ドコモ版Galaxy S22 Ultraの価格が発表され、183,744円というかなりの高額となりました。
スマートフォンが登場して10年以上経過しており、年々高くなる本体価格は一体どこまでいくのでしょうか。
本日は高くなり続けるスマホ代を見ながら、過去のGalaxyを一つ一つ振り返ってみたいと思います。
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スマホ代はどこまで上がる?過去のGalaxyを振り返ってみる
GalaxyはこれまでNTTドコモとKDDIがメインで扱ってきました。
フラッグシップモデルであるSシリーズは未だにSIMフリー版は日本投入されておらず、日本でGalaxyのSシリーズを使いたければ、MNO経由でキャリアモデルを購入するしかない状況です。
先日一部の例外を除いて、日本初のSIMフリーモデルGalaxy M23 5Gが発表され、これからのGalaxyのSIMフリー動向に目が離せません。
GALAXY S
記念すべき最初のGalaxyはGALAXY S SC-02Bです。
価格は2010年10月28日で、当初の価格は47,300円でした。
初代にしてはかなり高めの価格のように見えますが、当時は月々サポートという2年契約を前提に通信費の割引が適用されるのが一般的なスマートフォンの購入方法で、本体価格を意識する人は殆どいなかったです。
画面サイズが4インチなので、今から考えると超コンパクトなサイズです。
この当時iPhone4がライバル機としてラインナップされており、iPhone4の画面サイズ3.5インチに対してGalaxy Sは4インチなので「デカイ!」という印象でした。
ちなみにメモリは512MBで今考えると鼻くそみたいなメモリ容量です。電池もちは当たり前に悪く、某国産スマホと比べると圧倒的に安定はしていましたが、それでも頻繁に再起動していたのが懐かしいです。
昔のモデルは電池パックが着脱可能なため、予備の電池パックを持ち歩いていたことを思い出しました。
GALAXY S II
GALAXY S Ⅱは2011年6月23日に発売され、本体価格は55,200円でした。
当時はスマートフォンはまだまだ液晶モデルばかりで、Galaxyのスーパー有機ELの少し癖はあれど発色の良さに感動したことを鮮明に覚えています。
この当時のGalaxyはBTSをスポンサーに起用するような一般大衆向けというよりはゴリゴリのスペックオタク向けのスマートフォンだった印象です。
とはいえ画面解像度は800×480(Galaxy S22 Ultraは3,080 x 1,440)なので、普通に文字のジャギー感がわかる程度の解像度しかありませんでした。iPhoneのRetinaディスプレイがあまりにも綺麗で超羨ましかったのを覚えています。
LTEには非対応で、後日Galaxy SⅡ LTEという別機種でLTE対応モデルが登場しています。
国産勢が散々でスマホという名のゴミを量産している中では、Galaxy S Ⅱは素晴らしい完成度だったと思います。
それでもAndroid 2.3はまだまだ不安定だったので生まれたての子供のように丁寧に扱っていましたね。
GALAXY Note
最初のGalaxy Noteは2012年11月16日に発売されたGALAXY Note SC05Dです。
本体価格は63,200円で今ではかなり安く思えますが、当時はこれでも高価な部類だったので手が出ませんでした。
Galaxy Note登場のタイミングで”ファブレット”という造語で呼ばれていましたが、画面サイズは5.3インチ(iPhone 13 miniは5.4インチ)と今ではコンパクトモデルの位置づけです。
当時は「こんなにデカイの誰が使うんだよ」とバカにされるような風潮もあったと記憶している初代Galaxy Noteで、かなり挑戦的なモデルでした。
Noteシリーズがここから始まったと思うと感慨深いです。
GALAXY S Ⅲ
卵のような丸っこいデザインが特徴的なGALAXY S Ⅲは2012年06月28日に発売され、当時の価格は68,000円でした。
画面サイズが4.8インチのHD解像度(1280×720)の有機ELを搭載しており、ペンタイル式であるがゆえに相変わらず粗さが目立つディスプレイでした。
