realmeは中国系のスマホメーカーでスマートフォンでまだ聴き馴染みの薄いメーカーですが、世界的には史上最速で出荷台数1億台を突破した勢いのあるメーカーです。
OPPOから派生したローエンドブランドであり、低価格でありながらコストパフォーマンスに優れたモデルをいくつも世に送り出しています。
realme GT Master Editionは深澤直人氏デザインのスーツケースをイメージした独特の本体デザインや、低価格ながら高性能SoCを搭載しつつも、魅力的な価格設定がされた今季注目のミドルレンジモデルです。
本日はrealme GT Master Edition グローバル版(RMX3363)をご提供いただきましたので、1週間程度ですがじっくりと触ってみてわかった良い点・イマイチな点を実機レビューしたいと思います。
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realme GT Master Editionの注目ポイント
realme GT Master Editionの注目ポイントがこちらです。
注目ポイント
- Snapdragon 778G搭載
- 最大65W SuperDart
- 120Hz対応AMOLED
- $299/$339の低価格
位置づけとしてはミドルレンジモデルながらスペックはかなり充実しています。
同価格帯で発売されているミドルレンジに比べると高性能なSoCであるSnapdragon778Gを搭載し、65WのSuper Dart充電によりハイエンドモデル以上の充電速度を誇ります。
この充実ぶりで価格は日本円にして3〜4万円前後なので、スペックだけを見てもコストパフォーマンスの高さが伺えます。
本体デザインは深澤直人氏とコラボしたスーツケースをイメージしたVoyager Greyが用意されており、デザイン面でもこだわりが詰まっています。
ぜひケースなしで使いたい魅力的なデザインとなっており、こちらのモデルIFデザインアワード2021を受賞しています。
バンドの対応状況も充実しており、ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天の主要バンドは網羅されています。
デフォルトでVoLTEは解放されています
実際に楽天SIMで動作確認をしたところしっかりと認識しました。
realme GT Master Editionの詳細スペック
サイズ | 約73.5mm×約159.2mm×約8.0mm |
重量 | 約174g |
カラー | Voyager Grey(深澤直人氏デザイン) Daybreak Blue Cosmos Black |
SoC(CPU) | Qualcomm® Snapdragon™778G 5G |
OS | Android11 |
UI | realme UI 2.0 |
メモリ | 8GB(RAM拡張2〜5GB) |
ストレージ | 256GB |
外部ストレージ | 非対応 |
バッテリー容量 | 4300mAh |
ディスプレイ | 約6.43インチ/AMOLD |
ディスプレイ解像度 | 1080 × 2400 • FHD+ |
リフレッシュレート | 120Hz/60Hz |
メインカメラ | 超広角:8MP/F値2.3 広角:64MP/F値1.8 マクロ:2MP/F値2.4 |
フロントカメラ | 32MP |
生体認証 | 画面内指紋認証/顔認証 |
防水/防塵 | なし |
おサイフケータイ® | なし |
充電速度 | 65W SuperDart |
ワイヤレス充電 | なし |
イヤホンジャック | あり |
WiFi | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax |
SIMカードタイプ | デュアルnanoSIMスロット |
eSIM | 非対応 |
4G | FDD-LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20/26/28/66 TDD-LTE:38/39/40/41 |
5G | n1/n3/n5/n7/n8/n20/n28/n38/n40/n41/n66/n77/n78 |
価格 | $299/$339(34,728円〜48,396円) |
realme GT Master Editionの付属品・外観
