先日iphoneの最新モデルとなるiphone12 Proを購入しました。
日頃からいろんなスマートフォンに触れているのですが、実はiphoneを購入するのはiphone4S以来の7年ぶり2台目になります。
今回なぜ久しぶりにiphoneを購入しようと思ったのかというと、単純にデザインがカッコ良かったからです。
そんな7年ぶりのiphone回帰となる私が本日はiphone12 Proを使ってみた感想を実機レビューしたいと思います。
ちなみに本記事でも随所で触れていますが、Android使いの私がiphone12 Proを使って素直に残念だと感じたポイントはこちらの記事でも解説しております。
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iphone12 Proの付属品と外観
薄すぎるお洒落な化粧箱!その分中身は少なめ
こちらがiphone 12 Proの化粧箱と本体です。
真っ先に気になったのが化粧箱の薄さです。これまで数多くのAndroidスマートフォンを開封してきましたが、圧倒的な薄さです。
Pixelシリーズも箱がコンパクトなのですが、それと比較しても断然iphoneのほうが箱が薄いことがわかります。
Appleによるとこの薄さのおかげで配送回数を大幅に低減できるとのことです。まあ1モデルで尋常じゃない売り上げを誇るiphoneなのでたった数cm、されど数cmなのも理解できますね。
こちらがiphone12 Proの付属品です。
- 説明書
- ステッカー
- SIMピン
- Type-C To Lightningケーブル
箱が薄いので正直付属品も内容も薄いです。
ケーブル以外は何も付属していないというシンプル仕様です。
iphone12シリーズからAC充電器も省かれました。
充電器やクリアケース、イヤホンなど他のスマートフォンでは当たり前に付属していると思っていたものが付いていないのは少し残念です。
渋めのブルーカラーがGood!
今回は新色である”パシフィックブルー”を購入しました。
かなり渋い色のブルーで背面のフロストガラスと相まって落ち着いた雰囲気がありとても気に入っています。
このマットな質感のガラスは指紋がほとんどつきません。裸で使う人には嬉しい素材です。
iphone12シリーズの一番大きな変更点がデザイン周りの変更です。
フレーム部分がこれまでの丸みを帯びた形状から角ばったiphone5の頃のデザインとなりました。
この角ばったデザインがスタイリッシュでとてもカッコ良いです。
ただし、昔のiphoneと同じように机の上に置くと、本体と机の間に少しのスペースも生まれないので持ち上げるのは少し苦労します。加えてフレームが滑りやすいので、持ちやすさと言う点ではマイナスです。
しかし、昔からiphoneを使っていた人は思い出してもらえばいいのですが、ケースをつけるとそれなりに持ちやすくなるのでケース派の人には特に不都合ではないと思いました。
フレームのステンレススチールが堪らなくカッコいい!
iphone12 Proの一番おすすめしたいポイントがステンレススチールが使われたフレームです。
つるつるした心地よい質感に鏡面加工が施されておりかなり高級感があります。
なかなかここまでフレームに高級感を感じるスマートフォンに出会ったことがありません。唯一Galaxy Note20 Ultraの上底面が同じような鏡面加工で通ずるものがあると感じました。
ただし、鏡面加工なので想像通り、指紋がめちゃくちゃつきやすいです。
持ちやすいけど、片手操作は難しいサイズ
iphone12 Proは横幅が71.5mmとAndroidのフラッグシップモデルに比べるとコンパクトです。
- サイズ:146.7 mm×71.5 mm×7.4 mm
片手でしっかりホールドすることはできますが、手が少し小さめな私には片手操作は難しい大きさです。
こちらの写真を見てもらえたら分かる通り、Pixel5とサイズ感はまったく同じです。
ただし、iphone12 Proは重量が187gなので、このサイズのスマートフォンと比べると少し重いです。
Pixel5は151gと2割近く軽いです。
唯一私の使っていたiphone4Sも小さい割にずっしりと中身が詰まっている感ありましたが、iphone12 Proも似た感覚を感じました。