バッテリー容量は2100mAhと、今のハイエンドモデルの半分ぐらいしかなく、当時もiPhoneに比べて電池持ちは悪いという声が多かった印象です。
GALAXY Note II
Galaxy Noteの2代目にあたるGALAXY Note Ⅱは2012年11月16日に発売され、価格は73,600円でした。
メモリ容量は2GBで、この当時はスマホが出るたびに劇的に進化するので、新しいスマホを触るのが楽しくてしょうがなかったのをよく覚えています。
このモデルは世界で500万台以上売れており、「ファブレットのニーズってあるんだなぁ」と思い知りました。
当時、海外旅行に行ったときに、バーで手の大きな外国人がGalaxy Note (おそらくⅡ)を軽々と操作しながらお酒を飲んでいる光景を見て、「外国人にはこれぐらいのサイズの方が丁度いいのか〜」と妙に納得しました。
GALAXY S4
GALAXY S4は2013年05月23日に発売され、価格は79,200円でした。
GALAXY S4で約8万円もするのかと思う人もいるかと思いますが、この当時はMNPでの現金キャッシュバックが大盛りあがりな時期で、乗り換えなら機種代は0円の上に、数万円のキャッシュバック、そして毎月の通信費を割り引く月々サポートまで付いてくるというスマホを買えば買うほどお金が入ってくるおかしい状況でした。
また、GALAXY S4はまだドコモがiPhoneを取り扱っていなかったため、”ドコモのツートップ戦略”としてイチオシ端末として大々的にアピールされていましたが、iPhone人気を前にドコモからの流出に歯止めはかかりませんでした。
そしてこのツートップ戦略の失敗後、iPhone6を初めてドコモが取り扱うことになった酸いも甘いも含まれているGalaxyです。
GALAXY Note 3
GALAXY Note 3は2013年10月17日に発売され、価格は88,000円でした。
実は私が初めてGalaxy Note デビューしたのがGALAXY Note 3です。バックパネルはプラスチックなのですが、革っぽい仕上げ加工が施されており、デザインがとにかく気に入っていました。
当時はiPhone5Sがバカ売れしているタイミングで、4インチのiPhone5Sを猫も杓子も使っている状況で、5.7インチのファブレット端末を出すと必ず「デカっ」と驚かれるのが定番でした。
一度も見ませんでしたが、ドコモの黒歴史であるNOTTVに対応していたのも感慨深いです。
GALAXY S5
GALAXY S5は2014年05月15日に発売され、本体価格は68,000円でした。
GALAXY S4と代わり映えのしないデザインに安っぽい質感の背面、必要性を感じない脈拍センサーを搭載し、なぜかRAM容量を減らしてきた迷走機にあたる機種です。
ちょうどこのタイミングでXperiaがZシリーズで人気を博しており、Galaxyの衰退を感じた瞬間でした。
そのためかあまりGALAXY S5については思い入れがない・・・。
GALAXY Note Edge
GALAXY Note Edgeは2014年10月23日に発売され、本体価格は85,000円でした。
当時は先進的だった曲面ガラスを全面に押し出した挑戦的なモデルです。
今で言うエッジディスプレイとはレベルの違う角度のエッジが片側だけに入った面白いデザインとなっており、石原さとみさんを起用したCMが凄く頭に残っています。
Galaxyのエッジディスプレイはここから始まりました。
Galaxy S6 edge
Galaxy S6 edgeは2015年4月23日に発売され、価格は86,400円でした。
GALAXY Note Edgeに搭載されたエッジディスプレイを両側に搭載し、デザインもGALAXY S5から一新したサムスンの本気度が伺えるモデルでした。
GALAXY S5の失敗を活かし、最新鋭のスペックを備えて往年のGalaxyファンからするとGalaxyらしいGalaxyでした。
Galaxy S7 edge
Galaxy S7 edgeは2016年5月19日に発売され、価格は87,000円でした。
メモリは4GB、画面サイズ5.5インチのQuadHD(2560×1440)ディスプレイを搭載しており、この点だけを見れば今でも十分実用的なスペックとなっています。
