独特なデザインが異彩を放つNothing ear の2世代目にあたるNothing ear (2)が発売となりました。
昨年購入したAirPods Pro 第2世代が全てにおいて最高すぎて完全ワイヤレスイヤホン熱が冷めていたのですが、デザインの秀逸さに惹かれ遂にNothing ear (2)を購入してしまいました。
Nothing ear (2)とAirPods Pro 第2世代で迷われている方も多いと思うので、本日はNothing ear (2)のレビューをしつつ、AirPods Pro 第2世代との比較をお届けしたいと思います。
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Nothing ear (2)とAirPods Pro 第2世代を比較
Nothing ear (2)の特徴とスペック比較
こちらがNothing ear (2)のメリット・デメリットです。
- 奇抜なスケルトンデザイン
- バランスの良い音質
- 安定したノイズキャンセリング性能
- マルチポイント接続対応
- 外音取り込み性能が弱い
- 単体の電池持ちが悪い
- 効果音が不快
次にNothing ear (2)の特徴をAirPods Pro 第2世代のスペックを比較しながら解説します。
Nothing ear (2) | AirPods Pro 第2世代 | |
サイズ(ケース) | 55.5mm×60.6 mm×21.7 mm | 45.2 mm×60.6 mm×21.7 mm |
重量(ケース) | 51.9 g | 50.8 g |
重量(イヤホン) | 4.5 g | 5.3 g |
対応コーデック | AAC、SBC、LHDC | SBC,AAC |
ノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング | アクティブノイズキャンセリング |
外音取り込み | 対応 | 対応 |
タッチコントロール | 感圧式ボタン | スワイプ操作 | 感圧式ボタン
空間オーディオ | 非対応 | 対応 |
デバイス切り替え | デュアル接続対応 | Apple製品感はシームレスに切り替え可能 |
充電端子 | USB- Type-C | Lightning |
ワイヤレス充電 | 対応 | MagSafe対応 |
最大再生時間(単体) | 最大6.3 時間 | 最大6時間 |
最大再生時間(ケース併用) | 最大36時間 | 最大30時間 |
探す機能 | 非対応 | 対応 |
空間オーディオ | 非対応 | 対応 |
価格 | ¥22,800 | 39,800円 |
Nothing ear (2)のイヤホン本体はAirPods Proと同じうどん型デザインですがスケルトン仕様となっていることもありAirPods Pro とは全く印象が異なります。
どちらもアクティブノイズキャンセリングに対応し、完全ワイヤレスイヤホンとしては必要な機能をしっかりと備えています。
対応コーデックはNothing ear (2)がLHDC(いわゆるハイレゾ)に対応しているため、ハイレゾ音源を聴く人にはNothing ear (2)のほう分がありますが、私のようにストリーミング音源を楽しむ人にはあまり関係ありません。
AirPods Pro 第2世代は探す機能や空間オーディオに対応しており、機能面でもかなりリッチです。
価格はAirPods Pro 第2世代の39,800円に比べるとNothing ear (2)は22,800円なので4割近くNothing ear (2)が安いです。
価格が異なる分、機能面でもAirPods Pro 第2世代のほうがリッチですが、デザインをどう捉えるかで評価が分かれるところです。
Nothing ear (2)のデザイン
Nothing ear (2)の化粧箱とデザイン
こちらがNothing ear (2)の化粧箱です。化粧箱の時点で異彩を放ちまくってます。
側面の紙をビリビリして開けるのですが、紙なので一度開けると最後、二度ともとに戻すことができません。なかなか勇気が要ります。
中にはオシャレなデザインのQRコードが入っており、こちらから専用のアプリ”Nothing X”をダウンロードすることができます。
こちらがNothing ear (2)の本体です。
今まで使ってきたどの完全ワイヤレスイヤホンよりも斬新かつオシャレです。
プラスチックのケースなのですが透明度が高く、質感も良いため安っぽさは全く感じません。
