Google Pixel4の廉価モデルにあたる『Google Pixel4a』が発売されました。
『Google Pixel4』は優秀なカメラを備えたGoogle渾身のスマートフォンでした。『Google Pixel4a』はPixel4相当のカメラを備えながらコストを抑えたミドルレンジモデルとなっています。
本日はGoogle Pixel4a(Googleストア版:42,900円)の実機レビューをお届けしたいと思います。
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Google Pixel4aの実機レビュー
選べるストレージ・カラーは1モデルのみと超シンプル
Pixel4は複数のカラーバリエーションやストレージを選択できましたが、Pixel4aは1つのモデルしか用意されていません。
カラーバリエーション:Just Blackのみ
ストレージ:128GBのみ
悪く言えば選択肢がありませんが、良く言えば迷う必要がありません。
Pixel4は『Oh So Orange』のような特徴のあるカラーが魅力的であったのでPixel4aにも同系色を期待しましたが、ブラックのみとなった点は少し残念です。
Pixel4のサイズやデザイン、サクサク感といいかなり満足度高いです😂
— しみたく🙆 (@Gadget_Simitaku) November 23, 2021
Pixel 6 Proよりも動作面で安定してるかも😂
電池持ちが💩過ぎてメインするのは全くお勧めできませんが、Googleフォト無制限かつ最新のAndroid体験ができるのでサブ機として使うにはとってもオススメの1台です😆 pic.twitter.com/xeradFBWut
とはいえ、このブラックカラーは素材がポリカーボネートですがマット加工がされており安っぽさを感じさせない作りとなっておりなかなか好印象です。
Google Pixle4aは飽きのこないシンプルなデザイン
Pixle4aの付属品
Pixel4aの同梱品がこちらです。
Pixel4aの同梱品
- 18W対応の急速充電器
- Type-Cケーブル
- Type-A to Type-Cの変換器
- SIMピン
最近のスマートフォンにあるようなクリアケースは付属していませんが、急速充電器が同梱されています。
同梱される充電器は18Wの急速充電に対応しており、短時間で充電ができます。
充電器をわざわざ購入する必要がない点はとても嬉しいポイントですね。
Pixle4aの本体デザイン
Pixel4aのデザインはPixel4と良く似ており、全体的に丸みを帯びたデザインです。
マット加工のおかげで指紋が付きにくい点が素晴らしいのですが、その分滑りやすい点には注意が必要です。
ボタンはワンポイントでカラーが入っており、オシャレ感を演出してます。
シンプルで万人受けするデザインだと思います。
Pixle4aのサイズ・重量
Pixel4aのサイズと重量がこちらです。
Pixel4aのサイズ・重量
- 高さ 144 mm、幅 69.4 mm、奥行き 8.2 mm
- 143 g
横幅が70mmを切っており、最近のスマートフォンにしてはかなりコンパクトとなっています。
ハイエンドにしては比較的コンパクトなGalaxy S20と比較しても一回り小さいです。同じミドルレンジモデルのMi note10 liteと比べるとなおさらその小ささが良くわかります。
端末のコンパクトさも売りの1つですが、それ以上に注目なのが143gという重量です。
最近のスマートフォンは200g超えも珍しくなく、軽いものでも170~180g程度の重量があるのが一般的ですが、Pixel4aはなんと150gを切る148gです。
持った瞬間に「軽っ!」と感動してしまうレベルの軽さで長時間の操作も全く苦になりません。
またディスプレイ表面は緩やかなラウンドエッジ加工が施されており、持ったときに手の中にすっぽりと収まってくれます。
Pixle4aのカメラデザイン
カメラが注目されるpixel4aは実はシングルカメラです。
カメラ周りのデザインはPixel4と同じですがあちらはデュアルレンズだったのに対して、Pixel4aはシングルとなっています。
同じデザインを採用することでパッと見た瞬間はフラッグシップ相当のカメラの雰囲気を醸し出しています。
レンズは少し出っ張っているので、レンズを傷つけたくない人はケースが必須です。
ちなみに私は純正のファブリックケースを一緒に使っています。
Pixle4aの指紋センサー
Pixel4aは背面に指紋センサーを配置するNexus 6シリーズを彷彿とさせる昔ながらのスタイルです。
端末を置いているときに使えないという難点はありますが、相変わらず物理的な指紋認証センサーは認証速度・精度ともに良好なのでここに不満は感じませんでした。
むしろ画面内指紋認証よりもその速さに快適に感じる場面すらありました。
ちなみにロゴはありませんが指紋認証センサーの下部にNFCが埋め込まれています。
Pixel4aはおサイフケータイに対応しています。
Google Pixle4aは高精細な有機ELディスプレイ搭載
Pixle4aのディスプレイ性能
Pixel4aは低価格ながらFHD+解像度の有機ELディスプレイを搭載しています。
有機ELならではの発色の良さ、黒の締まりの良さを体感することができるのですが、GalaxyやMi Note10 liteなど他の有機ELを搭載した機種に比べると、ちょっと発色は抑え気味であるように感じました。
ですが、そんな人のためにカラーの調整機能もあるのでディスプレイ品質についてはそこまで心配してくても良いかもしれません。
ディスプレイのリフレッシュレートは60Hzです。
Pixle4aのパンチホールカメラ
流行りの全画面ディスプレイで、フロントカメラはちょっぴり大きめのパンチホールとなっています。
Google Pixle4aのカメラはフラッグシップ相当!