Galaxy S6シリーズで不満点であった防水防塵対応かつ、一度廃止したMicroSDの復活させるなど更に磨きをかけて全方位的に完成度が非常に高かったGalaxy S7 Edgeです。
一方で「スマホの本体価格の高騰が止まらない!」と言われ始めたのもこれぐらいの時期でした。
特にGalaxy S7 EdgeはCMが印象的でしたね。
「Galaxy S7 Edge!!これはやばい!!!!」
↑脳内再生されてるはず(笑)気になる人はYoutubeとかに転がってるので見てね。
番外編:Galaxy Note 7
Galaxyを語る上で、こいつを外すことはできないでしょう。
Galaxy Note7は発表当時は6GBのメモリを搭載する超弩級のハイスペック機で相当に期待値の高いモデルだったのですが、2016年8月に最初の電池発火事件が起きました。
バッテリーは2社から調達していたとのことですが、最初に発火したメーカーではないもう一社でも発火したとの報告が相次ぎました。
Galaxy S5シリーズあたりで迷走機に入っていたサムスンがGalaxy S6シリーズでようやく息を吹き返した『まさにこれから!』というタイミングでの発火事件で非常に残念だったのを覚えています。
もちろん日本発売は取りやめとなり、旅客機にも持ち込みが禁止されるなどサムスンのスマートフォンの歴史に大きなキズをつける1台となってしまいました。
Galaxy S8
Galayxy S8は2017年06月08日に発売され、価格は87,000円でした。
物理ボタンを廃止し、従来のAndroidスマートフォンとは一線を画する画面占有率を誇る名機でした。
背面には指紋認証を搭載しつつ、前面には虹彩認証を搭載されていました。虹彩認証の精度がいまいちでしたが、マスクが普通の今の状況にこそ虹彩認証を復活させてほしいところです。
このタイミングで今は亡きBixbyボタンが搭載され、全く使えないくせに、電源ボタンの反対側にあるが故に誤作動させてしまう大不評を買っていました。
後に別機能をマッピングできるようになりました。
Galaxy Note8
Galaxy Note8は2017年10月26日に発売され、価格は117,000円でした。
Galaxy Note8で本体価格がついに10万円を超えました。高くてなかなか手の出せない機種でしたが、悲願のGalaxy Noteシリーズということで、完成度は非常に高かった印象です。
画面サイズが6.3インチで横幅が75mmなのでPixel6とほぼ同じサイズ感です。
Galaxy Note8から普及機であるGalaxy S無印/+とプレミアム思考のNoteシリーズの2ラインナップ構成になりましたね。
Galaxy S9
Galaxy S9は2018年05月18日に発売され、本体価格は92,400円でした。
Galaxy S8のマイナーアップデートの位置づけで、端末自体の完成度は高いのですがあまり面白くないモデルでした。
唯一面白かったのがスマートフォンとしては珍しくカメラの可変絞りに対応している点です。
最近で言えばXperia Pro-Iが可変絞りに対応しており、ボケ感が強くなりすぎた最近のスマホカメラには可変絞りはありがたいですが、Galaxy S9が搭載するイメージセンサーレベルに可変絞りはそこまで実感できる違いはなかったのではないでしょうか。
ソフトウェア制御の面でも苦労があったようで、Galaxy S20では廃止されています。
Galaxy Note9
Galaxy Note9は2018年10月25日に発売され、価格は111,000円でした。
イエローカラーのSペンがオシャレで、Bluetooth対応することでカメラのシャッター代わりに使えるなどSペン周りの強化が主でした。
そのためGalaxy Note8と比べると劇的進化とは言えず、こちらもマイナーアップデートでした。
Galaxy S10
Galaxy S10は2019年06月01日に発売され、価格は82,080円でした。
パンチホール型のインカメラを搭載した全画面ディスプレイに画面内指紋認証、超広角レンズの搭載などGalaxy S6以来の大型アップデートでした。