蓋はカパッと開けるタイプです。正方形なのでどの方向に開けるかは少し迷うことがあります。
ただ、ケースの一部がくぼんでいるためそのうち慣れて簡単に開けられるようになりました。
ちなみにこちらのケースは横と縦が55.55cm、厚さが22.22と数字が綺麗に並んでおり細部への尋常じゃないこだわりが伝わってきます。
側面にはUSB-Cポートとペアリング用のボタンを搭載しています。
ケース自体はワイヤレス充電に対応しているためUSB-Cポート意外にもワイヤレス充電器に乗せるだけで充電もできます。
背面デザインのも抜かりなく、基盤部分のマット素材とクリアな光沢系のプラスチックを組み合わせています。
材質が異なるためポケットから取り出すときに指先の感覚でどっちが表かわかるため、使い勝手がよく考え抜かれたデザインだと思います。
AirPods Pro 第2世代と比較
AirPods Pro 第2世代と比較すると形状の違いはあれど、体感にそこまで違いはありません。
正直な話、AirPods Proのケースは特にオシャレでもなんでも無いと思っているので、オシャレさの観点では断然Nothing ear (2)が勝っていると思います。
ただ、私はAirPods ProのケースにPITAKAのアラミド繊維ケースを装着しており、こうしたアクセサリーの充実さはAirPods Proのほうが断然優れています。
イヤホン本体
やはり注目すべきはスケルトンボディを採用したイヤホン本体です。
形状はうどん型でAirPods Proとそっくりなのですが、中の基盤が丸見えで最高にカッコいいです。
右耳には赤い丸がついており、左右の判別がしやすくデザイン的にアクセントになっています。
AirPods Pro同様にうどん部分をつまむことで再生や一時停止などのアクションを実行できます。
物理ボタンではなく感圧センサーとソフトウェアによるフィードバックで擬似的なボタンを再現しています。
つまむと「カチッ」という破裂音がするのですが、AirPods Proと比べると妙に甲高く若干不快です。
充電端子を内側に備えており、ケースとはマグネットで自然とくっついてくれます。
ただ、向きを変える必要があるためケースに収納するには少しの慣れが必要です。
Nothing ear (2)の音質・ノイズキャンセリング性能
音質
Nothing ear (2)はハイレゾ相当のコーデックであるLHDCに対応しています。
ただし対応機種には注意が必要です。
- LHDC:XiaomiやOPPOなどの中国メーカーが対応
- LDAC:XperiaやGalaxy、Pixelなどのメーカーが対応
Nothing ear (2)はLDACに対応していないため、PixelやGalaxyを使っている人はハイレゾ相当では再生できず、AAC、SBCでの再生となってしまいます。
肝心な音質ですが、11.6 mm のダイナミックドライバーを採用することでバランスの取れたパワフルな音質を楽しむことができます。
迫力ある低音と解像感のある中高音が楽しめるバランス型で価格に見合う十分な音質です。
ノイズキャンセリング
Nothing ear (2)は最大 40db のアクティブノイズキャンセリングに対応しています。
雑音環境下で有効にすると周辺のノイズがグッと低減しているのがよくわかります。ただ、他の完全ワイヤレスイヤホンと比べて抜群に良いかというとそうでもなく、価格相応のノイキャン性能といった印象です。
ノイズキャンセリングの強さで言えばAirPods Pro 第2世代のほうが頭一つ抜けている印象です。
周囲のノイズレベルを判断して自動で強弱を調整されているようで、風の強い日にノイズキャンセリングを有効化すると数秒間はザーという風切り音がするのですが、そのうちスッとなくなります。
外音取り込み
外音取り込み機能にも対応しており、イヤホンを着けたままでも外の音を取り込むことができます。
ただ、外音取り込み機能については今一歩といった印象で、どうしてもソフトウェアで制御されている不自然さを感じました。
そこまで取り込み性能も良くないので、イヤホンを着けたままだとレジでの会計の際に店員さんの声がたまに聞き取れないことがあります。
一方のAirPods Pro 第2世代はビックリするレベルで自然な取り込み性能を有しており、思わずイヤホンを着けていることを忘れてしまうことすらあります。外音取り込み性能はAirPods Pro 第2世代の圧勝です。
Nothing ear (2)の機能、使い勝手
機能面
Nothing ear (2)はうどん部分をつまむことで以下の操作が可能です。
