OPPO Reno5 Aはオウガ・ジャパンのつくった2021年のミドルレンジスマートフォンです。
約4万円という安価な価格ながら、Snapdragon765GというミドルハイレンジのCPUを搭載しており、おサイフケータイ対応、優秀な電池持ち、高性能なカメラを搭載する今季大注目のミドルレンジモデルです。
販売数ランキングでも常に上位にランクインしており、かなり売れているAndroidスマートフォンです。
そこで本日は、OPPO Reno5 Aを使ってわかった良い点やイマイチな点を実機レビューしたいと思います。
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OPPO Reno5 Aの価格・詳細スペック
OPPO Reno5 Aの注目ポイント
OPPO Reno5 Aはミドルハイレンジ向けのSoCであるSnapdragon765Gを搭載し、おサイフケータイや防水に対応したまさに日本人向けのスマートフォンでです。
OPPO Reno5 Aの注目ポイントがこちらです。
OPPO Reno5 Aの注目ポイント
- Snapdragon765G搭載
- おサイフケータイ対応
- IP68防水防塵(最高クラス)
- 最大6400万画素の4眼カメラ
- 90Hzリフレッシュレート対応
OPPO Reno5 AのBadポイント
- 液晶ディスプレイ
- モノラルスピーカー
OPPO Reno5 Aの値段
- 想定市場価格:43,800円前後
- MVNOなら更に安く購入可能
SoCに2020年モデルであればミドルハイレンジモデルに搭載されていたSnapdragon765Gを搭載しながら、4万円前後で購入できます。
また日本仕様への対応が素晴らしく、おサイフケータイ、防水防塵対応をしっかりと抑えている点がOPPOらしいアプローチです。
OPPO Reno5 Aの詳細スペック
ワイモバイル版とSIMフリー版はSIMカードがシングルSIMになっている以外は仕様は共通しています。
同じSoCを搭載したGoogleの2020年のフラッグシップモデル”Pixel5”が74,800円であったことを考えると、OPPO Reno5 Aの43,800円はかなり安い価格設定であることが分かります。
OPPO Reno5 Aはちょっと寂しい付属品にシンプルな本体
OPPO Reno5 Aの化粧箱と付属品
こちらがOPPO Reno5 Aの化粧箱です。
OPPOの新色であるアイスブルーをイメージした澄んだ青色がおしゃれな化粧箱です。
昨今のトレンドである付属品の簡素化の流れにより、内容物はシンプルなので箱の厚さはそれなりに薄くなっています。
付属品がこちらです。
OPPO Reno5 Aの付属品
- SIM取出し用ピン×1
- 安全ガイド×
- 1クイックガイド×1
- 保護フィルム(貼付済み)×1
- 保護ケース×1
保護ケースが付属されている点は良心的といえます。ただ、箱が薄いだけあって内容物もすこし寂しくなっています。
OPPO Reno5 Aの本体デザイン
こちらがOPPO Reno5 Aの背面です。
デザイン自体に目新しさはありません。むしろ背面の指紋センサーがPixel5を彷彿とさせてきます。
素材はプラスチックなので少し安っぽいですが、この澄んだアイスブルーカラーはシンプルで好印象です。
OPPO Reno3 Aのようなグラデーションカラーではなくなった点は少し残念
背面指紋認証という雰囲気が少し昔のデザインなので、あまり大きい印象を持っていなかったのですが、OPPO Reno5 Aは実はかなり大きいです。Pixel5と比べるとその大きさの違いは歴然です。
一方で重量は182gと最近のスマートフォンにしては比較的軽量な部類に入ります。
OPPO Reno5 Aのサイズと重量
- 縦: 約162.0mm
- 横: 約74.6mm
- 厚さ: 約8.2mm
- 重量: 約182g
手の小さな私には片手操作は難しいです。
ただ、OPPO Reno5 Aの緩やかにラウンドした形状が手に馴染みやすく、とても持ちやすいです。
背面上部には指紋認証センサーとおサイフケータイのロゴマークがあります。
ライバル機にあたるRedmi Note10 Proはおサイフケータイ非対応なので、おサイフケータイが必須な方はOPPO Reno5 Aがオススメです!
