様々なスマートウォッチが発売されている中で、Androidスマートフォンと親和性の高いWear OS by GoogleというGoogle純正のスマートウォッチOSがあります。
今回商品提供いただきましたTicWatch E3はWear OS by Googleを搭載したスマートウォッチです。
本日はTicWatch E3を実際に使ってみてわかったメリット・デメリットのレビューをお届けします。
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TicWatch E3の注目ポイント
- Wear OS by Google搭載
- Snapdragon Wear™ 4100搭載
- 多様なヘルスケアトラッキング機能
- 100種類以上の運動トラッキング
- 3種類位の位置測位機能搭載
- ウォッチ単体でLINE返信可能
- IP68防水対応
- 約2万円で購入可能
- アプリ数が少ない
- 電池持ちがあまり良くない
- 日本ではGoogle Pay非対応
TicWatch E3の最大の特徴はWear OS by Googleを搭載している点です。
国内で人気のスマートウォッチはメーカー独自のOSを搭載している物が多く、Wear OS搭載機種は実はあまり多くないです。
スマートウォッチとしての基本機能は充実しており、血中酸素濃度やストレス、睡眠計測などのヘルスケアトラッキングや歩数計やウォーキングや山登りなどの運動データの記録も可能です。
GPSを内蔵しているため、マップやゴルフのラウンドなどで正確な位置を把握することができます。
SoCは上位モデルと同じSnapdragon Wear™ 4100を採用していながら少し前まではAmazonで2万円を切る価格にて販売をされており、Wear OS by Google搭載機種としてはとても安価な部類に入ります。
TicWatch E3の外観・デザイン
TicWatch E3の化粧箱・付属品
こちらがTicWatch E3の化粧箱と付属品です。
スマートウォッチとしては一般的です。
充電端子は独自コネクタを採用しておりマグネットで勝手にくっついてくれます。
近づけるとカチッとくっついてくれるため充電中にうっかりずれてしまうことは無さそうです。
TicWatch E3の本体デザイン
こちらがTicWatch E3本体です。
デザインは非常にシンプルで高級とは言えませんが安っぽいとは感じませんでした。
材質にはポリカーボネートが使用されているため、触り心地はサラッと感じがあり、重量も32gと非常に軽いです。
気になったのは厚さです。公称値では12.6mmなので他のスマートウォッチと比べると少し分厚いです。
側面には2つの物理ボタンを搭載しており、竜頭ではないため回してスクロールなどの操作はできません。
スピーカーとマイクを搭載するためTicWatch E3で電話に出ることもできます。
裏面には各種センサーと充電端子が搭載されています。
同梱されているバンドはシリコン製なのでスポーツや日々の運動とは相性が良いです。
ストラップ幅は20mmなのでビジネスユースやプライベートで使いたい人は追加で購入するといいでしょう。
本体はIP68防水対応なので水辺でも安心して使うことができます。
TicWatch E3は1.3インチHD解像度の円形の液晶ディスプレイを搭載しています。画面解像度には特に不満はなく屋外での視認性も悪くはありません。
液晶のため黒色背景が白っぽく見えてしまい安っぽさがあるのは否めません。
他に気になる点と言えばベゼルの大きさです。
黒色背景の文字盤であれば目立ちませんが、画面全体を使う文字盤はベゼルの太さがどうしてもダサく見えてしまいます。
TicWatch E3を実際に使ってみた感想
Snapdragon Wear™ 4100によるサクサク動作
TicWatch E3はSoCにSnapdragon Wear™ 4100を搭載しており、処理性能は旧型のSnapdragon Wear™ 3100と比べると性能は大幅に向上しています。
実際にTicWatch E3を触っていてもスクロールは非常にスムーズで全体的にサクサク動作します。
Apple Watchと比べるとさすがに劣りますが動作面で不満に感じることは全くありません。
TicWatch E3はSnapdragon Wear 4100搭載なのでかなりサクサク😁
— しみたく🙆筋トレ系ガジェットブロガー (@Gadget_Simitaku) September 14, 2022
さすがにApple Watchには及ばないがストレスは全くない😆 pic.twitter.com/Vl1SVdg6M4
強みであり弱みであるWear OS by Google
これまで様々なメーカーのスマートウォッチを使ってきた私ですが、実はWear OS by Google搭載のスマートウォッチは始めて触りました。
率直な感想としてはWear OSだからこそ面白い部分もあるが、Wear OSの弱いところがそのまま本機の弱みになってしまう点が残念だと思ってしまいました。
Wear OSを搭載するメリットは主に次の2つかと思っています。
Wear OS by Google搭載のメリット
- 自由にアプリをインストール可能
- Googleアシスタントが使える
1つ目はPlayストアで公開されているアプリを自由にインストールできる点です。
Apple Watch以外で人気のスマートウォッチにはアプリを自由にインストールして機能を拡張するようなモデルはあまり多くありません。
