日本ではコストパフォーマンスに優れたミドルレンジモデルで人気を誇るXiaomiです。
その2021年のハイエンドモデルがMi11 5Gです。
Mi11 5Gは日本国内では発売されていませんが、グルーバルでは広く展開されており、入手難易度もそこまで高くありません。
今回は縁あってMi11をやすスマさん(@yasu_suma)からお借りすることができたので、実際に使ってみた感想の実機レビューをお届けしたいと思います。
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Xiaomi Mi11の注目ポイント
Mi11はXiaomiのハイエンドモデルというだけあってスペックは充実しています。
Xiaomi M11の注目ポイント
- Snapdragon888搭載
- WQHDの有機ELディスプレイ
- 1億画素のトリプルカメラ
- 最大55Wの急速充電
Xiaomi M11の価格
- グローバル版:約95万円
- 中国版:6万円前半
最新のSoCであるSnapdragon888を採用し、ディスプレイやカメラ性能など妥協のないスペックながら約9.5万円というのはコストパフォーマンスが高いです。
ちなみにスペックがほぼ同一な中国版はもっと安い値段(6万円前半)で購入することができますので、中国版の値段を考えるとグローバル版はかなりお高めになっています。
また、中国版は対応バンドが豊富なため、スキルのある方は中国版を購入してROM焼きすることをオススメします。
Xiaomi Mi11はグラデーションカラーが美しい
Mi11の付属品
こちらがMi11の付属品です。
Mi11の付属品
- クリアケース
- AC充電器
- Type-Cケーブル
- 説明書&SIMピン
- Type-C to 3.5mmジャックの変換ケーブル
Mi11は昨年のiPhone12シリーズの充電器同梱廃止に伴い、Miシリーズでも同様に充電器の同梱を廃止するニュースが流れていましたが、実際には同梱されているモデルも存在しており、今回お借りしたモデルの充電器が同梱されていました。
変換プラグは必須ですが、こちらの充電器でればM11を最大55Wの高速充電が可能となるため、同梱されているのはかなり嬉しいです。
Mi11の本体デザイン
こちらがMi11の背面です。
お借したカラーは”ブルー”なのですが鮮やかすぎるグラデーションが入った美しいカラーリングです。
見る角度によってブルーの輝きが違った表情を見せてくれるので、本体を見ているだけで所有欲が満たされます。
背面はマットな質感になっており、指紋がつきにくく高級感を醸し出しています。
Galaxy Note20 UltraやiPhone12 Pro、Redmi Note10 Proに近い触り心地です。
本体サイズは164.3×74.6×8.06mmと最近のハイエンドスマートフォンとしては一般的な大きさです。
一方、重量は196gとこちらは最近のハイエンドにしては軽い部類に属しますが、約200gにもなるためずっしりと重さは感じます。
Mi11の側面・ボタン周り
両側面はラウンド加工が施されており、光の屈折で本体が美しく輝きます。
また、このラウンド加工は手に持ったときに、指の間にピッタリフィットするため握り心地が良好です。
右側面には電源ボタンとボリュームキーが配置されています。
ボタンは少し小さめですが、押し心地はとても良好です。
Mi11のステレオスピーカー
上底面は光沢仕上げとなっており、良いアクセントとなっています。
ステレオスピーカーを搭載しており、なんとこのスピーカーはharman/kardonとコラボしたかなり力の入ったものになっています。
本体にも『SOUND BY harman/kardon』の文字が刻印されています。
スピーカー性能は素晴らしいの一言に尽きます。
本当にこの小さなスマートフォンから出ているとは思えないほどの音量、解像度の高さ、深みのある音を楽しむことができます。
Mi11のカメラデザイン
Mi11のデザインで象徴的なのがカメラです。
カメラをかなり強調したデザインとなっており、写真で見たときは強調されすぎてる感じがイマイチでしたが、実物を見ると特徴的でなかなか気に入っています。
カメラの出っ張りもなかなか独特で、レンズの台座<超広角レンズ+標準レンズ<標準レンズと3段になっています。
特に標準レンズが一番出っ張っているため、机に置くならケースは必ずつけておきたいところです。
Xiaomi Mi11の発色の良い有機ディスプレイ搭載