比較的手の小さな私にとっては、背面指紋センサーの位置が少しだけ高いのが気になりますが、指を伸ばせばちゃんとタッチできます。
精度・速度ともに良好で、指を置くだけでロック解除できるためとても便利です。
OPPO Reno5 Aのボタン・端子周り
OPPO Reno5 Aの底面にはイヤホンジャックが搭載されています。
ハイエンドスマートフォンでは削れがちなイヤホンジャックですが、ミドルレンジモデルは搭載しているものが多く、有線派にはとても嬉しいポイントです。
ただ、スピーカーはモノラルなのでスピーカーで動画や音楽を聴くといまいち臨場感に欠けます。スピーカー性能は値段相応といったところです。
右側面には電源ボタン、左側面には音量ボタンが配置されています。
OPPOのスマートフォンはこの対称的なボタン配置が多いですが、個人的にはとてもイマイチです。
端末を持ち上げるときにうっかりスクリーンショットを取りがちだからです。
音量ボタンと電源ボタンでのスクリーンショットは設定から無効にすることができ、その代わりに3本指のスワイプでスクリーンショットが撮影できます。
OPPO Reno5 Aのカメラデザイン
OPPO Reno5 Aは”カメラで選ばれたいスマホ”をキャッチコピーにしており、最大 6,400 万画素4眼カメラをウリにしています。
カメラの出っ張りはわずかですが机に置くとガタつくのでケースを着けておきたいところです。
詳しくはカメラパートでご紹介します。
OPPO Reno5 Aは液晶ディスプレイだけど品質は高い!
OPPO Reno5 Aのディスプレイ品質
OPPO Reno5 Aは約6.5インチの液晶ディスプレイを搭載しています。OPPO Reno3 Aが有機ELであった点を考えるとこの点はスペックダウンしています。
ただ、液晶の発色は良く、色味もとても鮮やかなので、普段使いする分には全く気にならないかと思います。
液晶なので黒表示をした際に白っぽさが残るものの、そこまで気になるものではなく、むしろ焼き付きの心配がない分長く使えるというメリットも有ります。
ディスプレイ面はフラットになっており、標準で画面保護フィルムが貼り付けてあります。
OPPO Reno5 Aは90Hzのリフレッシュレートに対応しており、Redmi Note10 Proの120Hzには及びませんが、従来の60Hzに比べてなめらかな画面描写を味わうことができます。
普段はハイエンドスマートフォンの120Hz表示で使っている私ですが、もはや60Hz表示での使用は考えられません。
OPPO Reno5 Aの90Hzであれば特に不満はなく使うことができ、逆に電池持ちを考えるとバランスの良いリフレッシュレートだと思います。
OPPO Reno5 Aのパンチホールカメラ
OPPO Reno5 Aは画面左上部にパンチホール型のフロントカメラを搭載しています。
パンチホールのサイズは少し大きめですが、そこまで気にならない大きさです。
OPPO Reno5 Aはカメラで選ばれたいスマホ
OPPO Reno5 Aのカメラスペック
OPPO Reno5 Aは”カメラで選ばれたいスマホ”というキャッチコピーを謳っており、自らがカメラので選ばれたいと主張するるほどカメラ性能に自信があるモデルとなっています。
4万円前後の値段にしてはカメラ性能は充実しており、ハイエンドほどはお金が出せないけど、良いカメラが欲しい人にはおすすめしやすいモデルになっています。
OPPO Reno5 Aの作例
ここからは実際にOPPO Reno5 Aで撮影した写真をご紹介します。
OPPO系のスマートフォンはAI補正により、花の色味が鮮明に映ることが特徴です。
OPPO Reno5 Aも同じ傾向があり、花のビビッドな色合いが強く表現されています。
OPPO Reno5 Aはマクロレンズを搭載しているため、被写体にかなり寄った写真を撮影することができます。
色味や繊細さがイマイチな印象なのでマクロレンズはおまけ程度に考えたほうが良いかと思います。
料理は少し暖色系が強く、なかなか美味しそうに撮れます。
特に緑が強く強調されます。
青空はより現実よりもより青く映ります。
少しのっぺりした印象がありますが、普段使いでも十分な仕上がります。
超広角レンズを搭載しており、より広い画角での撮影ができます。
超広角レンズは色味が全然違うのが気になります。
OPPO Reno5 Aは望遠レンズは搭載しておらず、デジタルズームとなります。
こちらは日の入り前に撮影した写真ですが、5倍ズームでもそれなりにきれいな絵が撮れている印象です。さすがに20倍は粗さが目立ち実用的ではありません。
OPPO Reno5 Aはナイトモードを搭載しており、暗所でも明るい写真を撮影することができます。
さすがにフラッグシップモデルとのFindX3 Proと比較すると全体の明るさや鮮明さで目に見える違いがありますが、それでもOPPO Reno5 Aは十分優秀かと思います。
