Galaxy Buds ProはGalaxy S21シリーズと共に発表されたGalaxyの完全ワイヤレスイヤホンです。
カナル型でアクティブノイズキャンセリングに対応した初めてのGalaxy budsです。
本日はGalaxy Buds Pro(SM-R190)のレビューをお届けします。


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Galaxy Buds Proの付属品と外観
タイプCケーブルとイヤーピースが付属

こちらがGalaxy Buds Proの化粧箱です。
黒を基調としたシンプルでお洒落なデザインです。

こちらがGalaxy Buds Proの付属品です。
- イヤホン本体
- USB-Cケーブル
- イヤーピース(S/M/L)
- 説明書
付属品はこれまでのGalaxy Budsシリーズと同様です。
コンパクトですっきりとした充電ケース

こちらがGalaxy Buds Proのケースです。
- サイズ:50 x 50.2 x 27.8 mm
- 重量:44.9g
AirPods Proほどではありませんが、Galaxy Buds Proのケースはかなりコンパクトです。

私の手持ちの完全ワイヤレスイヤホンと比べると、かなりコンパクトであることがわかるかと思います。


新色ファントムバイオレットがかなりお洒落

今回購入したのが新色ファントムバイオレットです。
- ファントムブラック
- ファントムシルバー
- ファントムバイオレット
カラーバリエーションはGalaxy S21シリーズと同じ系統のカラーリングとなっており、Galaxy S21シリーズを購入するなら同系色で統一感を持たせることができます。
新色ファントムバイオレットは淡い紫色で落ち着いた大人の雰囲気がありとてもお洒落です。
質感はGalaxy Buds liveと同じくさらさらしたマット調です。
手触りは心地良いですが、ポケットから出すときに滑りやすいので要注意です。
鏡面加工のピッカピカなイヤホン

こちらがイヤホン本体です。
少しではありますが、従来のGalaxy Budsよりもケースから取り出しにくくなりました。

Galaxy Buds ProはGalaxy Buds liveに近いデザインとなっています。
Galaxy Buds liveと同様にイヤホン本体はぴっかぴかの鏡面加工となっています。
覗き込むと自分の顔がはっきりと反射します。
とはいえ、反射をしても利用上は全く問題ないですし、デザイン的にはかなり尖ったアクセントになってGoodです。
ただ、指紋が目立ちやすいので定期的に指紋は拭く必要がありそうです。

Galaxy Buds Proはカナル型を採用しているためGalaxy Buds+に近い形状です。
鏡面加工やツートンカラーの配色などイヤホンもデザイン的に進化を感じられます。

イヤホン下部にはMICメッシュとチャンバーを搭載しており、風切音に低減に貢献しています。
LEDで充電状況を確認可能

充電ケースはLEDランプを搭載しており、点滅状況でバッテリー残量を確認することができます。

ケースの内側にもLEDランプを搭載しており、こちらはイヤホンの充電状況を確認することができます。
Galaxy Buds Proの音質
2-Wayスピーカーで音質は確実向上
Galaxy Buds Proは11mmのウーファーと6.5mmのツイーターを搭載しており、音質面がかなり強化されています。
実際に聴いてみた感想としては、低音から高音までかなりバランスの取れた良い音を出してくれます。
私自身は特に音質にこだわりが強いほうではないため、あまり詳しい事は言えませんが、私と同じように音に強いこだわりがないからなら間違いなく満足できる音質です。
ただ、私が日常的に使ってるSONYのWF-1000XM3と比べると音の解像度の違いははっきりと感じます。
特に高音では音の広がりや厚みには顕著な違いを感じます。ただ、このあたりはWF-1000XM3が優秀すぎるのであまり気にしなくてもいいかもしれません。

360°オーディオに対応
Galaxy Buds Proは360°オーディオに対応しています。
私はGalaxy S21 Ultraを持っているので、この360°オーディオを体験することができました。
なかなか上手くできており、音源が近づいたり離れたするような立体感をしっかりと耳で感じることができます。
頭を横に向けるとモーションセンサーがそれを検知し、明確に音の聴こえ方が変わります。
ただ、今一つこの360°オーディオのパフォーマンスを発揮できるコンテンツが充実していないところが残念です。
VR動画などと併用することでより臨場感のある音を楽しめそうなので、今後に期待したいです。


