ロボット掃除機の高性能化が止まりません。
一般家庭にもかなり普及した印象のあるロボット掃除機ですが、ゴミ捨てを自動でできるモデルや、水拭きに対応したモデルなど様々なモデルが登場しています。
本日ご紹介するのは拭き掃除と掃き掃除の両方に対応し、自動でモップ洗浄までしてくれる高性能ロボット掃除機「Narwal Freo」です。
本日は実際にNarwal Freoを使ってみてわかったメリット・デメリットの実機レビューをお届けします。
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Narwal Freoの特徴
Narwalは中国のスタートアップ企業発
Narwal Freoは中国広東省のNarwal社が開発したロボット掃除機です。
Narwal社は2016年に元DJI、HUAWEI、マイクロソフトなどの出身者が技術チームが立ち上げたブランドとのことで、革新的かつ効率的な床清掃技術に強みがあるとのことです。
2022年に日本市場に自ら「考え」行動できる近未来ロボット掃除機「Narwal Freo」を開発し、日本市場に本格参入してきました。
一見するとHUAWEIやマイクロソフトなどのテクノロジーが掃除機などの生活家電とは無関係に思えるかもしれません。
しかし、多種多様な床環境をセンシングし、最適な清掃方法を実行するといった人工知能的な分野やアプリによる一貫したユーザー体験、センシング技術などはIT企業の経験が大いに活かせるところなのです。
Narwal Freoのメリット・デメリット
- 高吸引力なのに超静音
- モップの自動洗浄機能搭載で常に清潔
- モップ自動リフトアップ機能でカーペットを濡らさない
- 特許技術テールスイングで隅々までピカピカ
- 溜まったホコリは手動でゴミ箱に
- ステーションがでかい
- 高機能なだけに高額
Narwal Freoは吸引と水拭きの2つの掃除方法に対応したロボット掃除機です。
水拭き対応のロボット掃除機は沢山ありますが、Narwal Freoは水拭きはそこらのロボット掃除機とは全く違います。
専用のステーションにはきれいな水と洗剤を保持できるようになっており、水拭き掃除中のモップの汚れてを自動で検知し、ステーション内部で洗剤を使った自動洗浄をしてくれます。
モップを外す必要もなければ、洗う必要もありません。
水拭きが終わるとステーション内部で洗浄したモップを40℃の温風で自動的に乾燥してくれます。掃除後で濡れたモップは自動的に洗浄され、乾かしてくれるところまでをNarwal Freoがやってくれます。
そのため、生乾きの嫌な臭いなどは発生せず、清潔な状態に保つことができます。
Narwal Freoは床材を自動で検出し、水拭き掃除中でもモップをリフトアップすることでカーペットを濡らしません。
ただし、リフトアップには限界がありカーペットの厚み 2cm以下、毛の長さは0.7cmまでとなりますが、毛の短めのカーペットであればそのまま掃除ができるのはとてもありがたいポイントです。
Narwal Freoは超静音設計となっており、静音モードであれば小鳥のさえずりと同程度の音で掃除ができます。
- 掃除:53dB~63dB
- 水拭き:48dB
- 掃除&水拭き:57dB
一般的な騒音基準によると50dBだと家庭用クーラーの室外機程度、60dBは洗濯機やテレビの音量とされています。
細かいレビューは後のパートで解説しますが、Narwal Freoの音量は本当に静かで、これまで5台以上のロボット掃除機を使ってきましたが静音性はダントツです。
拭き掃除ではテールスイング技術を搭載することで、ロボット掃除機が苦手な角のゴミもしっかりとキャッチします。
通常価格¥189,800(税込)ですがキャンペーンなどの割引が頻繁に開催されており、13万円〜15万円前後で購入できます。
高性能なだけに結構いい値段します。
Narwal Freoの付属品・掃除機本体
ビビるぐらいデカい箱
ステーション付きのロボット掃除機はこれまでも使ってきたので覚悟していましたが、Narwal Freoが到着した瞬間から箱のデカさにやっぱりびっくりしました。
中型のキャリーケースぐらいのサイズ感です。
本体を開けるとクイックスタートガイドが入っており、これに沿ってセットアップをしてきます。
Narwal Freoの掃除機本体
こちらがNarwal Freoの掃除機本体です。
ホワイト基調のスッキリとしたデザインで普通におしゃれだと思います。
一般的なロボット掃除機と同じく蓋をパカッと開けるとダストボックスがあります。価格帯的にはゴミを自動でステーションが回収してくれる機能も望みたいところですがここは手動で都度捨てる必要があります。
裏側にサイドブラシを装着します。
ブラシはちょっと変わった三角形の形状をしており、このモップがねじりながら掃除をすることで隅々まで力強く拭き掃除ができるとのことです。
ゴツメのタイヤを搭載しており、ちょっとした段差なららくらくで乗り越えてくれます。
Narwal Freoのステーション
こちらがNarwal Freoのステーションです。
サイズはかなり大きく、キャンプに持っていくクーラボックスぐらいの大きさがあります。
曲面を意識した近未来的なデザインで個人的にはかなり気に入っています。
天板には丸型のディスプレイを搭載しています。
このディスプレイはタッチパネルとなっており、ここから掃除モードを選択して掃除を始めることができます。(他にはアプリから掃除をすることも可能)
Narwal Freoのステーション
— しみたく (@Gadget_Simitaku) September 20, 2023
地味に綺麗なディスプレイでかっこいい😂 pic.twitter.com/RV1l7xbK2g
ステーションの内部は引き出し構造となっており、取り外して清掃が可能です。