realme GT Master Editionの化粧箱と付属品
realme GT Master Editionの化粧箱がこちらです。
エッジ部分にロゴがプリントされたスタイリッシュなデザインです。
realme GT Master Editionの付属品がこちらです。
付属品
- ケース
- 充電器(65W Super Dart対応)
- USBケーブル
- SIMピン
- 説明書
最近では環境負荷の観点から同梱品を省略するモデルが多くありますが、realme GT Master Editionの付属品はかなり充実しています。
ケースは他の機種にあるようなクリアケースではなく、グレーカラーのTPUケースです。
本体がブルーなのにケースがグレーなのが少し相性が気になりますが・・・
とは言え、ケースにはしっかりロゴも印字されており、サラサラしたさわり心地で質感はとても気にっています。
かなり柔らかく弾力があるため、本体をしっかり守ってくれます。
同梱品として65W Super Dartに対応した充電器も付属しています。
一般的なPD対応充電器であればAmazon等で簡単に入手できますが、独自規格はなかなか入手ができないため同梱してくれるのはとてもありがたい(と言うよりも、してくれないと困る)ですね。
プラグは日本で使えるA型なのは嬉しいポイントです。
realme GT Master Editionの本体デザイン
今回ご提供いただいたのがDaybreak Blueです。
綺羅びやかなグラデーションカラーでマットな質感でとてもオシャレです。
見る角度によって青や紫、黄色など七色に輝くグラデーションカラーがとても美しいです。
最近のハイエンドモデルはどちらかというとシックな雰囲気のカラーが増えてきており、こうした派手なグラデーションカラーは少なくなってきた印象があります。
色合い的にはOPPO Reno3 5GやLG wing、P30 Proと親しいですね。こうしたグラデーションカラーは未だに気に入っている方も多いのではないかと思います。
realme GT Master Editionのサイズ感
realme GT Master Editionは6.43インチの大画面を搭載しながら、横幅が73.5mmでとても持ちやすいです。
コンパクトさが売りのPixel5と比較しても縦の長さこそ違いますが、横幅はほぼ同じです。
背面はラウンドエッジ加工されており、しっくりと手に馴染みます。
realme GT Master Editionのボタン・端子周り
側面フレームは光沢のある質感となり、悪くはないですが少し安っぽい印象があります。
本体底面にはスピーカーとUSB端子、イヤホンジャックを搭載しています。
realme GT Master Editionはモノラルスピーカーなので、どうしてもステレオスピーカーと比べると見劣ります。
音は軽い印象があり、スピーカー性能を求めるのであれば上位モデルのrealme GT Master Explorer Editionが良いでしょう。
本体右側面には電源ボタン、左側面には音量ボタンを配置するOPPO,realmeでは一般的なボタン配置です。
対照に配置するのはデザイン面ではバランスが優れていますが、机から本体を持ち上げるときに電源ボタンと音量ボタンを同時押ししてしまいスクリーンショットを誤発してしまう難点があり、個人的には好きではありません。
realme GT Master Editionのカメラ
realme GT Master Editionのカメラは64MPのメインカメラに、8MPの超広角、2MPのマクロレンズを備えるトリプルレンズ構成です。
カメラの台座には背面とは別の素材が使われておりデザイン面で良いアクセントとなっています。
realme GT Master Editionのディスプレイ
realme GT Master Editionのディスプレイ品質
ディスプレイはサムスン製のAMOEDを採用しており、解像度は1080×2400と少し低めですが、リフレッシュレートは120Hzに対応しています。
DCI-P3 色域カバー率100%、コントラスト比が「6,000,000:1」と再現性は高く、美しいディスプレイです。
本体背面はラウンドエッジですが、ディスプレイはフラットとなっており、デフォルトで画面保護フィルムが貼り付けられています。