Galaxy Buds Proのノイズキャンセリング性能
かなり強めのANC
Galaxy Buds Proはカナル型としては初めてのアクティブノイズキャンセリングを搭載しています。
ノイズキャンセリングの強さはWF-1000XM3に匹敵するレベルの強力さで、有効にした瞬間にザーという雑音がサッと消えるのがよくわかります。
Galaxy Buds liveはオープンエアー型であったため、元々の遮音性に問題がありましたが、カナル型であるGalaxy Buds Proはノイズキャンセリングとの相性が抜群です。
もちろんノイズキャンセリングが有効なのは背景雑音で人の会話や突発的な音は遮断することができませんが、それはノイズキャンセリングを搭載するイヤホン全ての共通する話です。
ノイズキャンセリング性能はかなり強力です。
風切音もかなり抑制、ただ期待は禁物
Galaxy Buds ProはMICメッシュとチャンバーにより風切音を低減させる構造を搭載しています。
実際にノイズキャンセリングを有効にして屋外で聴いてみました。
そこそこ風が強い状況でしたが、風切音はほとんど目立たず、ノイズキャンセリングを有効にしたままでも音楽を聴くことができました。
ただやはり、風が強いとそれなりに風切音が目立ちます。
Anker Soundcore Liberty Air 2 Proが全くと言って良いほど風切音が聞こえなかったので期待をしていましたが、そのレベルまでは到達していませんでした。

外音取り込みは細かい調整ができて便利

Galaxy Buds Proは外音取り込みモードにも対応しており、周囲の音を取り込むことでイヤホンをつけたままでも何の支障もなく会話ができます。
良いと感じたのが『周囲の音の取り込みレベル』を細かく調整できる点です。
取り込みレベルは4段階で調整をすることができます。
一番低いレベルでイヤホンを装着してない時とほぼ同じぐらいの取り込みレベルです。
個人的には一番低いレベルの取り込み具合が一番自然で、会話も問題なくできるレベルで気に入っています。
Galaxy Buds Proの使い勝手
専用アプリで簡単にセットアップ
Galaxyデバイスは専用アプリである『Galaxy Wereable』で簡単にセットアップすることができます。
Galaxyデバイスであれば自動検出されますし、その他のデバイスでも特に難しい点はありません。
装着感は良好だが耳が痛くなるケースも
Galaxy Budsシリーズはイヤホンがかなりコンパクトで耳にすっぽりと収まってくれます。
Galaxy Buds Proでもこの装着感は健在で装着感は良好です。
激しい運動をしても落とす心配は一切ないくらいしっかりと耳にフィットしています。
ただ、歴代のGalaxy Budsシリーズを使っている私が感じたのは、耳が痛くなるのが少し早いことです。
これまでのGalaxy Budsでも2〜3時間つけていると耳が痛くなっていたのですが、Galaxy Buds Proは1時間程度で耳に違和感を感じます。
ほんの少しですが本体サイズが多くなったことなどが関係しているのではないかと思います。
接続性はさすがのGalaxy Buds
Galaxy Budsを含め様々なメーカーの完全ワイヤレスイヤホンを使ってきた私の感覚では、Galaxy Budsシリーズは接続性が非常に優秀で、日常生活で音飛びするような場面がほとんどありません。
緊急事態宣言下ということもあり、人混みに行くことはできていませんが、使ってみた印象として接続性は相変わらず良好です。
タッチコントロールの割り当てはちょっと不満

Galaxy Buds Proのタッチコントロールは次の4つが利用できます。
- タップ:曲の再生/一時停止
- ダブルタップ:次の曲、電話の応答/終了
- トリプルタップ:前の曲
- 長押し:ユーザーが選択可能
長押しの操作は左右別々な操作を割り当てることができます。

