Amazfitは国内では「Zepp Health Corporation」が提供するヘルスケアに強みを持ったブランドです。
先月発表されたAmazfitの新モデル3種類「GTR 3」、「GTS 3」、「GTR 3 Pro」のうち、本日はAmazfit GTR3のレビューをお届けします。
円形の文字盤を採用し、最大21日間の電池持ちをアピールしているAmazfit GTR3を実際に使ってわかったメリットやデメリットをご紹介できればと思います。
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Amazfit GTR3の注目ポイント
Amazfit GTR3の注目ポイントがこちらです。
Amazfit GTR3の注目ポイント
- 最大21日間持続するバッテリー
- 多様なヘルスケアトラッキング(血中酸素レベル、心拍数、ストレスレベル、睡眠モニタリング)
- Zepp OSによる快適な動作
- PAI健康評価システム
- 竜頭ボタン搭載
- GPS搭載
Amazfit GTR3の値段
¥34,800
Amazfit GTR3は3ヘルスケア領域に強いAmazfitらしいヘルスケアトラッキング機能に使い勝手を追求した竜頭ボタン、最大21日という驚異的なバッテリー持ちを実現しています。
価格が34,800円とスマートウォッチとしては少々お高い値段となっていますが、機能面はかなり充実しています。
Amazfit GTR3はラウンド型のスッキリとしたデザイン
Amazfit GTR3の付属品と化粧箱
こちらがAmazfit GTR3の化粧箱です。
Amazfit GTR3は『サンダーブラック』と『ムーンライトグレー』の2色展開となっており、今回はサンダーブラックをご提供いただきました。
Amazfit GTR3の付属品がこちらです。
付属品
- Amazfit GTR3本体
- マグネット式充電器
- 説明書
付属しているマグネット式の充電器でAmazfit GTR3本体を充電します。
Amazfit GTR3本体はQiなどのワイヤレス充電に対応していないため、本体を充電するにはこの充電器が必須です。また、マグネット式充電器のACアダプタはUSB-Aのものを用意する必要があります。
本体の背面につけるとこのような形となり、他のスマートウォッチに比べるとかなりコンパクトです。磁力もそれなりに強いのでうっかり取れてしまう心配はありません。
Amazfit GTR3のウォッチ本体
Amazfit GTR3は1.39インチの円形ディスプレイを搭載しています。
本体サイズは45.8×45.8×10.8mmなのでスマートウォッチとしては大きすぎ小さすぎずの丁度いいサイズ感です。
円型なので従来の腕時計のような雰囲気のまま使うことができます。
ディスプレイ素材にはHD AMOLEDが使用されており、はっきりと見やすいディスプレイとなっています。
454×454解像度の326ppiとなっており、普段の使用でディスプレイの粗さを感じることは全くありません。
ディスプレイの周囲は緩やかにラウンドしており、オシャレかつ滑らかで触り心地がとても良いです。
ディスプレイの明るさは最大1000nitで屋外での視認性も良く、晴れた日でもしっかりと画面を確認することができます。
Amazfit GTR3の側面には2つの物理ボタンが搭載されており、うち上のボタンは竜頭となっておりくるくると回転させることができます。
Appleウォッチ以外のスマートウォッチでこうした竜頭を搭載するものは珍しいのですが、タッチ操作可能な範囲が狭いスマートウォッチではかなり使い勝手が良いです。
側面フレームにはアルミニウム合金が使用されており、マットな質感で落ち着いています。
Amazfit GTR3のシリコンバンド
Amazfit GTR3には標準でシリコン素材のバンド装着されています。
シリコンバンドなので主にスポーツやトレーニングなどの運動で汗をかいても気にせずに使うことができます。
バンド自体はサラサラして皮膚に当たる感触は悪くありません。
ストッパーの部分にはさり気なくAmazfitのロゴが印字されています。
Amazfit GTR3のZeppOSを使って感じたメリット
スマートウォッチには数多くの機能が搭載されていますが、実際に使われるのはその一部に過ぎません。
Amazfit GTR3も同様に多くの機能がありますが、その全てを紹介することはできないため、実際に私が使ってみて良いと感じた点をご紹介します。
Amazfit GTR3は軽快なZepp OS搭載
Amazfit GTR3を語る上で重要なのが搭載しているOSである『Zepp OS』です。
Amazfitのための独自OSとなっており、使い勝手の良さや機能、電池もちなどのあらゆる要素を司っているのがこのZeppOSです。
こちらは竜頭を使ってZeppOS上操作しているところを撮影した動画です。
こちらは竜頭を使って操作をしている様子ですが、見てもらえるとわかるようにかなり軽快に動作していることがわかるかと思います。
スマートウォッチは操作可能な範囲が狭いため、ちょっとした操作でもストレスになりやすいです。タイマーの設定や運動の記録などちょっとした動作でも誤タップが頻発するとすぐに使わなくなってしまいます。
その点、動作が軽快なAmazfit GTR3はタップミスが少なく、所望の操作を簡単に実行できるため全体的な満足度が高いです。
アニメーションも動くウォッチフェイス!写真の設定も可能
Amazfit GTR3はZeppアプリのストア機能から好きなウォッチフェイスを簡単にインストールすることができます。
アニメーションが動くものからあらゆる情報を全て表示できるもの、シンプルなアナログ時計のようなものまで多種多様なウォッチフェイスを選ぶことができるのはやはりスマートウォッチの最大のメリットと言えるでしょう。
また、ウォッチフェイスは用意されているもの以外にも自分で撮った写真や画像などを設定できるカスタマイズ可能なものも用意されています。
ヘルスケアトラッキングが強い
Amazfitはヘルスケア周りに強いブランドなだけあり、Amazfit GTR3のヘルスケア機能は充実しています。