ピーク輝度は1000nitsなので屋外でもしっかりと画面を確認することができます。
realme GT Master Editionのパンチホールカメラ
フロントカメラは画面左上にはパンチホールで搭載されています。
パンチホールのサイズは小さいため使用しているときに気になることはありません。
realme GT Master Editionの指紋認証センサー
指紋認証はディスプレイ埋め込み型となっており、速度・精度は良好で使い勝手が良いです。
画面内指紋認証を搭載したスマホを数多く触ってきましたが、間違いなく上位に食い込む精度と速度の速さです。
realme GT Master Editionのカメラ
realme GT Master Editionのカメラスペック詳細
realme GT Master Editionのカメラ構成がこちらです。
カメラ構成
- 超広角:8MP/F値2.3 119℃
- 広角:64MP/F値1.8
- マクロ:2MP/F値2.4
超広角、広角、マクロのトリプルレンズ構成で望遠レンズはありません。カメラスペックも控えめで性能はミドル〜ミドルハイとしては標準的です。
realme GT Master Editionの強みはカメラスペックではなく、ストリートフォトグラフィーモードと呼ばれる所謂フィルターです。
ストリートフォトグラフィーはカメラアプリで定評のあるNOMO CAMとコラボレーションした機能となっており、オシャレなフィルターを簡単に楽しむことができます。
ここからは実際にrealme GT Master Editionで撮影した写真をご紹介します。
realme GT Master Editionの作例
ストリートモードには9個のフィルターが搭載されており、どれもオシャレで思わずいろんなフィルターで写真を撮ってしまいます。
1枚目はフィルターなしの通常モードでの作例です。フィルター1つで写真の印象がガラッと変わり、SNSにそのまま投稿できるような映える写真に仕上がっています。
ストリートモードはカメラの「その他」にカテゴライズされており、これ以外には”画面OFF時に音量ボタン2度押し”で直接ストリートモードを起動するようにカスタマイズすることができます。
ただ、音量ボタン2度押しはモードは起動しても画面オンにならないなど、いまいち動作が不安定でうまく動かない場面が多々あったので私は直接切り替えて使っています。
正直な話、カメラアプリでフィルター機能を有しているものは本機以外にも沢山ありますし、アプリストアでも沢山用意されています。
realme GT Master Editionの新しい点はそれを使うことをメーカーが推奨し、使いやすくカスタマイズしているところにあります。
フィルターを使って撮影って皆無でしたが、結構楽しくて意外とハマった!
もちろん用意されているフィルターもクオリティが高いというのも要因の1つですが、『新しい撮る楽しさを教えてくれる』そんなスマートフォンです。
標準モードではカメラの色味は割と忠実に再現してくれる印象です。花撮りは丁度いいと思いました。
独立したマクロレンズを搭載しており4cmまで接写できますが、画質はあまり高くなく暗めです。
ダイナミックレンジは広く、HDRがよく効いています。
AIが木々の緑を検知し美しい色味を表現してくれます。背景もいい感じでボケます。
望遠レンズは非搭載なのでデジタルズームとなります。5倍までいくと粗が目立ちますが、2倍程度なら劣化が少なく十分実用的です。
ナイトモードを搭載しており、手持ちの暗所撮影でもマルチフレーム合成により明るくくっきりとした写真を撮ることができます。
暖色系、特に赤色が強めに映る印象があり、現実離れしている点は気になりますが、比較的ノイズの少ない写真を撮ることができます。
realme GT Master Editionの動画性能
realme GT Master Editionでは以下のモードで動画を撮影できます。
- 4K:30fps/60fps
- 1080P:30fps/60fps
- 720P:30fps/60fps
- EIS(電子式手ブレ補正):標準/MAX
OIS(光学式手ブレ補正)は搭載していませんが、EIS(電子式手ブレ補正)を搭載しているため、歩きながらの撮影でもほとんど手ブレしない動画を撮影することができます。
特にEIS有効時でもフルHD 60fpsで撮影ができた点はgoodです!