Type-C採用は見送り
発表前にはいろいろな噂がありましたが、残念ながらType-Cポートではなく引き続きLightning端子が採用されました。
個人的にめちゃくちゃ残念なポイントで、モバイルバッテリーやマウス、キーボードなどいろんなデバイスがType-Cに統合しているのにiphoneはLightning端子なので充電するにはわざわざLightningケーブルの準備が必要となります。
同時に発売されたiPad AirはどういうわけかUSB-Cだから尚更残念です。
賛否両論のカメラデザインは継承
タピオカメラと揶揄されたカメラデザインは引き続きタピオカメラのまま採用されています。
ちょっと主張しすぎている感があり、ここは個人的には気に入っていないポイントです。
右下の黒塗りの箇所に新たにLiDARスキャナが搭載されました。
iPhone12 Proのディスプレイ
落ち着いた発色の有機ELディスプレイ
iphone12 Proは6.1インチのSuper Retina XDRディスプレイを搭載しています。
有機ELなので発色がよく、とても綺麗なディスプレイなのですが、私の愛用しているGalaxyと比べると発色は少し落ち着いている印象があります。
購入して数日間はかなり黄色が強く、微妙なディスプレイだと思っていましたが、調べると『True Tone』という設定をオンにしていると画面が全体的に黄色っぽくなることがわかりました。
設定で『True Tone』オフにすると正常な色に戻りました。
馬鹿でかいノッチは引き続き健在
iphoneといえばノッチというイメージがかなり定着してきましたが、それはiphone12シリーズでも変わることはありませんでした。
前作同様に馬鹿でかいノッチが画面上部に居座っています。
iphoneの顔認証はAndroid仕組みが異なるため、Androidと同じようにパンチホール方にするにはかなりの難易度があることは理解しますが、せっかくの全画面ディスプレイを邪魔するこのノッチの存在は受け入れがたいものがあります。
Galaxy S20と比較するとどちらがより没入感があるのかは一目瞭然ですね。
iPhone12 Proのカメラ
iphone12 Proは超広角+広角+望遠のトリプルレンズ構成となっています。
実際にiphone12 Proで撮影した写真をご紹介します。
簡単に綺麗な写真が撮れる優秀なカメラ
iphone12 Proのカメラを使ってみて一番感じたのがとても簡単に綺麗な写真が撮れるということです。
晴れた日の写真や料理の写真など、正直なところ3万円台のスマートフォンでも十分綺麗に撮れてしまうのが今のスマートフォンのカメラ事情です。
そうなるとiphone12 Proが特段綺麗と言うわけでもありませんが、やっぱりiphoneはシャッターボタンを押すだけでとても綺麗な写真が撮れます。
特に感じたのがディティールの細かさで、1枚目のラーメンお写真はチャーシューのにくにくしさがよく分かるかと思います。
超広角、望遠の切り替えもとてもスムーズで写りも良好です。
望遠レンズのみ色味が少し黄色っぽくなったのが気になりましたが、超広角と広角は色味が変わらず良い感じに撮れています。
夜景は明るさ優先よりもメリハリのある仕上がりに
こちらは夜景モードにてGalaxy Note20 Ultraと同じ構図で撮影したものの比較です。
夜景モードといくつか撮ってみて感じたのがiphoneの夜景モードは単純に明るくするのではなく、適度に明暗を強調し、よりメリハリのある写真に仕上げてくれているという点です。
全体の明るさだとGalaxy Noteのほうが黒つぶれすることなく明るく撮れていますが、iphoneは明暗がうまく強調されており、味のある仕上がりになっています。
iphone12シリーズは超広角レンズやフロントカメラでも夜景モード撮影をサポートするなどiphone11から着実に進化しています。
ただし、ズームでの夜景撮影はちょっと微妙だと思いました。
Galaxy Note20 Ultraは10倍ズームでもこの色の再現性、ノイズの少なさなのですがiphone12 Proは色味がほとんどなくノイズも目立っています。
ズーム性能はそこまで高いわけではないので、期待しすぎかもしれませんが、ズームをメインで使うならGalaxyが優秀だと思いました。