生体認証センサー「6PD BioTracker™ PPG 3.0」を搭載しており、ワンタップでの4項目のヘルスケアチェックや定期的なモニタリングなどの機能を備えています。
Amazfit GTR3で測定可能な項目
- 心拍数
- 睡眠モニタリング
- ストレスレベル
- 血中酸素飽和度(SpO2)
ショートカットとして用意されている『ワンタップで測定』を実行するとこれら4項目を一括でチェックできます。
また、これらの項目を自動で測定してくれる監視機能がついている点も嬉しいポイントです。
低価格なスマートウォッチでもこれらの項目は測定できるものが多いですが、手動で実行する必要があるものが多く、都度測定するとなると面倒くさくなり途端に使われなくなります。
ヘルスケアはその瞬間のデータだけでなく経年の変化を見ることも非常に重要な点であるため、自動計測ができるのはAmazfit GTR3の魅力です。
測定したデータはZEPPアプリから確認することができます。
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こちらは睡眠のデータですが、深い眠りや浅い眠りの比率をグラフで確認できます。睡眠スコアもアプリ側で算出してくれます。
Amazfit GTR3の良いと思った点がこうしたフィードバックの細かさです。
睡眠スコアが低い(もしくは高い)原因を細分化して解説してくれますし、それぞれの詳細にもかなり細かい粒度でアドバイスをしてくれます。
GPS搭載なのでウォーキング・ランニングに最適
Amazfit GTR3はウォッチ本体にGPSを搭載しているため、現在地を正確に把握することができます。
実際にサイクリングをしてみたところ、自分が走った道がかなり高精度で記録されていました。サイクリングに限らず、屋外でのウォーキングがランニングで自分が走ったルートが記録されていくとモチベーションアップにも繋がりますね。
また、Amazfit GTR3は気圧高度計を搭載してるため、走ったルートの勾配分布なんかも記録してくれます。
アプリ上ではサイクリング結果に併せて速度や心拍数も確認できるため、サイクリングやランニングを趣味としている方には抜群に相性が良いスマートウォッチかと思います。
メールが全文読める通知連携
Amazfit GTR3はスマートフォンと連動し、スマートフォンの通知をAmazfit GTR3上に表示させることができます。
スマートフォンとの連動はほぼすべてのスマートウォッチができると思いますが、表示できる情報量は限られている事が多い印象があります。
Amazfit GTR3の通知ではGmailの本文まで全部ウォッチ上で確認することができました。
ただし、返信などの操作はできませんが、全文読めるというのはなかなか嬉しいポイントです
Amazfit GTR3のZeppOSを使って感じたメリット
Alexaが便利だが起動が遅い
Amazfit GTR3は音声アシスタントであるAlexaを搭載しており、わざわざウォッチを操作しなくても様々な操作を音声で実行できます。
Alexa自体はとても便利な機能なのですが、残念なのが起動の遅さです。
上のボタンの長押しで簡単にAlexaを起動できるのですが、起動してからAlexaに接続を試み、接続が完了するとようやく聞き取りが開始されます。
長短はありますが、起動してから聞き取ってくれるまでかなり時間がかかることが多々あります。
Alexa自体は便利なのですが、起動のもたつきが非常に残念なポイントとなっています。
アプリストアはあるがカスタマイズ性は少ない
Amazfit GTR3のZeppアプリにはアプリストアという項目はありますが、アプリ自体はとても少ないです。
標準機能でも特に不便はありませんが、Apple WatchやWearOSのようなアプリでのカスタマイズ性が現状少ないのはデメリットです。
Felicaは非搭載
Amazfit GTR3はFelica非搭載のためモバイルSuicaなどのおサイフケータイとしての機能は利用できません。
3万円を超えるスマートウォッチともなると、決済関連の機能も欲張りたくなるのが正直なところです。
Amazfit GTR3の最大21日まではいかないけどそれでも驚異的!
Amazfit GTR3は公称で最大21日の電池持ちを謳っています。
これは電池もちに定評のあるHUAWEI WATCH FITやrealme Watch Sよりも遥かに長い駆動時間です。
私は実際に以下の環境でAmazfit GTR3を1週間使ってみました。
z使用環境
- ウォッチフェイスはアニメーション無
- 10分ごとの心拍数モニタリング
- 睡眠モニタリング有効
- 自動ストレスモニタリング 有効
- 血中酸素自動モニタリング 有効
- GPSの利用時間は1日30分程度
上記の環境で実際に使ってみた1日あたりの平均的な電池の消費量は大体5%でした。
1日5%なので100%では約20日となります。
公称の21日とまではいきませんでしたが、それでも20日という電池持ちは驚異的です。
1年間にたったの29回しか充電せずに済むって考えると凄いよね(笑)
充電にかかる時間は約2時間なので、夜間に充電して睡眠トラッキングができないなんとこともありません。
Amazfit GTR3のレビューまとめ まさにスマートウォッチの理想形
Amazfit GTR3のレビューをお届けしました。
スマートウォッチとして必要な機能は基本的に全て備わっており、その上でヘルスケア関連の機能は充実しており、軽快な操作感で驚異的な電池持ちを持っているAmazfit GTR3はまさにスマートウォッチの理想形であると言えるでしょう。
Amazfit GTR3に足りないものといえば、Felicaなどの決済機能と単体で通話ができるスピーカーです。
決済機能はありませんが、上位モデルのAmazfit GTR3 Proは電池持ちが少し短くなりますがスピーカーを搭載しており機能的にも更にリッチになっているため、気になる方はこちらも要チェックです。
最後までご愛読ありがとうございました。
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