ロボット掃除機といえばiRobotのルンバシリーズが有名ですが、一般家庭でも気軽に導入できる価格となってから、様々な会社がロボット掃除機を発売しています。
ロボット掃除機には掃き掃除だけでなく、モップを使用した拭き掃除まで1台でできるような多機能なモデルも登場しています。
本日ご紹介するTECBOT社の”TECBOT M1”は1台で掃き掃除と拭き掃除の両方対応しており、面倒だったモップの自動洗浄機能を搭載している期待のロボット掃除機です。
本記事ではTECBOT M1を実際に使ってわかったメリット・デメリットを実機レビューしたいと思います。
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TECBOT M1の注目ポイント・特徴
TECBOT M1のココに注目!
本日ご紹介するTECBOT M1の注目ポイントをまとめてみました。
TECBOT M1の注目ポイント
- 1台で掃除&モップがけに対応
- モップ自動洗浄
- 絨毯の自動検出機能
- 4000Paの強力な吸引力
- アプリ&リモコンから操作
- 掃除エリアのカスタマイズ
- Alexa対応
TECBOT M1は拭き掃除と掃き掃除の両方が1台でできる多機能ロボット掃除機です。
とはいえ、拭き掃除と掃き掃除ができるロボット掃除機は実はそこまで珍しくありません。
私も過去に両方に対応するハイブリッドモデルであるAnker Eufy RoboVac L70 Hybridを使ったことがあります。
ただ、Ankerのモデルもそうでしたが、ハイブリッドモデルは拭き掃除をさせたいときに、付属のモップを取り付ける必要がありました。
TECBOT M1は従来モデルとは異なり、モップは本体に内蔵(着脱可能)しており、自動洗浄機構を備えています。
つまり、いちいちモップを取り外して手洗いする必要がないということです。
また、TECBOT M1は4000Paという非常に強力な吸引力を誇ります。
同様な拭き掃除にも対応するプレミアムモデルの吸引力をまとめてみました。
他社製品の吸引力
- Eufy RoboVac L70 Hybrid:2200Pa
- ECOVACS DEEBOT N8+:2300Pa
- ILIFE V3s Max:2000Pa
- COMFEE’ CFR08:2500Pa
- TECBOT M1:4000pa
他社の吸引力が2000台であるのに対して、TECBOT M1は4000Paと頭一つ抜けています。
吸引力が強いということは、ゴミをしっかりと吸い込めるということです。
TECBOT M1は1分間に3万回転の高速回転モーターを搭載することで、豆粒大の大きさのゴミまで逃さずキャッチできます。
TECBOT M1は絨毯の「自動検知」機能を搭載しており、カーペット上での運転時にはモップを自動格納することで、絨毯がビチョビチョになる心配がありません。
自動検出による格納はモップを内蔵するからこそできる機能なので、これはTECBOT M1ならではの特徴です。
その他、高精度なマッピング機能や落下検知、2cmまでの段差の乗り越え可能であるなど、ロボット掃除機としての基本性能もしっかりしています。
カラーは2色展開です。今回はブラックカラーをレビューします。
TECBOT M1の詳細スペック
TECBOT M1の詳細スペックがこちらです。
モデル | TECBOT M1 |
サイズ寸法 | 350mm×350mm×118× |
重量 | 約4.5kg |
ダストボックス容量 | 500ml |
浄水タンク容量 | 420ml |
汚水タンク容量 | 320ml |
定格電圧 | 14.4V |
定格出力 | 36W |
バッテリー容量 | 5,200mAh |
吸引力 | 静音モード:1,600Pa 標準モード:2,480Pa パワフルモード:4,000Pa |
モップ洗浄水量 | 少量:45ml 中量:55ml 大量:65ml |
騒音値 | ≦65db |
充電時間 | 約5時間 |
稼働時間 | 約160分 |
生産地 | 中国 |
TECBOT M1のレビュー
TECBOT M1の外観と付属品
それでは早速TECBOT M1を開封していきます。
TECBOT M1に限らずですが、ロボット掃除機は分解ができないので、かなり大きめな箱に入っています。
まずはTECBOT M1の本体です。
今回はブラックカラーをご提供頂いたのですが、このシックのブラックがなかなかオシャレで第一印象はカッコいいと思いました。
LDSレーザーの部分だけ光沢素材となっており、デザイン的にも良いアクセントになっています。
我が家のルンバ i3と並べるとこんな感じです。
ロボット掃除機としてはそこそこ大きな部類に入ります。四角いデザインなので無駄がないです。
TECBOT M1にはこれらの付属品がついています。
TECBOT M1の付属品
- 充電ドック
- サイドブラシ×2本
- HEPAフィルター×2
- メインブラシ
- ローラーモップ
- カッター付きクリーニングブラシ
- 汚水タンククリーニングブラシ
- リモコン
- 取扱説明書
真っ先に”いいな”と思ったのがこの充電ドッグです。非常にコンパクトなので、設置スペースに困りません。
背面にはコードを収納できるので見た目もスッキリです。
本体背面には2cmの段差も乗り越えられる大きめのローラーと中央にモップを装着されています。
上部のサイドブラシは左右両方に設定されているタイプ(他社は片方のものが多い)なので、広範囲でホコリを集めることができます。
モップの手間の透明な部分が汚水タンクとなっており、モップを自動洗浄した際に発生する汚水がこのタンクに溜まっていきます。
汚水タンクは正面から外せるようになっており、基本的には拭き掃除が終わる度に汚水は捨てる必要があります。
個体差があるのかも知れませんが、このタンクが着脱しづらいです。もう少し簡単に「カチッ」着脱できたらいいのにと思ってしまいました。
