HUAWEIの最新完全ワイヤレスイヤホンが『HUAWEI Freebuds Pro』です。
Freebuds 3はインナーイヤー型のノイズキャンセリングイヤホンでしたが、Freebuds ProはAppleのAirpods Proと同じくカナル型へと変更されました。
小型ながら強力なノイズキャンセリングに対応し、電池持ちもかなり優秀と評判のFreebudsをメーカー様からお借りできたので、本日はHUAWEI Freebuds Proのレビューをお届けしたいと思います。
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HUAWEI Freebuds Proの外観
シンプルで小型!シルバーカラーがかっこいい!
こちらがHUAWEI Freebuds Proの化粧箱とケース本体です。
今回お借りしたのはシルバーカラーで、一目見たときからこのシルバーカラーがかっこいいと思い、カラー指定でお借りをしました。
- シルバー
- ブラック
- ホワイト
グレーにも見えますが、光を吸収して輝く感じはまさしくシルバーです。
感触はさらさらしており触り心地は良好です。ただ、滑りやすいのでポケットから出す時にうっかり落とさないように注意が必要です。
背面(正面?)にはHUAWEIロゴが入っており、この部分は暗めの鏡のように反射します。
コンパクトで持ちやすい充電ケース!
充電ケースのサイズがこちらです。
- 高さ:70 mm
- 幅:51.3 mm
- 奥行:24.6 mm
見た瞬間から「小さっ」と思うぐらいコンパクトで、手の小さい私でもしっかりとグリップできるサイズ感です。
同じ価格帯で同程度の電池持ちであるWF-1000XM3と比較した写真がこちらです。
Freebuds Proが圧倒的にコンパクトであることがよくわかるかと思います。
特に奥行き(厚さ)が24.6mmというのが素晴らしく、ポケットにも収まりがとても良いです。
充電はType-Cポート!ワイヤレス充電にも対応
下部にはUSB Type-Cの充電ポートが搭載されています。
スマホと同じType-Cは助かりますね。
Freebuds Proはワイヤレス充電に対応しており、ワイヤレス充電器におくだけで本体を充電ができます。
個人的にワイヤレス充電は充電速度が遅いため、長時間充電器に置きっぱなしにしておきても特に問題がないイヤホンなどと相性が良いと思っているので、ワイヤレス充電対応はとても嬉しいポイントです。
ただし、ワイヤレス充電する際には向きに注意が必要です。
こちらの写真のようにロゴを下にするとワイヤレス充電は反応しません。
ピカピカのイヤホン本体!シルバーがお洒落!
蓋を開けるとこのようにイヤホンが収納されています。
ピッカピカの本体でGalaxy Buds liveやBuds Proと似た印象です。
イヤホンのデザインはAirpods Proと似ていないと言うと嘘になりますが、Freebuds 3のときと比べるとそれなりに独自感がでているかと思います。
大きく違うのはAirpodsで言う”うどん”の部分です。
Airpods Proは丸みを帯びていますが、こちらはどちらかというと角ばった角柱的なデザインです。
HUAWEIロゴが印字されており、シルバーカラーという点からAirpods Proと間違われることはなさそうです。
ただ、Airpodsにインスパイアされていると感じる部分がマイク周辺の黒丸です。
Airpods Proはもう少し長細い丸ですが、パッと見た感じは同じデザインであるようにも見えてしまいますね。
ボタン類は一切なく『つまんで操作』が基本
Freebuds Proにはボタン類がついていません。
音楽の操作などはこの角ばった部分を”つまむ”形で操作します。
この独特な使い勝手は、別の章で解説します。
HUAWEI Freebuds Proの音質
気になる音質ですが、J-POPメインで聴いている私からするとバランスの良い迫力のあるいい音を出してくれます。
SONYのWF-1000XM3と比べると中高音が少し物足りない印象があるものの、これはあくまで聴き比べるとわかるレベルであって普通に聴く分には何一つ文句のない音質です。
特にこのサイズでも低音がしっかりと効いているので、音質面ではかなり強いこだわりがある方でなければ十分満足できるかと思います。