Pixle4aの作例
Pixel4aはシングルレンズですがその性能はPixel4に匹敵すると言われています。
Pixel4aのカメラは12.2 メガピクセルのデュアルピクセルレンズを搭載
実際に撮影してみて、その性能の高さに驚かされました。
こちらはPixel4aの夜景モードで撮影した写真です。
明かりのある箇所はともかく、写真下部の街灯がほとんどない場所をここまではっきりと撮影できたミドルレンジは初めてです。
また、素晴らしいのがノイズの少なさです。空を見てもらえばわかると思いますが、かなり滑らかです。
仕上がりはGalaxy S20やHUAWEI P30 Proと遜色なく、Pixel4相当のカメラは本物だと実感させられました。
同じく夜景モードで撮影したものですが、想像してもらえばわかると思いますが夜の公園なんて明かりはほとんどありません。
それでもここまではっきりと鉄棒のカラー・輪郭・地面の草木を表現できています。
こちらはポートレートモードで撮影した1枚です。
AI技術をフルに活用し、シングルレンズとは思えないボケ感を演出しています。境界線の精度も高く、シングルカメラでここまでできることに驚かされます。
AIによる補正がされているようでうすが、補正はそこまで強いものではなく、どちらかといえば見たままの自然な仕上がりとなっている印象です。
いろんなシーンで撮影しましたが、出来栄えはどれも美しく、優秀なカメラでした。
シングルカメラであり、かつ解像度も12MPなので他の機種にあるような超広角撮影や高解像度撮影などは物理的に不可能であるため、こうした使い方をする人にはおすすめはできません。
Google Pixle4aはミドルレンジながらサクサク快適動作
Pixle4aのベンチマークスコア
Pixel4aはSoCにSnapdragon730GというミドルレンジとしてはハイパフォーマンスなSoCを搭載しています。
Pixel3aのSnapdragon670から大幅なスペックアップとなっています。
Antutuのベンチマークスコアは約27万点となっています。
同じSnapdragon730Gを搭載した機種にMi Note10 liteがありますが、余計なカスタマイズがされていない素のAndroidを搭載しているためか体感ではMi note10 liteよりも快適に感じました。
メモリも6GBと必要十分なスペックとなっています。
Google Pixle4aの電池持ちは容量の割に優秀
Pixle4aのバッテリー持ち
Pixel4aは本体がコンパクトなので、バッテリー容量もそこまで大きくはありません。
Pixel4aのバッテリー容量:3,140 mAh
4,000mAhや5,000mAhを超える機種もある中では少し少なく感じてしまいますが、実際に使ってみた感想としては電池持ちは優秀だと思いました。
こちらは朝からかなりヘビーに使い倒した日の夜10時の電池残量と使用履歴です。
電池の消費量が激しいWEB会議アプリであるZoomとWebexで4時間21分使っているにも関わらず、夜までバッテリー切れにならなかったのは素直に驚きました。
ヘビーに使ってこの電池消費なので、ちょっとしたWEBブラウジングやSNS、LINE程度であれば2日は充電要らずで使うことができます。
また、Pixel4aは18Wの急速充電に対応しているため、従来よりも短い時間で充電ができます。
Google Pixle4aは常に最新のAndroidが楽しめる
Pixle4aのソフトウェア
Pixel4aはGoogle純正だけあって余計なものは一切入っていません。
ホーム画面を埋め尽くすキャリア系のアプリは1つもありませんし、メーカー系のアプリもないので、プリインストールされているアプリはAndroidを使う上で必須なGoogle系のアプリだけでとても気持ちが良いです。
また、Googleが提供する最新のOSや機能をいち早く体験することができます。
例えば、最新のファイル共有機能であるニアバイシェアにも対応していますし、なんの操作をしなくてもPixel4aが流れている音楽を自動で認識し曲名を教えてくれるような機能もあったりします。
また、OSのアップデートもいち早く受けることができる点もPixelの魅力です。
Google Pixle4aのイマイチな点
削られた機能が以外多い点に注意が必要
ここまで、Pixel4aの良い点に目を向けてきましたが、この価格帯であるため削られた機能も多いです。
Pixel4aを使うときにに注意が必要な点を挙げておきます。
- 防水・防塵に非対応
- MicroSD非対応
- 顔認証非対応
Pixel4は防水・防塵仕様でしたがPixel4aは非対応なので水際での仕様には注意が必要です。
また、Pixel4aは顔認証にも非対応なので、こちらは慣れている人にはちょっと残念なポイントです。
Pixelはスクショの音が消せない
スマートフォンのスクリーンショットを撮影するときの挙動はメーカーごとに異なっており、マナーモードであればスクリーンショットの音が消える機種がほとんどです。
そんな中、従来から国内版のPixelはスクリーンショットの音を消すことができない仕様となっており、Pixel4aも同様です。
シャッター音ならまだしもスクリーンショットまで結構な音量の音が鳴るのこの仕様は非常にナンセンスなので早く修正されないかと願っています。
Google Pixel4aの実機レビューまとめ Googleフォトも無制限で価値のある1台!
Google Pixel4aのレビューをお届けしました。
注意点はあるものの、十分なパフォーマンスにフラッグシップ顔負けのカメラを搭載しながら42,900円(Googleストア価格)という価格はコストパフォーマンスがかなり高いです。
2021年6月からGoogleフォトが有料化されましたが、Pixel4aは無制限でアップデートができる点も魅力の1つです。
そろそろスマホを買い換えようと考えている方で、フラッグシップほどの性能を要らない方には間違いなくおすすめしたい機種です。
Pixel4aは国内キャリアではSoftbankのみが扱っており、SIMフリーモデルはGoogleストアからの購入となります。
- Softbank:49,680円
- Googleストア:42900円
スペックは同じですがSoftbank版のほうが7000円ほど高いです。
あえて高いSoftbankを選ぶ理由としては、Softbankの割引やキャンペーンが適用できる点や、故障時に代替機を借りられる点や、サポートが受けられる点ですかね。
最後までご愛読ありがとうございました。
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