motorola edge 20はミドルレンジクラスのSoCであるSnapdragon778Gを搭載しつつ、1億800万画素のトリプルカメラを搭載しながら163gの軽さを実現している大注目のミドルレンジモデルです。
motorolaは日本では知名度はあまり高くありませんが、長年スマートフォンを開発してきた老舗ブランドです。
このモデルかなり人気のようで、OCNモバイルONEでは常に在庫切れであったため、私はIIJmioにて購入しました。
本日はmotorola edge 20を実際に使ってわかった良い点・悪い点を実機レビューしたいと思います。
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motorola edge 20の注目ポイントとスペック
- 重量163gの超軽量ボディ
- 薄さ6.99mmのスリムデザイン
- 最大1億800万画素のトリプルレンズカメラ
- Snapdragon™ 778G搭載
- 144Hzリフレッシュレート対応
- 30W TurboPower Chager対応
- ワイヤレス充電非対応
- イヤホンジャック非搭載
- MicroSD非対応
- モノラルスピーカー
motorola edge 20の値段
- 想定市場価格:54,800円
- MVNOでは更に安く購入可能
ミドルレンジクラスのスマートフォンながら基本スペックはかなり充実しています。
ハイパフォーマンスかつ発熱が少ないSnapdragon778Gに1億800万画素カメラを搭載しつつ、本体サイズを163gに仕上がっている点はかなり魅力的です。
画面のリフレッシュレートも他社ハイエンドを凌ぐ144Hz(他社は120Hz)と基本性能は非常に高いです。
価格が54,800円なのでミドルレンジモデルとしては少々お高めですが、同金額のXperia 10 Ⅲと比べるとほぼすべてのスペックで大きく差をつけており、コストパフォマンスの高さが伺えます。
motorola edge 20は超薄型軽量デザイン
motorola edge 20のパッケージデザインと付属品
こちらがmotorola edge 20の化粧箱です。付属品が充実しているためサイズとしては一般的です。
motorola edge 20の付属品
- クリアケース
- 説明書等×2
- USB-C変換用イヤホンジャック
- 30W対応急速充電器
- USB-Cケーブル
- イヤホン
- SIMピン
一昔前のスマートフォンかと思うぐらい付属品はかなり充実しています。
特に有り難いのがこちらの30WTurbo Chager対応の充電器です。
motorola edge 20は最大30Wの急速充電に対応しているため、こちらの充電器とUSB-Cケーブルを使えばか高速で充電することができます。
あと地味に新鮮だったのが、箱を開けた瞬間からクリアケースが本体に装着されている点。同梱されている機種は沢山ありますが装着済みで梱包されるタイプは初めてです(笑)
motorola edge 20の本体デザインとボタン配置
こちらがmotorola edge 20の背面です。ギラギラしたマット質感で高級とは言い難いですが、安っぽくは感じません。
ライバル機にあたるMi11 lite 5Gに非常に似た質感です。
マットな質感のため指紋が目立ちづらい点はGoodです。
本体の最薄部は6.99mmなので横から見るとまさに”板”です。比較的コンパクトなPixel4と比較しても、わずかに薄くなっています。
この薄さに加えて本体重量が163gと軽量なので、取り回しがとても良いです。
側面フレームはプラスチック系の素材となっており、いかにもミドルレンジモデルと言う感じです。
わずかにエッジが削られていますが、フラットな面積が多いため少し持ちづらいです。
右側面には指紋認証兼用のボタンと音量キーが搭載されています。
配置の位置が少し高いのが気になりますが、実用上特に問題はありません。認証精度・速度は良好です。
motorola edge 20
— しみたく🙆 (@Gadget_Simitaku) December 19, 2021
乾燥肌の私でも指紋認証はなかなか快適です😁 pic.twitter.com/IuXxadXalr
本体左側面にはGoogleアシスタントボタンが配置されています。
XperiaやAQUOSに搭載されているこのボタンですが独立したボタンとしての存在意義がわからないため私は全く使っていません。
底面にはSIMスロットとUSB-Cポート、モノラルスピーカーが配置されています。
motorola edge 20は画面サイズが大きいため、動作視聴に向いているのですがモノラルスピーカーで全体的に軽い感じが否めないのが残念なポイントです。
motorola edge 20のカメラデザイン
motorola edge 20は最大1億800万画素のトリプルレンズを搭載しています。
超広角はマクロ兼用で、ミドルレンジにしては珍しく光学3倍の望遠レンズも搭載しており、カメラスペックは充実しています。
カメラの台座とレンズで2段階で出っ張っており、ケースなしで使うときには注意が必要です。
motorola edge 20は最大144Hzの10億色表示のディスプレイ搭載
motorola edge 20のディスプレイ性能
motorola edge 20は6.7インチの有機ELディスプレイを搭載しています。
DCI-P3、HDR10+に対応しており、カラーレンジは広くとても見やすいディスプレイです。Galaxyのような派手さはないですが十分満足できる品質かと思います。
6.7インチの大画面なので、片手操作には限界があります。
