし | なし | なし | なし |
バッテリー容量 | 4,680 mAh | 4,080 mAh | 3,885 mAh | 3,140 mAh |
ディスプレイ | 約6.34インチ OLED | 約6.0.インチ フレキシブルOLED | 約6.24インチ OLED | 約5.8インチ OLED |
ディスプレイ解像度 | FHD+(1,080 x2,400 ) OLED | FHD+(1080 x 2340) フレキシブル OLED | FHD+(1080 x 2340) OLED | FHD+(1080 x 2340) OLED |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz/90Hz | 60Hz | 60Hz |
メインカメラ | メイン:12.2MP f/1.7 超広角:16.0MP f/2.2 視野角118.7° | メイン:12.2MP f/1.7 超広角:16.0MP f/2.2 視野角117° | メイン:12.2MP f/1.7 超広角:16.0MP f/2.2 視野角117° | メイン:12.2MP f/1.7 |
フロントカメラ | 約8MP f/2.0 | 約8MP f/2.0 | 約8MP f/2.0 | 約8MP f/2.0 |
生体認証 | 指紋認証 | 指紋認証 | 指紋認証 | 指紋認証 |
防水/防塵 | IP67 | IP68 | なし | なし |
おサイフケータイ® | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
充電速度 | 最大18W | 最大18W | 最大18W | 最大18W |
ワイヤレス充電 | 非対応 | 対応 | 非対応 | 非対応 |
イヤホンジャック | 搭載 | 非搭載 | 搭載 | 搭載 |
WiFi | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac | 802.11a/b/g/n/ac |
SIMカードタイプ | シングルナノSIM | シングルナノSIM | シングルナノSIM | シングルナノSIM |
eSIM | 対応 | 対応 | 対応 | 対応 |
5G | Sub6 | Sub6 | Sub6 | 非対応 |
メーカー希望小売価格 | 51,700円 | 74,800円 | 60,500円 | 42,900円 |
Pixel5a 5GのスペックはPixel5の廉価版というよりもPixel4a 5Gの派生版といったほうが適切かもしれません。
Pixel5と比べると同じCPUとカメラを搭載しており、実際の使用感はほぼ変わらないと言えるでしょう。
ワイヤレス充電や高リフレッシュレートに対応していない点を除けばほぼ仕様は共通しておりPixel5の廉価版と言われると少し違和感があります。
一方、Pixel4a 5Gと比較するとバッテリー容量が大きく、防水対応で価格も安くなっています。一方でGoogleフォトの無制限アップロードが対象外であるなど一長一短があります。
Pixel 5a 5Gの特徴についてもう少し詳しく解説していきます。
Pixel 5a 5Gは最も薄く重いPixel
Pixel5a 5Gはディスプレイサイズが6.34インチで、Pixel4a 5Gの6.24インチよりも0.1インチ大きく、過去のPixelスマートフォンの中で最も大きなディスプレイを搭載しています。
そのため本体サイズも大きくなりますが、薄さは7.6mmとPixel5の8.0よりも薄くなっています。
大型のディスプレイを搭載しつつも、薄く持ちやすい本体がPixel5a 5Gの魅力です。
電池容量も最大だが重さも最大
Pixel5a 5Gはバッテリー容量が4,680 mAhとなっており、他社のフラッグシップモデルと遜色ない大容量バッテリーを搭載しています。
- Xperia 1 Ⅲ:4500mAh
- Galaxy S21:約4000mAh
- OPPO Find X3 Pro:4,500mAh
- AQUOS R6:5000mAh
Pixel4a 5Gの3,800 mAhと比べると約2割程度大きなバッテリーを搭載しており、電池持ちの向上が期待されます。
PixelスマートフォンはPixel4までは電池持ちが弱点でしたが、4aや5からはバッテリー容量が大きくなり、自動調整バッテリーによってかなり電池持ちが良くなりました。
Pixel5a 5Gでは更に電池持ちが良くなっていることが期待されます。
ただし、バッテリー容量が大きい分、重量も増大しています。
本体重量は183gで近年のハイエンドモデルと比べると軽い部類に入りますが、Pixelでは最も重い機種となります。
基本デザインは共通するが素材が異なる
Pixelスマートフォンのデザインは一貫しており、ラウンドエッジ加工されたフラットボディに正方形のカメラモジュールを左上に備えます。
指紋認証やロゴの位置も共通しており、異なるは本体サイズと使用されている素材です。
- Pixel5a 5G:プレミアム金属製ユニボディ
- Pixel5:100%リサイクルアルミニウム
- Pixel4a 5G:ポリカーボネート
Pixel4a 5Gがポリカーボネート(樹脂製)であったのに対して、Pixel5a 5Gは金属製であるため、高級感はPixel5a 5Gのほうが高いと言えます。
Pixel5のときもそうでしたが、なかなか写真では伝わりづらいため、気になる方は家電量販店など実機を触ることをオススメします。
