今回はサムスンの最新コンパクトハイエンドスマホGalaxy S23をレビューしていきます。
最新のSoCであるSnapdragon 8Gen2搭載で省電力性能が高いという話を聞いたので、バッテリー持ちが良くなっているというならぜひとも使ってみたいと思い購入しました。
本日はGalaxy S23を使ってわかったメリット・デメリットの実機レビューをお届けします。
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Galaxy S23の特徴
Galaxy S23のメリット・デメリット
最初に、Galaxy S23のメリット・デメリットを紹介します。
- 全体的に不満のない動作
- コンパクトで持ちやすいサイズ感
- コンパクトなのにしっかり持つバッテリー
- 十分なカメラ性能
- IP68防水防塵対応
- ベースモデルにしては高い
- 最安モデルのストレージ性能がケチられている
- MicroSD非対応
- 充電速度が25W
- イヤホンジャック非対応
結論としてはGalaxy S23はほとんど不満点がなく、完璧に近いコンパクトハイエンドです。
最新SoCであるSnapdragon 8Gen2 for Galaxyを搭載しており、処理性能はもちろん、省電力性能がかなり高く、全体的に不満のない動きとバッテリー持ちになっています。
加えてコンパクトサイズでIP68の防水防塵にも対応、国内版はFelica対応の全部入りなのもポイントが高いです。
ストレージの種類が日本市場にあるハイエンドモデルはほとんどがUFS3.1であるのに対して、256GB以上のモデルが最新ストレージのUFS4.0に対応しています。
価格とMicroSDカード、イヤホンジャック非対応については時代の流れということで仕方がないところもありますね。
Galaxy S23のスペック詳細
モデル名 | Galaxy S23 (SM-S9110) |
ディスプレイサイズ | 6.1インチ |
ディスプレイ形状 | フラット |
解像度 | FHD+ |
リフレッシュレート | 最大120Hz |
本体サイズ | 146.3 x 70.9 x 7.6 mm |
重量 | 168g |
バッテリー容量 | 3,900mAh |
充電速度 | 最大25W |
ワイヤレス充電 | 最大15W |
CPU | Snapdragon 8Gen2 for Galaxy |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB (国内版は256GBモデルのみ) |
ストレージ種類 | 128GBモデル:UFS3.1 256GBモデル:UFS4.0 |
メインカメラ | 標準:50MP f/1.8 超広角:12MP f/2.4(120°) 望遠:10MP f/2.4(光学3倍) シャッター音なし |
フロントカメラ | 12MP f2.2 |
SIM | nanoSIMx2 (国内版はnanoSIMx1とeSIMのデュアルSIM) |
5G | Sub-6 |
認証 | 指紋、顔 |
Felica | ✕ (国内版は◯) |
防水 | IP68 |
価格 | 109,800円 ドコモ:136,620円 au:136,330円 楽天モバイル:147,700円 (国内版は256GBモデルのみ) |
Galaxy S23のスペックはこんな感じになっています。
iPhoneのように無難なハイエンドモデルという感じで、特段目立つ欠点は無いです。
また、国内版との違いはFelicaに対応していない点と物理デュアルSIMである点。シャッター音をオフにできる点ぐらいです。
Galaxy S23の外観・付属品
付属品は最近流行りの環境配慮型
こちらがGalaxy S23の化粧箱です。本体のイラストが書いてあるタイプになりました。
付属品はCtoCケーブルとSIMピンと書類のみと、最低限となっております。
ユーザーではなく環境に配慮しているためケースとフィルムは付属していないので、必要な方は予め購入しておきましょう。
フィルムに関しては、Galaxy S23は傷に強いGorilla Glass Victus 2を採用しているので最悪なくても良いですが…
Galaxy S23は縦型カメラデザイン
こちらがGalaxy S23の本体です。
今回はグリーンを購入しました。実物は濃いめの抹茶って感じの色ですね。
背面はすりガラスになっており、すべすべした質感に仕上がっていて好感触です。
カメラユニットは前作の土台がなくなって、タピオカが縦に3つ並んでいるタイプです。
画面サイズ6.1インチで横幅は70.9mmとコンパクトな部類となります。私は平均くらいの手の大きさですが、実際に持ってみても片手操作出来るくらい持ちやすいです。
Galaxy S23 Ultraと比較してみると、圧倒的なサイズの差です。
重量は168gです。持った感じはめっちゃ軽いと感じるわけではないですが、やや軽めです。ちなみにあのPixel 6aよりも1g軽いんです。
Galaxy S23の端子類
Galaxy S23のボタン配置は、上に音量ボタン、下に電源ボタンとオーソドックスなAndroid スマートフォンの配置になっています。
底面には、SIMスロットとタイプC端子とスピーカーがあります。
本体上部にはマイクのみがあります
Galaxy S23のディスプレイ
Galaxy S23のディスプレイ性能
Galaxy S23は6.1インチのDynamic AMOLED 2Xディスプレイを搭載しています。
解像度はFHD+で、48~120Hzの可変リフレッシュレートに対応。ハイエンドスマートフォンに多く採用されているWQHD+(1440×3088)ではありませんが、個人的にFHD+(1080×2340)でも全く問題ありません。
また、画面輝度は1750nitとかなり明るいディスプレイとなっており、実際に屋外での視認性も抜群でした。そこは流石ディスプレイ大手のサムスンですね。
また、画面内指紋認証に関しては高精度かつ高速で認証ができます。