HUAWEI Freebuds Proのノイズキャンセリング性能
業界最高クラスのノイズキャンセリング搭載
Freebuds Proは業界最高クラスの強力なノイズキャンセリングを搭載しています。
ハイブリッドアクティブノイズキャンセリング技術を採用し、内向きマイクと外向きマイクが耳外と耳内の残留ノイズを検出し、ノイズに対して逆位相の信号を生成します。最大40 dBのノイズキャンセリング効果を実現しています。
ノイズキャンセリングの効き具合は謳い文句の通りかなり強力です。
ノイズキャンセリングを有効にした時点で背景雑音が「サーー」と消えて無くなるのがすぐにわかります。
比較的静かな室内でもその効果は実感できますし、雑音が多いカフェや電車になればその効果は絶大です。
私はノイズキャンセリングの強さに定評のあるWF-1000XM3も使っていますが、同じもしくはそれ以上に強力です。
気になる風切音も独自構造で低減
ノイズキャンセリングは風の強い日に使うと、風の音を増幅させてしまい逆効果になってしまうという欠点があります。
実はFreebuds Proは『デュアル風ノイズ低減構造』という独自構造を採用しており、こいつがかなり優秀です。
実際に風の強い日や風切音が気になりやすい自転車でノイズキャンセリングを使ってみたところ、わずかに風切音は聞こえる程度まで低減されており、他のノイズキャンセリングイヤホンと比べるとその違いは雲泥の差があります。
一般的なノイズキャンセリング搭載のイヤホンでは風の強い日はノイズキャンセリングを使う気になれませんでしたが、Freebuds Proならノイズキャンセリングを有効のままでの普通に使えるレベルだと思いました。
風切り音低減が優秀なイヤホンは意外と少なく、Ankerのイヤホンと同じレベルで優秀です。
外音取り込みはちょっと気になる点も
カナル型の完全ワイヤレスイヤホンの必須機能と言っても過言ではないのが、周囲の音を取り込む『外音取り込み機能』です。
Freebuds Proもこの『外音取り込み機能』を搭載しており、イヤホンをつまんだまま長押しし続けることでモードを切り替えることができます。
取り込み性能としては十分で、コンビニなど店員さんとの会話程度であれば、このモードを使えばイヤホンを取り外す必要はありません。
ただ、一点気になったのが、特定の音だけを増幅しているです。
具体的に言うと、レジの待ち時間にバーコードを読み取る『ピッ』という音がイヤホンをしていない時よりも大きく聞こえるほど増幅していました。
なかなか耳に刺さる高周波の音だったので思わずイヤホンを外していまいました。
外音取り込み機能としては十分なレベルでしたが、この一点だけはどうしても気になりました。
HUAWEI Freebuds Proの使い勝手
”つまむ”という独特な操作感
外観でも少し触れましたが、Freebuds Proは一般的な完全ワイヤレスイヤホンにあるようなボタンやタッチパッドではなく、四角く伸びた部分を”つまむ”ことで、音楽の操作などを行います。
このピンチと言う操作ですが、つまむとカチッというフィードバックがあるので押し間違えるような心配は特にありません。
操作コマンドも音楽の停止やスキップ、音量調整、モードの切り替えなど一通りの操作をイヤホン単体で行うことができます。
ただ、少し使いづらいと感じたのがノイズキャンセリングなどのモードを変更する『ピンチ&長押し』の操作です。
数秒間長押ししてから離すことで、『ノイズキャンセリング⇨外音取り込み⇨通常』という順番で切り替わっていくので、通常モードから外音取り込みモードにしようとすると、2回この操作が必要なので少し面倒です。
急に話しかけられた時など、テンポよく変えることができない点が少し気になりました。
また、スワイプで音量を変えることができますが、このスワイプが本体が小さいこともあり、操作に慣れが必要だと思いました。
装着感は良好!コンパクトで気にならない
実際にFreebuds Proを装着するとこんな感じです。
丸い部分が耳にすっぽりと収まるイメージで、装着感は良好です。
サイズもかなりコンパクトなので目立たなくていいです。
デュアルデバイス同時接続が超便利