スマートフォン同様にアプリが使えることはWear OSの大きな魅力です。
しかし、現状のWear OSにはアプリが非常に少なく、購入のきっかけになるようなキラーアプリもありません。
個人的にはGoogleマップやGoogle Keepは使い勝手がよく気に入っていますが、他のサードパーティ製アプリに魅力的なものはなく、アプリストアとしては未成熟であると言わざるを得ません。
むしろGmailなどのGoogle純正アプリも用意されていないものが多く、Googleの本気度がイマイチわかりません。
2点目はGoogleアシスタントが使える点です。
自宅でGoogle Homeを使っている人はイメージしやすいかと思いますが、TicWatch E3のボタンを長押しするとGoogleアシスタントが即座に起動してくれます。(OK,Google発話にも対応)
TicWatch E3
— しみたく🙆筋トレ系ガジェットブロガー (@Gadget_Simitaku) September 14, 2022
これぐらいサクッとGoogleアシスタントが起動してくれるならかなり使い勝手がいい😁 pic.twitter.com/igYQAzNkaY
本体にスピーカーが内蔵されているため、スマートスピーカー感覚で使えるのはとても便利でした。
ただ、回答は正常に返ってくるのに画面表示は「エラー」と表示されるという変な挙動をします。
スマートフォンと通知が連動!LINEの返信も可能
TicWatch E3はペアリングしたAndroidスマートフォンの通知をウォッチ側で確認することができます。
通知の許可はアプリごとに設定が可能なため、GmailやLINE、SNSなどの必要なアプリだけに限定することで重要度の低い情報の通知は受け取らない設定が可能です。
また、LINEやTwitterなどの通知はウォッチ上から直接返信が可能です。
音声入力や難ありですが文字入力もできるため簡易な返信ならウォッチ単体で完結できます。ただし、スタンプは「スタンプを送信しました」というテキスト表示しかされません。
Wear OS用のLINEアプリがあればよいのですが現状では用意されていないためあくまでスマホの通知バーでできることが全てとなります。
日々のデータは「Mobvoi」アプリと連携
TicWatch E3のセットアップはWear OS by Googleアプリで行いますが、計測される睡眠データや活動データを確認するには「Mobvoi」アプリが必要です。
Mobvoi
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Wear OS by Google – スマートウォッチ
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1つのスマートウォッチのために2つのアプリが必要というのが少し残念なところです。
また、私はMobvoiアカウントを持っていなかったので、初期セットアップ時にスマートフォンに送られるURLから初期登録を試みたのですが、永遠にエラーを吐かれつづけるトラブルがありました。
アプリでは睡眠データや歩数計などの運動データの詳細が確認でき、Google Fitとの連携もできるためTicWatch E3を使う際には必ず「Mobvoi」アプリを使いましょう。
Google Pay搭載!でも日本国内では使えない
TicWatch E3はGoogle Payに対応していますが、残念ながら日本国内では利用することができません。
また、Apple WatchのようにPayPayやWaonなどの電子マネーアプリも用意されていないため決済関連では全く使えません。
電池持ちはあまり良くない
Wear OS by Google搭載機のデメリットは電池持ちの悪さです。
使い方によってバラツキはありますが、各種トラッキングを有効化して、通知や音楽再生などそこそこな頻度で使うと1日で大体60%程度電池を消費します。
頻度を落とせば2日は持ちますが電池持ちを気にしながら使うのも億劫なので私は毎日充電をしています。
Apple Watchも電池持ちは良くないのでその点では互角なのですが、巷には2週間や3週間電池が持つモデルが多く存在しているためそこと比べると電池持ちは悪いと言わざるを得ません。
その他気になった点
初めてのWear OSデバイスでしたが、いろいろと気になる点があったのでまとめてご紹介します。
- 明るさの自動調整が不可能
- 天気ウィジェットが7時間後までしか教えてくれない
- バイブが安っぽい
- 文字が切れて読めないときがある
特に明るさの自動調整がないのは不親切です。夜間に急にピカッと光るので鬱陶しいです。
たまに上の写真のようにテキストがすべて表示されない項目があります。Wear OSが悪いのかわかりませんが作りの雑さを感じざるを得ません。
TicWatch E3のレビューまとめ
TicWatch E3のレビューをお届けしました。
Wear OS搭載機ということで小さなスマートフォンのような感覚で使うことができるため、ガジェット好きには面白いスマートウォッチです。
約2万円という価格も手を出しやすくて良いですね。
ただ、アプリストアや決済関連などWear OSの可能性がまだまだ引き出せていないというのが率直な感想です。
時計としての基本機能は充実しているので、気軽にWear OSに興味のある方はぜひ検討してみてください。
最後までご愛読ありがとうございました。
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