Pixel 5a 5Gも4a 5Gも5も処理性能はほぼ同じ
今回発表されたPxiel 5a 5Gも昨年発売されているPixel4a 5G、Pixel5は実はすべてミドルハイレンジモデルのスマートフォンとなります。
すべてCPUにSnapgragon765Gを搭載しており、処理能力に営業があるのがメモリ容量だけです。(Pixel5のみ8GB、ほかは6GB)
しかし、この2GBはおそらく普段使いでは体感できるような違いは無いと思われるため、動作の快適さという観点ではどのモデルも同じであると言えるでしょう。
『廉価モデルだから処理能力が低い』はPixel5aには当てはまらないため、処理能力で他の機種を比較する必要がありません。
Googleフォトの無制限対象外
2021年6月よりGoogleフォトの無制限アップロードが終了し、高画質であってもGoogleアカウントの容量を消費する仕様となりました。
しかし、Pixel5以前のPixelスマートフォンは本仕様変更の対象外となっており、現在でも高画質設定であればGoogleアカウントの容量を消費せずに写真や動画をアップロードすることができます。
ここで重要なのがPixel5以前のスマートフォンと明示的に記載されている点です。
Pixel5a 5Gや既に公式サイトに掲載されているPixel6シリーズはPixelスマートフォンでありながら、Googleフォトの無制限アップロードの対象外である点は注意が必要です。
仕様変更以降もGoogleアカウントの容量を気にせずに写真を撮影できるのは大きなアドバンテージとなっているため、無制限アップロードを求める方はPixel5やPixel4a 5Gを選ぶようにしましょう。
リフレッシュレートは60Hz
Pixel5a 5Gはリフレッシュレートが従来と同じ60Hzとなります。
Pixel5は90Hzに対応しているため、より滑らかな画面描写で操作することができます。
2020年までは高リフレッシュレートはハイエンドモデルだけのものでしたが、2021年はミドルレンジでも高リフレッシュレートの採用が加速しています。
- Redmi Note10 Pro:120Hz
- Mi11 lite 5G:90Hz
- OPPO Reno5 A:90Hz
- OPPO A54 5G:90Hz
- Galaxy A52 5G:120Hz
- AQUOS sense4 plus:90Hz
ミドルレンジでも高リフレッシュレートを採用している機種は多く、一度高いリフレッシュレートに慣れると60Hzにはもう戻れないという声も多く聞くため、Pixel5a 5Gのリフレッシュレートはとても残念なポイントです。
aシリーズ初めての防水
PIxel5a 5GはIP67の防水防塵仕様となっており、aシリーズとして初めての防水防水防塵モデルとなります。
防水・防塵性能を表す規格 IP”防塵性能””防水性能”を示す
- IP6X:粉塵が内部に入らない
- IPX7:一時的に一定の水圧で水没しても内部に浸水しない
Pixel5a 5Gは十分な防水性能を有していると言えます。
ちなみにPixel5は更に上位のIP68に対応しています。
- IPX8:継続的に水没しても内部に浸水しない
Pixel4a 5Gの弱点でもあった防水性能が強化されたこともあり、防水性能を求めてPixel5a 5Gを選ぶもの良い選択と言えるでしょう。
Pixel 5a 5Gはワイヤレス充電非対応
Pixel5a 5Gはワイヤレス充電に対応していません。
Pixel5はワイヤレス充電およびバッテリーシェアに対応していたため、この点はPixel5から省かれた形となります。
コストパフォーマンスを考えるとPixel5a 5G
Pixel4a〜Pixel5a 5Gの価格(Googleストア価格)がこちらです。
- Pixel4a:42,900円
- Pixel4a 5G:60,500円
- Pixel5a 5G:51,700円
- Pixel5:74,800円
Pixel5やPixel4a 5Gはミドルハイレンジながら6万円を超えており、スペックに対しては割高となっていました。
Pixel4a 5Gからは基本スペックは据え置きつつ、防水対応、バッテリー容量の増加を計りつつ、51,700円まで値段が下がっており、価格で選ぶならPixel5a 5Gはとても良い選択肢です。
Google Pixel 5a 5Gの購入方法
Pixel5a 5Gは通信キャリアでSoftbankの独占販売、SIMフリーモデルはGoogleストアで購入することができます。
Softbankオンラインストア | 64,800円(トクするサポート+適用で32,400円) |
Googleストア | 51,700円 |
Softbankで購入する唯一のメリットは『トクするサポート+』を適用できることです。
トクするサポート+は2年後にSoftbankに機種を返却し、機種変更をする事が前提となりますが、最大で半額の支払いが免除されます。
半額でSoftbankが端末を下取りしてくれるのは大きなメリットですので、2年後もSoftbankを使い続ける予定の人はSoftbankでの購入を検討してみてはいかがでしょうか。
Pixel5a 5Gは8月26日に発売です。予約はお早めに。
最後までご愛読ありがとうございました。
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