2倍ズームでマクロっぽい撮影も可能
iphone12 Proはマクロレンズは備えていませんが、光学2倍ズームを使えばマクロレンズのような接写も簡単に撮影することができます。
マクロレンズは影が入りがちなので、望遠レンズを活用した撮影の方が実は実用性があったりするなと感じました。
お洒落かつ楽しいポートレート
iphoneのカメラで一番楽しいのがポートレートモードです。
ポートレートモードで撮影するだけで、簡単にお洒落な写真を撮ることができます。
もちろん人以外の被写体でもポートレート撮影は可能です。
そして面白いのが撮影した後の編集です。
ポートレートモードで撮影した写真は後から様々な加工ができます。
iphone12 Proは機会学習機能おかげかポートレートは境界部分の検出がかなり優れています。そのため後の編集でも自然な仕上がりで編集ができるので楽しみ方が広がります。
とりあえずポートレートで撮影し、あとで好きな加工をするような遊び方ができる楽しいカメラです。
技術はすごい!今後に期待したいLiDARスキャナ
iphone12にはなくiphone12 Proにあるのが『LiDARスキャナ』です。
物体に光を照射して戻ってくるまでの時間を正確に計測することで、物体との距離を計算し、三次元形状マップを作成できるスキャナ
いくつかこのLiDARスキャナを使ったアプリがあるので使ってみたのですが、その測定精度の高さに驚かされます。
家の中をぐるっとスキャンさせると、自宅のミニチュアマップが作成されるような感覚でとても面白いと思いました。
ただ、残念なのが使い所のなさです。
このLiDARスキャナがあるから○○ができるといった決定的なものがなく、まだまだ遊びの趣味の領域であると感じてしまいました。
LiDARスキャナを使ったアプリについては今後に期待したいところです。
手ぶれ補正も抜群!優秀な動画撮影
こちらはiphone12 Proで撮影した動画(4K60fps)です。
iphone12 ProはDolby Vision方式の10ビットのHDR撮影が可能で、iphone12 Proで撮影した動画をiphone12 Proで再生するとびっくりするレベルの綺麗な動画を楽しむことができます。
めちゃくちゃ鮮明でとても滑らかなので、スマートフォンでもここまで動画撮影ができることに驚きを感じます。
手ぶれ補正機能も素晴らしく、手持ちで子供を追いかけても手振れはほとんど気になりません。
これならジンバルなどは不要でiphone12 Pro1台でビデオカメラとしても十分すぎるレベルで使うことができます。
iPhone 12 Proのパフォーマンス・使い勝手
A14 Bionicチップでサクサク快適
iphone12 ProにはAppleの最新プロセッサであるA14 Bionicチップが搭載されています。
正直、Androidのフラッグシップとの体感の処理速度を比較すると同等もしくはそれ以上の快適さを感じました。
とはいえ、1〜2年前の時点で普段使いレベルなら何一つ不満のないレベルまでスマホのパフォーマンスは成熟しているので、iphone12 Proが圧倒的に快適かと言われると、体感はそこまで変わらないかもしれません。
リフレッシュレート60Hzはかなり残念
iphone12 Proで個人的に一番残念だった点が120Hzのリフレッシュレートに対応しなかった点です。
120Hzは愚か90Hzにすら対応しませんでした。
iphoneを使っている人は未知の領域なので気づかないかもしれませんが、iphoneのリフレッシュレート(画面の更新頻度)はずっと60Hzとなっています。
これ自体は悪いことではないのですが、最近のスマートフォンのトレンドとして120Hzなどの高リフレッシュレートがあり、実際に触ってみるとヌルヌルと画面がスクロールするので病みつきになります。
Pixel5などのミドルハイレンジでも90Hz表示など従来よりも高いリフレッシュレートを採用する傾向にあるので、フラッグシップでありながら従来の60Hzであったことが非常に残念です。
高リフレッシュレートはバッテリー消費量が増加するので一概にメリットばかりではありませんが、選択の余地はあってもよかったのではないでしょうか。
Androidっぽいけど微妙にAndroidっぽくない