ただ、気になった点が2つあります。
1つ目はノイズキャンセリングを割り当てると、音量操作が片方しか割り当てられない点です。
個別に選択できるのは左右の長押しだけなのに、音量のアップ/ダウン、ノイズコントロールから2つしか選べないので、ノイズコントロールを選ぶと必然的に音量のアップ/ダウンは選択ができなくなります。
この辺りはタップの操作にも割り当てができるように改善をお願いしたいところです。
2つ目が、ノイズコントロールが『ノイズキャンセリング⇆周囲の音』の切り替えとなり、標準モードに切り替えができない点です。
これは何を意味するかというと、イヤホン単体では一度ノイズキャンセリングを有効にするとオフにすることができないということです。
他社のイヤホンではノイキャンオフを含めた3つのモードの切り替えを割りてているケースが多いため、この点は不満が残ります。
アップデートで選択式になることを期待します。
音声検出機能が優秀すぎる
Galaxy Buds Proの目玉機能の1つが音声検出機能です。
ノイズキャンセリング有効時にユーザーの声を自動検知し、一時的に音量のダウン、外音取り込みモードへと切り替えをしてくれる機能
カナル型のノイズキャンセリングイヤホンは遮音性の高さから、着けたままでは会話が困難です。
日常生活ではちょっと会話が必要になるケースでは、わざわざ音楽を停止し、外音取り込み機能を有効にする必要がありましたが、Galaxy Buds Proなら全て自動でおこなってくれます。(音楽再生ではなく音量ダウンである点に注意)
この機能は自分の声で有効になるのですが、この検出の精度が素晴らしいです。
ちょっとした声で喋るとすぐに検出してくれますし、逆に誤検知することも全くなかったです。
これはとても面白い機能だと思いました。
ただ、この機能100点ではありません。
ちょっと声を出すとすぐに有効になるので軽い気持ちで歌うとすぐに切り替わってしまいます。
また、自分の声を検出するため、急に話しかけられても自分が声を出さない限りこの機能は有効になりません。
ハマる人にはハマる機能ですが、使い方がマッチしない人も多そうだと感じた機能です。
ただ、コンセプトは面白いし、精度が高いの気に入って使っています。
オートスイッチング対応
Galaxy Buds Proはオートスイッチングと呼ばれる瞬時に接続先を切り替える機能を搭載しています。
タブレットを使っていて、スマートフォンを操作すると瞬時に接続先を切り替えてくれる便利な機能ですが、こちらも対応機種がOneUI3.1以降を搭載したGalaxyスマートフォンおよびタブレットでのみとかなり限定的です。

IPX7の防水対応
Galaxy Buds Proはシリーズ最高水準の防水性を有しています。
IPX7の防水対応となっており、最大30分間、最大で1メートルの淡水に沈めるテストをクリアしてます。
突然の雨でも安心して使うことができます。
Galaxy Buds Proの電池持ち
Galaxy Buds Proはコンパクトながら十分なバッテリー駆動時間となっています。
- ANC有効時:イヤホン単体5時間/ケース併用18時間
- ANC無効時:イヤホン単体8時間/ケース併用28時間
ノイズキャンセリングを使わなければ単体で8時間持つので、丸一日会議が続いても使いづつけられる電池持ちです。
ノイズキャンセリング有効時だと5時間と少し短めですが、このサイズ感から考えると優秀です。
急速充電に対応しており、5分間で約1時間分の充電ができる点もありがたいポイントです。
ワイヤレス充電対応

Galaxy Buds Proはワイヤレス充電に対応しています。
GalaxyシリーズやPixelなど最近のスマートフォンで利用ができるワイヤレスパワーシェアでもケース本体を充電することができます。
Galaxy Buds Proのレビュー まとめ
Galaxy Buds Proのレビューをお届けしました。
Galaxy Buds+の進化系で、Galaxy Buds liveの兄弟的な位置付けの本機ですが、この完成度で約20,800円はかなりコストパフォーマンスが高いと感じました。
十分な音質に強力なノイズキャンセリング、使い勝手の良い外音取り込み、独自性能ある音声自動検出を備えたGalaxyらしい一味違った完全ワイヤレスイヤホンです。
音質やノイキャン性能、電池持ちなどのハードウェア性能は十分でなので、あとはソフトウェア的な改善に期待したいです。
最後までご愛読ありがとうございました。

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