motorola edge 20のTwitterスクロール
— しみたく🙆 (@Gadget_Simitaku) November 27, 2021
一切引っかかりがなく144Hzの滑らかさも相まって最高です😂
もしかしたらこれは最高のTwitter端末かもしれません🤣 pic.twitter.com/qYD08d378g
また、リフレッシュレートは他社のハイエンドモデルよりも高い144Hzに対応しており、滑らかな画面描写を体感することができます。
ただし、144Hzに設定していると電池持ちが悪くなるのはもちろんですがたまにタッチ切れを起こします。どうしても気になる方は設定から「自動」を選ぶことをオススメします。
motorola edge 20のパンチホール
motorola edge 20は画面中央上部にパンチホール型のフロントカメラを搭載しています。
サイズはとてもコンパクトなので普段使いで気になることはありません。
motorola edge 20のカメラはAI要素は皆無なナチュラル志向
motorola edge 20のカメラ基本スペック
motorola edge 20は最大1億800万画素のトリプルカメラを搭載しています。
1億画素のメインレンズはISOCELL HM2を採用しています。
これはXiaomi 11T/11T ProやRedmi Note10 Proと同じイメージセンサーとなります。
超広角レンズは画角119度なのでかなり広角で撮影できます。また超広角はマクロ兼用なので被写体に寄った写真を撮ることもできます。
ミドルレンジには珍しい光学3倍の望遠レンズを搭載しているのがmotorola edge 20の魅力の1つで、最大倍率は30倍となっています。
motorola edge 20の作例
ここからは実際にmotorola edge 20で撮影した写真をご紹介していきます。
motorola edge 20で写真を撮って真っ先に感じたのが、AI補正などの今どきのコンピュテーショナルフォトグラフィーなるものは一切なく、現実に忠実である点です。
あまり過度に補正を効かせないPixel 6 Proと比較すると、彩度が低いのがよくわかります。現実に忠実という意味では間違っていないのですがあまりにも地味です。
HDRはそこそこ効いている印象があり、逆光下でも黒つぶれが少ない写真を撮れます。ただ、フレアが目立つ印象です。
料理も他のスマホにあるようなAI補正が効かないため、こちらも少し地味に写りがちですが、逆を言えば過度な補正はないため現実が美味しそうなら美味しそうな写真が撮れます。
motorola edge 20のカメラの最大の魅力はやはり1億画素のメインレンズです。
”Ultra-Res”というモードで撮影すると、全画素をフルに活用した写真を撮ることができます。限度はありますが、後からクリップをしても細部が鮮明な写真を撮ることができます。
ただし、ファイルサイズが1枚で10MBを超えるほどの大容量となるため、使用するシーンは限定したほうが良いかと思います。
こちらが光学3倍望遠レンズで撮影した写真と標準レンズの比較です。
色味が変に暖色に寄っていることも気になりますし、光学ズームの割に繊細さに欠ける印象です。もちろんデジタルズームよりは綺麗に撮れますので、実用性はありますが期待するほどのものではないかと。
一方で超広角の画角の広さ(119度)は魅力的です。ほぼ視界と同じ範囲を写真に収めることができます。
超広角レンズはマクロ兼用となっており、5倍まで被写体に寄ることができます。ただし、肝心な画質は粗が目立つためおまけ程度で考えたほうが良いかと思います。
期待はずれだったのが夜景性能です。
「ナイトビジョン」モードと呼ばれるナイトモードが搭載されていますが、全体的にノイズが酷いです。特に明るく撮れるわけでもなく、1〜2年前のミドルレンジクラスの夜景性能となっている印象です。
motorola edge 20のカメラ 総評
motorola edge 20のカメラは現実を忠実に捉えることができるのが最大メリットです。
料理もそれなりに美味しそうに撮れますし、起動も早いので使い勝手は良いかと。ただ、夜景性能だけは明らかに他社に劣っている印象です。
しかし、一番残念なのがプレビューの画面がすごく粗く地味だということ。そのためカメラを構えてもどこかテンションが上がらず写真を撮っていてあまり楽しくないと感じてしまったのが正直な感想です。
motorola edge 20は高い処理性能にピュアAndroidのシンプルな使い勝手
motorola edge 20のベンチマークスコア
こちらがmotorola edge 20のAntutuベンチマークスコア(ver9)です。
処理性能を左右するSoCはSnapdragon778Gとミドルレンジの中では上位のものを搭載しているため、ベンチマークスコアは52万点台と処理性能はとても高いです。
処理性能の高さは全体の操作感にも十分影響しており、アプリの起動やスクロールなど全体的な動作はハイエンドと遜色ないレベルで快適です。
また、2021年のハイエンドモデルよりも優れている点が発熱の少なさです。
Snapdragon888を搭載している機種は発熱が酷く、ちょっとしたSNSやWEBブラウジングでも本体温度が急上昇するものが多くありますが、motorola edge 20では全くそんな事はありません。
もちろん負荷の高いゲームなどをすると発熱はしますが、SNSやWEB、動作視聴程度では発熱はほとんどなく快適に使うことができます。
motorola edge 20の使い勝手