iOS14からついにiphoneのホーム画面が『ウィジェット』に対応し、iphoneのAndroid化がますます加速してきました。
ジェスチャナビゲーションもほとんど同じ使用感なので、Androidからiphoneに乗り換えても昔ほどカルチャーショックは受けなくていいなと思ったのが第一印象です。
ただ、使っていると細かいところに違いがあり、少々戸惑うことがありました。
- バッテリーの%表示ができない
- 戻る操作は左からのスワイプのみ
- 簡易アクセスが使いにくい
- ロック画面のショートカットが変更できない
これらは氷山の一角なので、大きな部分では使い勝手は似ていますがまだまだiphoneとAndroidは違った使い勝手があるなぁと気づかされました。
ただ、どちらがいいと言うものではなく、慣れや好みの問題だと思います。
FaceIDはめっちゃ快適!ただ、なぜ指紋はないのかが疑問
今回初めてiphoneの目玉機能である『Face ID』を実際に使ってみて、その使い勝手の良さに驚きました。
Androidスマートフォンも顔認証を搭載している機種が多く存在しますが、OSとの連動やアニメーションの精巧さなど使い勝手の良さは段違いだと思いました。
しかし、Face IDはマスクの上からは機能しません。
マスクが手放せない昨今の状況ではFace IDは利用シーンが限られてしまいます。そこで指紋認証の人気が再燃していますが、iphone12シリーズは指紋認証を搭載しませんでした。
これは残念すぎるポイントです。
iPad Airは指紋認証内蔵の電源ボタンを採用しているのに、なぜiPadに比べて屋外での利用シーンが多いiphoneで指紋認証の採用を見送ったのかが謎でしょうがありません。
iPhone 12 Proの電池持ち・充電性能
普段使いなら十分な電池持ち!3Dゲームは怪しいとの報告あり
iphone12 Proの電池持ちですが、2週間程度使った感覚としては普段使いならとても電池持ちはかなり良いと感じました。
バッテリー容量がiphone11 Proから減っているのですが、iOSのバッテリーマネジメントが優秀なのかとても電池が持ちます。
ヘビーに使わなければ2日充電要らずで使える程度の電池持ちです。
ただし、3Dゲーム時バッテリー持ちはかなり悪化しているとの報告があります。iphone11 Proを持っておらずかつ3Dゲームをしないので検証ができませんが今後のアップデートで改善が期待されます。
今後に期待のMagSafe!充電は遅いが新しい使い勝手
iphone12シリーズで新たに発表されたのがワイヤレス充電”MagSafe”です。
ワイヤレス充電自体はiphone Xから対応していましたが、磁石で張り付く点や15Wまで高速化したことなど随所に進化を感じます。
私も純正のMagSafe充電器を購入しましたが、想像していた以上にマグネットが強く、いままでのワイヤレス充電とはまた違う充電スタイルを楽しめそうな予感がしました。
ただ、ネックなのが充電速度と価格です。
自分の環境だとフル充電に3時間以上かかっておりもう少し速くならないものかと思ってしまいました。
あとは値段でApple公式サイトで4,950円とかなり高価です。しかもACアダプターは別売なのでさらにお金が必要です。
まだまだ出たばかりなので、これからサードパーティ製品の盛り上がりにも期待したいところですね。
iPhone 12 Proのレビュー まとめ
iphone12 Proのレビューをお届けしました。
今回購入したのが128GBモデルなので一番安い価格となりますがそれでも税込み価格が12万9580円とかなり高価です。
容量を増やすとさらに高くなるので、果たしてiphone1台にここまでお金を出す価値があるのかと聞かれると正直微妙だと思ってしまったのが本音です。
ただ、13万円に見合う快適さやカメラ性能は有しているスマートフォンだと思います。お金に余裕がある方やハイスペックを求める方は思い切ってiphone12 Proを検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご愛読ありがとうございました。
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