Mi11のディスプレイ品質
Mi11は解像度3,200×1,440(WQHD)の有機ELディスプレイを搭載しています。
ディスプレイ品質はとても優秀で発色が良く、美しいです。
最大輝度が1500nitなので屋外での視認性も問題ありません。
リフレッシュレートはもちろん120Hzに対応しています。
左上にはパンチホール型のフロントカメラを搭載しています。
サイズは小さく、使っていてもほとんど気になりません。
Mi11のエッジディスプレイ
Mi11のディスプレイが美しいと感じる理由が、本体デザインとマッチしたエッジディスプレイです。
エッジの角度がかなり急なため、画面の一部がエッジ部分で反射して美しい輝きを放っています。
1点残念なところがあるとすれば、標準で貼り付けられている画面保護フィルムがエッジからスワイプする際に指に引っかかる点でしょうか。
XMi11の指紋認証
Mi11は画面内指紋認証を搭載しています。
認証精度は凄く高いとは言えませんがそこまで悪くはない印象です。
Mi11は顔認証にも対応しているため併用してロック解除ができます。
Xiaomi Mi11は1億画素のトリプルカメラ搭載
Mi11のカメラスペック
Mi11のカメラはトリプルレンズで構成されています。
- 標準レンズ:10800万画素(OIS)
- 超広角レンズ:1300万画素(123°超広角)
- マクロレンズ:500万画素
他社のハイエンドモデルは望遠レンズを搭載しているケースが多いのですが、Mi11は望遠レンズなしです。
その代わりに1億画素の標準レンズと500万画素のマクロレンズを搭載しています。
カメラ構成はRedmi Note10 ProやPOCO F3と共通しています。
Mi11の作例
ここからは実際にMi11で撮影した写真をご紹介します。
Mi11のカメラを使って感じたのが、Xiaomiのミドルレンジモデルによくあるような過度なAI補正が少なく、意外と忠実に写真に収めることができる点です。
カメラを起動してから撮影までのレスポンスも良く、写真を撮るのが楽しくなります。
HDRも悪くなく、カラフルな色合いを見せてくれるフレアも味があって良いです。
Xiaomiのスマートフォンは夜景に弱い印象がありましたが、Mi11ではかなり改善しているように感じます。
他のフラッグシップに比べて抜きん出ているわけではありませんが、同等レベルの夜景が撮影できるようになった印象です。
Mi11のカメラで魅力的に感じたのがマクロレンズです。
500万画素のマクロレンズを搭載しており、細部まで忠実に再現されています。
撮影時のAFもなかなか優秀で、他社のマクロレンズよりも1歩、2歩先を進んでいるような完成度です。
Mi11の動画性能
Mi11は動画撮影の機能も充実しています。
8K撮影に対応しており、標準レンズは光学式手ブレ補正(OIS)機能を搭載しているため、手持ち撮影でも手ブレの少ない動画を撮影することができます。
Mi11の動画撮影解像度
- 720P 30fps/60fps
- 1080P 30fps/60fps
- 4K 30fps/60fps
- 8K 24fps/30fps
手ブレ補正は以下の3つのモードが搭載されています。
- 通常
- スーパー手ブレ補正
- スーパー手ブレ補正 Pro
実際の3つのモードを試してみたのですが、正直なところ通常モード(特に選択は不要)でも手ブレ補正が優秀すぎてあまり他の2つのモードの利用シーンがないのではと思ってしまいました。
また、単純に手ブレ補正機能が優秀というのもあるのですが、上記のスーパー手ブレ補正および Proモードを有効にすると、解像度が1080P 30fpsに固定されてしまいます。
4K撮影したい人や1080P 60fps撮影ができないのは少し残念なポイントです。
Mi11の動画撮影は手ブレ補正以外にも、クローンビデオやVLOGモード、ムービー効果といった機能も多数搭載されており、ただ撮るだけという人でも、動画撮影を気軽に楽しむことができるスマートフォンに仕上がっています。
Xiaomi Mi11は最新のSnapdragon888搭載
Mi11のベンチマークスコア
Mi11は最新のSoCであるSnapdragon888を搭載しており、Antutuのベンチマークスコアは78万点というかなり高いスコアを記録しています。
実際にこの処理能力の高さは随所に現れています。
私はサブ機でSnapdragon870を搭載するPOCO F3を持っているのですが、これと比較してもMi11は節々の動作がキビキビと動いてくれます。