また、OPPOのCMでも使われていたアウト/イン同時動画撮影や映画モードも搭載されており、動画撮影も十分楽しめるモデルに仕上がっています。
realme GT Master Editionの処理能力・使い勝手
realme GT Master Editionのベンチマークスコア
realme GT Master EditionはSnapdragon778G 5Gを搭載しており、ミドルレンジのSoCですが高い処理能力を有しています。
Antutuベンチマークスコアは約51万点を記録しており、ベンチマークスコアからも処理性能の高さを垣間見れます。
体感の動作も非常に快適で、もたつきやひっかかりなど一切感じません。WEBブラウジングやTwitterなどのライトなアプリの動作であればハイエンドモデルと遜色ない使い勝手だと思いました。
また、メモリは8GBと必要十分な上に、拡張RAMにも対応しています。
設定画面から2/3/5GBで空きストレージを仮想メモリとして割り当てることができます。
実際に5GBを割り当ててみて、体感できる違いはありませんが、こうした拡張機能があるのは面白いですね。
realme GT Master Editionのゲーム性能
realme GT Master EditionはGTモードを搭載しており、ゲーム中のパフォーマンスを最大限に発揮することができます。
原神やCall of Duty Mobile、プロセカなど有名所のゲームを一通りやってみましてみましたが、とても快適にプレイすることができました。
少なくともMi11 lite 5Gにあるようなカクつきや音ズレなどは一切なく、うまくチューニングされていると感じました。
realme GT Master Editionのソフトウェア
realme GT Master EditionはAndroid11のrealme UI 2.0を搭載しています。
実はこれが初めてのrealme UIだったのですが、使ってみて感じたのはほとんどOPPOのColor OSだなということです。
デザイン面へのこだわりや沢山の便利な機能が搭載されている一方で通知やタスクキルは周りは独特な挙動で少し慣れやチューニングが必要だと感じました。
特に通知はいまいち掴みどころがなく、アプリを開かないとGmailの通知がこないため、別のメーラーをインストールして使っています。
realme GT Master Editionの電池持ち・充電性能
realme GT Master Editionのバッテリー持ち
realme GT Master Editionは4300mAhの大型のバッテリーを搭載しており、電池持ちは良好です。
朝方に満充電のままほぼ1日写真や動画撮影、SNS、WEBブラウジングを多用しましたが、18頃でも30%はバッテリーが残っており、ガッツリ1日使える電池持ちです。
もっとライトな使い方であれば1回のフル充電で1日半〜2日は持つと思います。
realme GT Master Editionの充電速度
realme GT Master EditionはSuperDartと呼ばれるremlme独自の65W充電に対応しています。
付属の充電器を利用すれば最大65Wという驚異的な速さで充電することができます。
ライバル機に当たるMi11 lite 5Gが33Wなので、ミドルレンジとしては圧倒的な充電速度です。
realme GT Master Editionの充電速度
- 充電開始:17%
- 10分後:55%(+38%)
- 20分後:88%(+71%)
たった20分程度で80%近く充電でき、感動的なレベルで充電が完了します。
充電速度は軽視されがちですが、実際に使ってみると、早く充電したい場面は意外と多く、充電速度の速さの恩恵をしっかりと受けることができます。
ただ、コスト削減のためかワイヤレス充電には対応していません。
realme GT Master Editionのレビューまとめ 全体的な完成度の高いミドルレンジ
realme GT Master Editionのレビューをお届けしました。
最後にrealme GT Master Editionの良い点・イマイチな点をまとめておきます。
realme GT Master Editionの良い点
- 深澤直人氏コラボのオシャレなデザイン
- 鮮やかなグラデーションカラー
- 充実した付属品
- 快適な画面内指紋認証
- 高品質なAMOED
- 楽しさ広がるストリートモード
- 実用的な動画撮影
- 十分な電池持ち
- Snapdragn778Gによる高い処理性能
- ゲーム最適化
- 65W Super Dart
- 手を出しやすい価格($299/$339)
realme GT Master Editionのイマイチな点
- モノラルスピーカー
- ワイヤレス充電非対応
- 癖の強いrealme UI
- 日本未発売(今後に期待!)
一通り使ってみた感想としては、素晴らしく完成度の高いミドルレンジモデルだということです。
動作の快適さはもちろん、撮るのが楽しくなるカメラやオシャレなデザイン、圧倒的な充電速度など他社ハイエンドよりも優れいている箇所も多く、間違いなく万人受けする機種です。
realme GT Master EditionはaliexpressやBanggoodなどのECサイトで購入することができます。
最後までご愛読ありがとうございました。
コメント
コメント一覧 (1件)
2021年でエントリーですらステレオが増えてるのにモノラルは割と致命的な欠陥でそれが売り上げの低迷につながったのかな?ゲームはほんとシャオミダメ。タブレットのXiaomi Pad 5 Proでもあまり褒められた動作してないし