これまで同様に水拭き掃除に対応した他社モデルを使っていたのですが、そちらは引き出し構造にはなっていないので、ステーション内部にホコリが溜まりやすく、掃除も面倒だったのでこの構造はとても良いと思いました。
掃除機本体を収納するとこんな感じです。一見ではロボット掃除機感がなくリビングなどにおいても存在感がなく溶け込んでくれるかと思います。
ステーションの天板を開けるときれいな水と清掃後の汚水用のタンクが収納されています。CLEAN WATERに水道水を入れて使う形となります。
このタンクの側面に専用の洗剤を設置するスペースが用意されており、そのままぶっ刺すだけで自動で洗剤を使った洗浄をしてくれるのでとても楽です。
ちなみにこの専用洗剤はAmazonや楽天で購入可能です。ちょっと高いですが。。。
5回ぐらい水拭き掃除した後の汚水タンクですが、しっかりと床の汚れを取ってくれたことが水の色からわかります。
Narwal Freoのアプリ
Narwal Freoには専用のiOS/Androidアプリが用意されています。
Narwal Freo
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セットアップは特に迷う点はなくスムーズにできました。このあたりにITの長けた技術者が開発しているが故のユーザー体験の良さを感じます。
アプリでは掃除モードの選択やセンシングされたマップ、清掃状況を確認することができます。
Narwal Freoには5つのモードを選択できます。
- Freoモード
- 掃除
- 水拭き
- 掃除&水拭き
- 掃除から水拭き
FreoモードはNarwal独自開発のモードで簡単に言えば”おまかせモード”です。
床の状況に応じて必要な清掃方法をNawal Freoに決めてもらいます。汚れが酷い箇所があったときなどは自動で2度拭きをしてくれるので、基本はFreoモードで事足ります。
自動生成されたマップから掃除したい部屋を指定して掃除させることもできますし、入ってほしくないゾーンは禁止エリアに設定することも可能です。
- 進入禁止エリア
- 掃除禁止エリア
- 水拭き禁止エリア
この3つから選択ができるので、部屋の床環境に合わせて細かいカスタマイズができる点も使い勝手が良いです。
音声操作はAlexaでもGoogleアシスタントでもなくSiriのみという珍しい対応状況です。「ご期待ください」とあるので他のアシスタント対応を期待しておきましょう。
Narwal Freoのメリット
静かに掃除できるって思っているより大きなメリット
私はロボット掃除機を寝ている間に回すのが習慣としています。とはいえ寝室のドアは閉めておりドア一枚挟む形となりますが、それでもNarwal Freoの音の静かさを実感できます。
これまで複数種類のロボット掃除機を使ってきましたが、違いがはっきりとわかるレベルで静かです。
ロボット掃除機が回っているときはドア一枚を挟んでもその音が漏れまくっていたのですが、Narwal Freoは殆ど聞こえなくなりました。
うちの寝室では小さい子供がいるので寝ている間にロボット掃除機をかけることはさすがにできないのですが、これぐらいの音量ならおそらく寝ていても気づかないと思います。
静かでも吸引力は最大3000Paと強力なのでゴミをしっかり集めてくれます。
あえてロボット掃除機が苦手な壁の近くに髪の毛をおいて掃除機をかけてみたのですが、しっかりと吸い込んでくれていました。
独自のテールスイング機構によって角までしっかりと掃除ができるのはありがたいですね。ただ、角を掃除できるのは吸引のみで水拭き掃除はどうしても壁から一定の隙間が空いてしまいます。
モップを外す必要がないのが楽すぎる
水拭きに対応しているロボット掃除機は多いですが、そのほとんどが水拭き掃除をする場合には専用のモップパッドを装着するモデルです。
つまり、モップを取り付けると水拭き掃除(吸引も同時に)、外すと吸引掃除単体という使い分けがほとんどとなるため、適宜モップを取り外すという手間があります。
一方、Narwal Freoはリフトアップ機構を搭載しているためモップを取り付けた状態でも吸引掃除が可能です。
ロボット掃除機ってこうしたちょっとした手間が積み重なって利用頻度が下がってしまうので、装着したままで吸引掃除単体や吸引+拭き掃除、吸引掃除後に拭き掃除などのバリエーションが選べることがとても使い勝手が良いです。
Narwal Freoのデメリット
ごみ捨てが手動なのがめんどくさい
Narwal Freoの水拭き掃除は自動でモップ洗浄や温風乾燥までしてくれますが、ごみ捨ては手動で定期的に捨てなければいけません。
ゴミがたまりすぎると吸引性能が落ちてしまうので、大体週に1回程度はゴミを捨てるようにしていますが、やはりこれがめんどくさい。
金額やステーションのサイズなど色々考えた結果、自動ごみ捨て機能は搭載しなかったのかと思いますが18万円近い高級モデルなだけにそこまでよくばってほしかったです。
Narwal Freoの実機レビューまとめ
Narwal Freoを実際に使ってみた分かったメリット・デメリットのレビューをお届けしました。
ステーションが大きく場所を取りますが、毎日自動で吸引&水拭き掃除をやってくれて、生乾きの嫌な臭いまで防げるのはQoLを大幅に高めてくれます。
静音設計で夜間でも周りを気にせず使うことができますし、アプリの使い勝手も問題ありません。
高性能なだけに価格もかなり高めではありますが、毎日清潔なフローリング環境を求める方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご愛読ありがとうございました。
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