Snapdragon855を搭載し、処理能力は2022年現在でも十分通用するレベルです。
電池持ちだけは不満でしたが、それ以外の完成度が非常に高く、もしかするとGalaxyで一番気に入って使っていた機種かもしれません。
Galaxy Note10+
Galaxy Note10+は2019年10月18日に発売され、本体価格は121,176円でした。
Galaxy S10シリーズと同様にNoteシリーズもデザインから刷新され、直近で発売されたGalaxy S22 Ultraに近いデザインとなりました。
Galaxy S10と同様に2022年の今でも十分メインとして使える処理性能を有しており、発売から2年以上が経過した今でも中古市場では根強い人気があります。
グラデーションカラーは写真で見るとかっこいいのですが、実物はギラギラなのが少し残念なところですが、不満点はそれぐらいですね。
Galaxy S20
Galaxy S20は2020年3月25日に発売され、本体価格は102,960円でした。
発売当時は全く電波のつかめない5G対応機種で、ついにSシリーズでも10万円を超える価格となりました。
しかもGalaxy S20発売のタイミングから端末と通信料金の分離が始まり、長期利用前提の機種代金割引が一切できなくなりました。
ただでさえ高い本体代金に割引が使えないという苦しい状況でした。
Galaxy S11となると思いきや、大幅なアップデートということでGalaxy S20となりましたが、120Hzのリフレッシュレート対応を除けばあまり大きな進化はない印象。とはいえ、全方位的にバランスが良いGalaxyらしくオススメはしやすい機種となっています。
Galaxy Note20 Ultra 5G
Galaxy Note20 Ultraは2020年10月17日に発売され、本体価格は159,830円でした。
当時の流れからかなり本体代金は高くなると想定はしていましたが、本体価格は15万円を超えたことに思わず絶句しました。
ただ、本体のビルドクオリティは一級品で、ロマンを求める人にはぜひおすすめしたい機種です。
そしてこれがNoteの名前を関する最後のGalaxyスマートフォンとなりました。
Galaxy S21/S21 Ultra
Galaxy S21は2021年4月22日に発売され、価格は99,792円です。
Galaxy S21 Ultraも2021年4月22日に発売され、価格は151,272円です。
Galaxy S21はデザイン変更等のマイナーアップデートに留まりますが、Ultraは光学3倍&10倍のデュアル望遠レンズを搭載しつつ、全体的にモリモリのスペックですがその分価格も高額です。
最近ではGalaxy S21のau版が19,800円で投げ売りされていたことが印象的で、Galaxy Sシリーズの無印はそこまで大きな進化はないので、1年落ちを施策を使って安く買うのが狙い目かもしれません。
Galaxy S22/S22 Ultra
そして最新モデルのGalaxy S22は2022年4月21日発売で、本体価格は127,512円です。Galaxy S22 Utlraも同日発売で183,744円となっています。
Galaxy S22がGalaxy Note10+と同じ価格帯まで高くなり、Galaxy Note10+と違い端末の値引きもないので、ハイエンドスマートフォンを定価で買う人はもはや希少種かもしれません。
Galaxy Zシリーズはそのフォルダブルという形状の特異さから20万円以上の価格付となっていましたが、このまま行けば通常のスマートフォンでも20万円を超える日は遠くないかもしれません。
歴代のGalaxyを振り返ってみた まとめ
Galaxyの初代から本体価格と当時の思い出を振り返ってみました。
初代のGalaxy SからS22シリーズに至るまで、Androidを牽引する立場であり続けるGalaxyの凄さと、過去のGalaxyとの思い出を懐古できる良い機会でした。
最後に本題である機種代金の上がり方を簡単にグラフにまとめておきましたので、どうぞ参考にしてください。
最後までご愛読ありがとうございました。
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