本体上面をパカッと開けると、2つのタンクが装着されています。写真左側が貯水タンク、右側がダストボックスです。
ダストボックスは取っ手がついておりとても便利です。
溜まったゴミはとても捨てやすいのですが、欲を言えばクリーニングブラシを保管しておくスペースを設けてほしかったです。
付属のリモコンを使えば、直接TECBOT M1を操作することができます。
単純な掃除の開始やモードの選択だけでなく、ラジコン感覚で好きなとこだけを操作することもでき、ロボット掃除機をリモコン操作するのはとても新しい感覚で面白いです。
TECBOT M1を実際に使ってわかったメリット
面倒な着脱が要らないのが本当に助かる
前述した通り、拭き掃除に対応したロボット掃除機はこれで2台目になります。
1台目は拭き掃除をしたいときには、専用のモップを取り付ける必要があり、これが本当に面倒で、結局拭き掃除機能は全く使わなくなりました。
TECBOT M1を既に1ヶ月近く使っていますが、着脱不要で拭き掃除ができるので、日常的に掃き掃除と拭き掃除の両方で使っています。
運転を開始するとまず最初にモップを自動洗浄してから掃除を始めるので、常に綺麗なモップで拭き掃除をすることができます。
拭き掃除は以下の2つのモードを選択できます。
- 通常
- 強力モップ
通常は12分毎にモップを洗浄しますが、強力モップモードであれば6分間に1度モップを洗浄してくれます。
14畳程度のリビングであれば強力モップモードで使っても2〜3回は掃除ができるので、とても掃除が楽になりました・
アプリで禁止区域が設定できる
TECBOT M1はアプリ上から細かい管理ができます。
Tecbot Home
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アプリではマップが作成され、リアルタイムで掃除状況を確認したり、掃除モードの切替、スケジュールの設定などができます。
個人的にとても便利だと感じたのが、禁止区域の設定です。
マップ上でTECBOT M1が入ってきてほしくない場所(禁止区域)を事前に設定しておけば、その場所を綺麗に避けてくれます。
どんなところで使っているのかと言うと、私の家のリビングには子供のおもちゃを並べているのですが、一番下の段は床と同じ高さなのでロボット掃除機が入ってきてしまいます。
私が持っているルンバ i3はこの機能に対応していないのが不満点でした。(上位機種は対応済み)
TECBOT M1なら禁止区域が設定できるので、子供のおもちゃを並べていても安心して掃除させることができます。
その他にもアプリを使えば、スケジューリングの設定や言語、音量の変更、水量や吸引力の設定など様々な項目を変更できます。
アプリは日本語対応ですが、所々に中国語が残っています。ただ、問題なく使えます。
吸引専用のロボット掃除機と比較しても遜色ない性能
自動洗浄機能を搭載した拭き掃除に目がいきがちですが、TECBOT M1は掃き掃除のロボット掃除機として基本性能がとても高いです。
4000Paの吸引力は非常に強力で、髪の毛やホコリはしっかりと吸ってくれますし、パチンコ玉サイズのゴミも吸い込めます。
私の家には写真のようなマットレスを敷いていますが、なんら問題なく乗り換えてくれます。
1ヶ月近く使っていますが、途中で停止することはなく、ちゃんと最後まで掃除できています。
拭き掃除にばかり目が行ってしまいますが、やはりメインの使い方は掃き掃除だと思うので、基本性能が優れていることはとても重要です。
TECBOT M1を実際に使ってわかったデメリット
汚水タンクが着脱しづらい
TECBOT M1には概ね満足しているのですが、一番の不満点が汚水タンクの絶妙な着脱しづらさです。
簡単にカチッとハマってくれたらいいのですが、そこそこの力で押し込まないといけないため、汚水タンクの着脱で充電ステーションから離れてしまい、勝手に動き出します。
この点はとても惜しいと感じてしまいました。
定期的なメンテンスが必要
TECBOT M1は通常の掃除機よりもパーツが多いため、定期的なメンテンスが必要です。
- V型ブラシ:最低週1回は掃除
- サイドブラシ:最低月1回は掃除/半年で交換
- 汚水タンク:掃除後に掃除
- モップローラー:最低週1回は掃除/半年で交換
- センサー:月1回は掃除
- ユニバーサルホイール:週1回は掃除
- ゴミタンク:最低週1回は掃除
- HEPAフィルター:最低週1回は掃除
拭き掃除まで自動でやってくれますが、やはり週に1回は掃除が必要です。
構造上仕方がありませんが、モップを外すには本体を裏返す必要があるので、このあたりが少し面倒なところです。
これらのパーツはMakuakeでプロジェクトが終了後、「mytecbot .com」公式サイトとAmazonにてご購入可能となるとのことです。
Googleアシスタント非対応
TECBOT M1はAlexaに対応しているため、Amazon Echoから声で操作ができます。
しかし、私の家はGoogle Home派です。
Googleアシスタントには現状対応しておらず、声で操作はできません。
ロボット掃除機の音声操作は、所有しているルンバがGoogleアシスタントに対応しており、寝る前に声で掃除開始をさせることができているので重宝していました。
ぜひGoogleアシスタントにも対応して欲しいところです。
TECBOT M1のレビュー まとめ
自動洗浄機能を搭載した拭き掃除も可能なロボット掃除機”TECBOT M1”のレビューをお届けしました。
モップをきれいな状態で拭き掃除ができ、面倒なモップの着脱も不要なので、非常に便利で気に入っています。
掃き掃除のロボット掃除機として非常に優秀なので、両方に対応したハイブリッド型のロボット掃除機が気になっている方はぜひチェックしてみて下さい。
最後までご愛読ありがとうございました。
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