Freebuds Proはデュアルデバイスへの同時接続に対応しており、手持ちのタブレット、スマートフォンなど2台のデバイスと同時に接続することができます。
例えば、スマートフォンで音楽を聞いた後に、タブレットで動画を観たい時でも接続を切り替える必要がなく、どちらかの機器で再生をすると自動で音の入力元が切り替わります。
タブレットを常に使っている私にはこの機能はめちゃくちゃ便利でわざわざBluetoothの設定画面から明示的に接続する必要が無くなるので重宝する機能だと思いました。
デュアルデバイス同時接続に対応しているイヤホンは少なく、Freebuds ProとElite 85tぐらいでしょうか。
カスタマイズ要素は少ないがアプリも用意
Freebuds ProをカスタマイズするアプリとしてHUAWEIが『AI Life』というアプリを用意しています。
Playストア版はFreebuds Proを認識できません。同梱されている説明書のQRコードからアプリを直接ダウンロードしてインストールする必要があります。
ただ、アプリでできることはそこまで多くはないので、面倒であればインストールする必要は特にないかもしれません。
1つだけ良いと思った機能が、イヤーチップのテスト機能です。
こちらの機能を実行すると、自動でイヤホンが今のイヤピースが自分に合っているかを確認してくれます。
また、iPhoneでもFreebuds Proを使うことはできますが、こちらのアプリはAndroidしか用意されていないので少しカスタマイズの面で不利です。
iPhoneで使う場合には通常通りBluetoothの設定からペアリングをすることで接続できます。
最初は取り出しにくいが、慣れれば簡単
おそらくFreebuds Proを購入したまず最初にぶち当たるのが、”イヤホンをケースから取り出せないこと”でしょう。
イヤホンが充電ケースに縦に入っているのですが、初めてだとどこから引っ張り出せばいいのか皆目検討がつきません。
ただ、安心して欲しいのが、方法さえわかれば取り出すのは難しくありません。
親指でイヤホンをグッと押し出してあげると、隙間ができるので簡単にイヤホンを取り出すことができるようになります。
慣れるとそこまで難しい作業ではないので、買ってから数回程度練習することをおすすめします。
HUAWEI Freebuds Proの電池持ち
十分すぎる電池持ち!
Freebuds Proの電池持ちは非常によく、最長で30時間というロングバッテリーを実現しています。
ノイズキャンセリング無効 | ノイズキャンセリング有効 | |
イヤホン単体 | 7.0h | 4.5h |
イヤホン+ケース | 30h | 20h |
電池持ちがよければ充電の頻度も少なくて済みますし、単体でも最大7時間は持つので電池持ちの面で心配することは基本的にないかと思います。
Freebuds Proの素晴らしいのが、このコンパクトさでこの電池持ちを実現しているところです。
コンパクトな完全ワイヤレスイヤホンは多数ありますが、そのほとんどが機能やバッテリー容量を削る形でケースや本体を小さくしているのですが、Freebuds Proはバッテリーの面では全く妥協がありません。
このサイズでこの電池持ちを実現できたのは外でもないHUAWEIの技術力だと思いました。
HUAWEI Freebuds Proのレビュー まとめ
HUAWEI Freebuds Proのレビューをお届けしました。
使ってみた率直な感想としては、デザインやサイズ感、音質、ノイズキャンセリング性能、電池持ち、各種機能など完全ワイヤレスイヤホンに求められる機能が全て高いレベルで網羅されており、全方位的に最強な完全ワイヤレスイヤホンだと思いました。
この性能で価格が22,800円(Amazon価格)はコストパフォーマンスが抜群です。
もちろん気になるところもありましたが、全体を見るとここまでバランスの取れた完全ワイヤレスイヤホンはなかなかありません。
完全ワイヤレスイヤホンを検討されている方はぜひHUAWEI Freebuds Proを検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご愛読ありがとうございました。
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