Mi11に搭載されているMIUIはアニメーションが多く、CPU負荷が多くかかりがちですが、Mi11ならストレスなく快適に利用することができます。
Mi11の発熱
Mi11を使っていた一番気なったのが、使っている間の本体の発熱です。
Mi11を触っていると、高負荷なゲームをしているわけでもないのに、本体がどんどん発熱していきます。
もともとSnapdragon888が熱暴走しやすいSoCであるという噂もありましたが、私のメイン機であるGalaxy S21 Utlraでは発熱が気になったことは殆どないことから、チューニング不足の可能性も大いにあるのではないかと思います。
発熱がひどいとCPUが持つ本来のパフォーマンスを発揮できなくなるため、負荷の高いゲームや動画視聴に支障が出てしまう可能性があります。
発熱については早急な解決を求めたいところです。
Mi11のソフトウェア
Mi11はXiaomiのカスタマイズOSであるMIUI12が搭載されています。
ベースはAndroid11なので、アプリの使い勝手などは全く同じですが随所にMIUIのカスタマイズが施されています。
MIUI自体はデフォルト設定に少しクセがありますが、カスタマイズ性が豊富で自分好みの設定すると格段に使いやすくなるOSです。
Redmi Note10 Proの記事ですが、MIUI12のおすすめ設定はこちらで参考になります。
Xiaomi Mi11の電池持ちは微妙だが充電速度は早い!
Mi11のバッテリー持ち
Mi11は4600mAhという大きめのバッテリーを搭載していますが、正直なところ電池持ちはあまり良くないです。
おそらく前述の発熱などの影響もありますが、1日ガッツリ使って持つか持たないかといったところです。
待機時のバッテリー消費もあまり良いとは思えず、ライトな使い方でも充電無しで2日間使うのは難しいのではないでしょうか。
このあたりも今後のソフトウェア・アップデートに期待したいところです。
Mi11の充電速度
Mi11は付属の充電器であれば最大55Wの高速充電が可能です。
実際に測定したところ約45Wの高速充電ができました。
45Wの充電速度であればなんと10分で30%という驚異的な速さで充電できました。
電池の減りは早いですが、充電のストレスは軽減されるかと思います。
Mi11のワイヤレス充電性能
Mi11はワイヤレス充電でも最大50Wという速さで充電ができます。
当ブログでは30WのOnePlus純正充電器のレビューをしていますが、30Wでも従来のワイヤレス充電とは雲泥の差がありました。
50Wになると更に30〜40%も高速化されるため、有線並みの速度でワイヤレス充電ができるようになりそうです。
Mi11は10Wのワイヤレス逆充電に対応しています。
手持ちのウェアラブルデバイスやイヤホンなどの充電時も問題なくできます。
Xiaomi Mi11のレビューまとめ Xiaomiらしいコスパの高いハイエンド
Mi11のレビューをお届けしました。
気になる点はいくつかありますが、さすがコスパ抜群のXiaomiらしい完成度の高いスマートフォンに仕上がっています。
最後にMi11の良い点・イマイチな点をまとめておきます。
Mi11の良い点
- 高級感のある曲面デザイン
- 大画面ながら比較的軽量な本体
- 圧巻のステレオスピーカー
- 高品質な有機ELディスプレイ
- 手軽に良い画が撮れるカメラ性能
- 優秀なマクロレンズ
- 強力な手ブレ補正
- Snapgragon888の圧倒的な処理能力
- 最大55W有線充電
- 最大50Wのワイヤレス充電
Mi11のイマイチな点
- 望遠レンズ無し
- 発熱
- 電池持ち
- MicroSD非対応
- 防水防塵非対応
- 中国版に比べて価格が高い
電池持ちと発熱がかなり気になリますがそれを除けば完成度はかなり高いです。
日本では未だに取り扱いのないXiaomiのハイエンドスマートフォンですが、魅力たっぷりな機種なのでぜひ日本投入を期待したいところです。
Mi11は海外の通販サイト(Aliexpress、Etoren)や日本のAmazonでも購入することができます。
今回Mi11をお借りしたやすスマさんのブログでもMi11のレビューを公開されているのでこちらもチェックしてみてください。
最後までご愛読ありがとうございました。
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