motorola edge 20はピュアAndroidを搭載した機種となっており、純粋なAndroidからほとんどカスタマイズがされていません。
XiaomiやOPPO,Galaxyなどのスマートフォンはメーカーが独自にカスタマイズを加えており、純粋なAndroidとは機能面や操作性で大きく異なっています。
ピュアAndroidのメリットは、カスタマイズが少ないゆえの軽さです。Snapdragon778Gの処理性能と相まって、サクサク快適に動きます。
motorola edge 20では独自の機能も多数搭載しており、ピュアAndroidのカスタマイズ性の低さをうまく補っています。
電源ボタンを押したらアプリショートカットを起動してくれる「パワータッチ」やスワイプで簡単に分割表示できる機能など、便利な機能が多数搭載されています。
motorola edge 20のこれ、めっちゃ良い
— しみたく🙆 (@Gadget_Simitaku) December 3, 2021
頻繁に点灯するのがちょっと鬱陶しいけど、デザイン的に好きだわ😂 pic.twitter.com/PlQsx3xtyd
このようなアンビエント表示にも独特な機能が盛り込まれており、なかなか使っていて面白いです。
一方でピュアAndroidなので、Pixelスマートフォンと同様にスクリーンショットの無音化ができません。カメラはとにかく、スクショの音を消せないのは如何なものかと思います。
motorola edge 20の電池は非常によく、充電も早い
motorola edge 20のバッテリー持ち
motorola edge 20は4000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、電池持ちはとても良いです。
motorola edge 20の電池持ち
— しみたく🙆 (@Gadget_Simitaku) November 29, 2021
60Hz利用だととても良いです😂
でも、144Hzにするとみるみる減っていきます😭 pic.twitter.com/H51qJ37kf7
スタンバイ時の電池消費量がとても少なく、ライトな使い方なら3日ぐらいは持つのではないでしょうか。
ガッツリ使っても1日は余裕で持ちますので、電池持ちはとても優秀です。
ただし、リフレッシュレートを144Hzに設定していると、使っている間の電池消費量がかなり激しくなります。
電池消費とのバランスを優先すると、リフレッシュレートの設定は”自動”がオススメです。
motorola edge 20の充電速度
motorola edge 20は30WTurboPowerチャージに対応しており、付属の充電器を使うことで、一般的なスマートフォンの急速充電(18W)よりも高速で充電することができます。
motorola edge 20の充電速度
- 0分 8%
- 15分後 48%(+40%)
- 30分後 83%(+75%)
- 45分後 97%(+89%)
最初の15分で+40%も充電ができ、30分後には+75%です。
たった30分で75%も充電できるのであれば、朝の準備時間でほぼフル充電できるのでこの充電速度はとても魅力的です。
motorola edge 20/edge20 Fusionとの違い
motorola edge 20の兄弟機であるmotorola edge 20 Fusionも用意されています。
機種名 | motorola edge 20 | motorola edge 20 Fusion |
サイズ | 163×76×6.99mm | 166×76×8.25mm |
重量 | 163g | 185g |
SoC | Snapdragon 778G | Dimensity 800U |
外部ストレージ | 非対応 | microSDXC(512GB) |
カメラ | 標準/超広角/望遠 | 標準/超広角 |
バッテリー容量 | 4000mAh | 5000mAh |
価格 | 54,800円 | 43,800円 |
motorola edge 20 Fusionのほうが1万円程度安くなる代わりに、SoCの性能が下がり、カメラも望遠レンズが削られています。
ただ、MicroSDに対応している点やバッテリー容量が大きいというメリットも有り、ライトな利用用途であればmotorola edge 20 Fusionのほうが適していると言えるでしょう。
motorola edge 20の購入方法
motorola edge 20はMVNO各社およびAmazonなどのECサイト、家電量販店で購入できます。
端末単体で購入するのであれば、Amazonや楽天が簡単に購入できますが安く購入したいならMVNOでの購入がおすすめです。
- OCNモバイルONE:18,892円(MNP割引適用時)
- IIJmio:29,980(ギガプランMNP限定価格)
回線契約は必要ですが、3万円以下で購入することができます。
motorola edge 20の実機レビューまとめ 気になる点はあれど完成度は高い
motorola edge 20のレビューをお届けしました。
Snapdragon778Gの安定した処理性能に薄くて軽い本体、現実に忠実なカメラ、使い勝手の良い機能が詰め込まれた完成度の高い機種です。
夜景性能やスピーカーなど気になる点はありますが、54,800円という価格を考えると十分許容範囲内かと思います。
motorola edge 20が興味がある方はぜひ検討してみてください。
最後までご愛読ありがとうございました。
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