均等で芸術点の高いベゼル
Galaxy S23はiPhoneと同じくフラットスクリーンの4辺均等ベゼルを採用しており、芸術点が高いです。ただ均等なだけではなく、しっかりと狭額縁なのもいいですね。
また、フラットスクリーンなのでフィルムも選びやすいです。
Galaxy S23のカメラ
Galaxy S23のカメラスペック
Galaxy S23はメイン、超広角、3倍望遠からなるトリプルレンズ構成となっています。
メインカメラに50MPのSamsung GN5センサーを搭載しています。センサーサイズは1/1.57インチです。超広角は12MP、光学3倍ズームレンズは10MPとなっています。
カメラはiPhoneのProモデルに似た構成です。
Galaxy S23の作例
超広角から30倍までの画角を撮影してみました。10倍までは普通に悪くないですが、30倍だと流石に実用性はありません。
ただ、道路標識の文字くらいは認識できます。Galaxyの望遠処理の力でしょうか。
メインカメラで夜景を撮影してみました。HDR性能が良好でいい感じですね。
超広角レンズで夜景を撮影しました。ぱっと見は悪くないですが、よく見るとノイズや白飛びが目立ちます。ただ超広角なので仕方ないところですね。
オートと夜景モードで夜景を撮影してみました。オートでは看板の白飛びや少しぼやっとしたところが見られますが、夜景モードではそれが抑えられており、解像感も増しています。
こちらは超広角で撮影しました。これもメイン同様に夜景モードだと白飛びが抑えられますが、細かいところを言うと下のタイル部分の色が少し緑がかります。
カメラの性能としては、カメラガチ勢などではない普通の人が使うには十分なカメラ性能なのではないかと思います。
赤い花はこのように撮れます。実物より鮮やかな明るい色で、SNS映えを意識した調整になっています。
緑の植物も実物より鮮やかで、Galaxy S23は全体的に明るめな色味調整になっていますね。
料理はオートと料理モードで色味に差があります。料理モードの方が色味が鮮やかになり、映える写真が撮れます。
Galaxy S23の処理性能・使い勝手
Galaxy S23のベンチマークスコア
Galaxy S23のantutuベンチマークスコアは113万点ほどでした。Snapdragon8 Gen2搭載機種にしては低いスコアですが、コンパクトモデルなので熱の問題もありしょうがないと思います。
最新のSnapdragon 8Gen2 for Galaxy搭載で普段使いでの動作は快適そのもので、不満は一切ありません。
Galaxy S23で原神をプレイ
重量型のスマホゲーム原神をプレイしてみました。結果としては超快適とはいえないものの、ストレスなくプレイすることができました。
フレームドロップ(カクつき)がちらほらあったり、時間が経つにつれてどんどんパフォーマンスが低下してきているので長時間のプレイには向いていません。
こちらはGalaxy S23で原神をプレイして測定したデータです。ゲームの全体的な動作のスムーズ感を見る平均fps値は49.3fpsです。
他社の8Gen2搭載スマホは軒並み55fps以上を叩き出していることを考えると、やはりゲーム性能は劣っていると言えます。
またパフォーマンスの持続性に関しても、前半は快適にプレイ出来ていたものの、後半あたりからはパフォーマンスの低下が著しくなっています。このことからも長時間のゲームには向かないスマホです。
エッジパネルのカスタマイズ性がすごい
画面の端をスワイプするとエッジパネルを呼び出せます。これは好きなアプリを真ん中にドラッグして起動させることができる機能です。
アプリの起動だけではなく、天気予報やクリップボードを表示させることが出来ます。
Xiaomiなどの中華メーカーにもエッジパネルと同じようにアプリ起動が出来る機能はありますが、このようなカスタマイズ性まではありません。
さらには、Galaxyストアから様々なエッジパネルを購入することが出来ます。電卓やiOSのコントロールパネル風など、様々なものがあります。
さすが世界シェア1位のスマホメーカーなだけあり、充実のラインナップです。
Galaxy S23の電池持ち・充電速度
Galaxy S23の電池持ち
Galaxy S23の電池持ちは、スマホをよく使う私から見てもとても良かったです。
これは平日に使用したバッテリーの使用状況グラフですが、帰宅時には40%以上残っていました。これが8Gen1なら瀕死状態になっているところです。
SNSやブラウジングなどの軽い使い方だと優秀ですが、重量級ゲームなどハードな使い方をするとすぐに減っていきます。
Galaxy S23の充電速度
Galaxy S23の充電速度は有線25Wと今時のスマホにしては遅めです。6%から30分充電して40%なので急ぎの時は十分な容量を充電出来ないかもしれません。Galaxy S20から変わっていないところもあり、あまり進化を感じられません。
iPhoneやPixelなどと比べると特に劣ってはいませんが、OPPOやXiaomiなどの中華メーカーと比べると劣っており、それに慣れている人からすれば物足りなさを感じるかもしれません。
Galaxy S23の実機レビューまとめ
今回は Galaxy S23のレビューをお届けしました。
ソフトウェアチューニングもバッチリですし、バッテリー持ちもよく全体的なスペックとしてはかなりまとまっているスマホになっています。
まさに完全体のコンパクトハイエンドと言えるでしょう。
ただネックとなるのが価格で、香港版の128GB版でも10万円を超える金額になっています。日本版だと256GB版で約13.6万円となっており、香港版の価格を考えてもなかなか高い価格設定です。
ですが、日本国内で見れば最高のコンパクトハイエンドなのではないでしょうか。
ゲームやカメラガチ勢ではないけど、とにかく快適に動いて取り回しの良いスマートフォンが欲しい方には是非ともオススメしたい一台です。
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