- 1回押し:再生/一時停止、 通話応答/切断
- 2回押し:前/次の曲にスキップ/音声アシスタント、 通話の拒否
- 3回押し:前/次の曲にスキップ/音声アシスタント
- 長押し:ANC・外音取り込みモードの切り替え/音量を上げる/下げる/音声アシスタント
- 2度押して長押し:ANC・外音取り込みモードの切り替え/音量を上げる/下げる/音声アシスタント
2度押して長押しが用意されているのが珍しいポイントです。ただ、面倒くさいのであまり使ってはいません。
カスタマイズが自由にできる点や用意されているアクションも多く特に不満はありません。
マルチポイント接続対応
Nothing ear (2)はマルチポイント接続に対応しており、同時に2台のデバイスと接続することができます。
WEB会議などが主流となった今の時代では通勤時間はスマートフォンで音楽を聞き、WEB会議はPCから参加するようなシーンが増えているのでマルチポイント接続は重宝する機能です。
一方、AirPods Pro 第2世代は同じApple IDで連携しているAppleデバイス間であれば超シームレスに切り替えができる一方で他の機器との接続には都度接続切り替えをする必要があります。
Apple製品で染まっている人にはAirPods Pro 第2世代はかなり使いやすいが、Android使いや、AndroidとiPhoneの2台持ちをしている人にはNothing ear (2)のほうが使い勝手が良いです。
Nothing ear (2)の電池持ち
Nothing ear (2)の電池持ちの公称値は下記のとおりです。
使い方 | イヤホンのみ | ケースの使用時 |
---|---|---|
ANC をオフにして再生 | 最大 6.3 時間 | 最大 36 時間 |
ANC をオンにして再生 | 最大4 時間 | 最大 22.5 時間 |
ANC をオフにして通話 | 最大3.5 時間 | 最大 20.5 時間 |
ANC をオンにして通話 | 最大 3 時間 | 最大 17.5 時間 |
ACNを有効にしている場合、イヤホン単体では4時間しか電池が持ちません。
正直、単体での電池持ちは良くないです。WEB会議が連続すると午前中だけで電池が切れてしまうので、使い方には要注意です。
ただ、ケースを併用すれば20時間を超える電池持ちのため、通勤や通学だけなどの使い方なら特に電池持ちで不満に感じる場面は多くないでしょう。
Nothing ear (2)の気になった点
Nothing ear (2)は抜群にオシャレなデザインを筆頭に総じて気に入っているのですが、1つだけ気になる点があります。
それが謎に不快な効果音です。不快に感じているのは次の2つのシーンです。
- Bluetooth接続されたとき
- バッテリー残量が少なくなったとき
スマホと接続されるたびに、ベチッという何かが踏み潰されたような不快な音が割と大きな音量で流れます。個人的にはこれがかなり不快でアプリで消せるのかと思いましたが、そんな機能は用意されていませんでした。
また、バッテリー残量が10%?を下回ったときにも謎に不快で大きな音が鳴るのですが、これが接続音よりもさらに不快です。
ノイキャンを有効化したときは息を吸うような独特な効果音が採用されていたりNothingは細部までかなり拘っていると思うのですが、なぜこんなにも不快な効果音を採用しているのかは甚だ疑問です。
AirPods Pro第2世代とNothing ear (2)結局どっちがおすすめ?
AirPods Pro 第2世代とNothing ear (2)のどちらも使ってみて、Apple製品に囲まれておりお金に余裕がある人なら絶対にAirPods Pro 第2世代がおすすめです。
AirPods Pro 第2世代は39,800円とかなり高い価格設定ですが全方位的に完成されていると改めて感じました。
一方で、Nothing ear (2)のデザインはAirPods Proと比べ物にならない完成度で、音質や機能面も2万円の完全ワイヤレスイヤホンとしては十分満足できるレベルに仕上がっていると感じました。
このデザインに惹かれた人はNothing ear (2)を買っても後悔しないでしょう。
ぜひNothing ear (2)を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご愛読ありがとうございました。
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