それなりに光量がある街夜景なら十分満足できるレベルの写真が撮れます。
ただし、撮影処理時間が7秒(固定?)と少し長いのでもどかしく感じてしまいました。
夜景性能はこのクラスのスマートフォンとしては十分な仕上がりかと思います。ただ、夜景性能についてはライバル機であるMi11 lite 5Gが優れている印象です。
OPPO Reno5 Aの動画性能
OPPO Reno5 Aは以下の動画撮影モードに対応しています。
- 4K
- 1080p 60fps/30fps
- 720p 60fps/30fps
またアウトカメラとインカメラで同時に撮影するアウト・イン同時撮影に対応しており、動画撮影も楽しめるスマートフォンです。
手ブレ補正機能を搭載しており、歩きながらの撮影でも手ブレの少ない動画を撮影することができます。
実際に歩きながら撮影した様子はきこちらを御覧ください。
OPPO Reno5 Aの処理性能は十分!Color OSは少し癖がある
OPPO Reno5 Aのベンチマークスコア
OPPO Reno5 AはSoCにミドルハイレンジに搭載されるSnapdragon765Gを搭載しており、Antutu v9のベンチマークスコアは約38万点でした。
実際に使ってみた感想としては、アプリの起動やスクロールなど日常的な使い方なら全く不満はありません。
ライバルであるRedmi Note10 ProはSnapdragon732Gなので、処理能力で言えば、OPPO Reno5 Aのほうが上です。90Hzのリフレッシュレートを動かすには十分なパワーです。
OPPO Reno5 Aの発熱
OPPO Reno5 Aのミドルレンジスマホとしての処理能力は申し分ないのですが、気になったのが発熱です。
Twitterを開いていただけで、どんどん本体温度が上昇し、40℃を超えることも珍しくありませんでした。
ただ、数日間使っていると発熱が急に収まり、同じSoCを搭載する機種と同程度の発熱レベルに落ち着きました。
Snapdragon765G自体が発熱しやすいSoCということもあり、最初は気になるかもしれませんが、数日間は様子を見ることをオススメします。
OPPO Reno5 Aのソフトウェア
OPPO系のスマートフォンはAndroidをベースとしたOPPOのカスタムOSであるColorOSを搭載しています。
OPPOはデザインに力を入れており、オシャレさを売りにしたプロダクトをいくつも開発しています。ColorOSもデザイン面に力が入っており、アニメーションや壁紙など随所にOPPOらしい良さを感じることができます。
ただ、イマイチな点がカスタマイズに少し癖があり、他のAndroidと比べて使いづらくなっている点があることです。
- タスクキルが強力で通知が来ない
- 電源ボタン2度押しでカメラが起動できない
- パターンロックが分かりづらい
XiaomiのMIUIはAndroidをベースに機能追加でカスタマイズ性を高めているのに対して、ColorOSは機能追加と制限を加えている印象があり、そのバランスが悪く癖が強いOSとなっている気がします。
とは言え、通知周りは設定を弄ればなんとかなるので、致命的に使えないものではないので安心してください
OPPO Reno5 Aの大きめのバッテリー搭載で優秀な電池持ち
OPPO Reno5 Aのバッテリー持ち
OPPO Reno5 Aは4,000mAhの比較的大きめなバッテリーを搭載しています。
実際に使ってみたところ、朝に残量77%で出社し、WEBやSNS、写真撮影などそれなりに使ってみて、夜の9時時点で残量が32%だったので、1日で45%程度の電池消費でした。
もっとライトな使い方なら2日程度は十分使えるので電池持ちは優秀かと思います。
OPPO Reno5 Aの充電速度
OPPO Reno5 AはQCとPDの急速充電に対応しており、充電速度は18Wです。
バッテリー容量が大きいこともあり、18Wの急速充電では正直早いとは言えません。
OPPO Reno5 Aの充電速度
- 0分:電池残量27%
- 15分後:電池残量46%(+19%)
- 45分後:電池残量72%(+45%)
- 85分後:電池残量96%(+69%)
充電速度は80%を超えるとガクッと遅くなりますが、69%充電するのに1時間半程度の時間がかかっており、フル充電するとなればかなり時間を要します。
ライバルのRedmi Note10 ProやMi11 lite 5Gは最大33Wなので、充電速度では大きく遅れをとっています。
充電時間の長さは割とストレスです・・・
また、OPPO Reno5 Aはワイヤレス充電には非対応です。
充電器は付属されていないので、別途18Wの急速充電に対応した充電器を購入することをオススメします。
OPPO Reno5 AはSIMフリーと各MVNOで購入可能
OPPO Reno5 AはMVNO各社およびワイモバイル、楽天モバイル、SIMフリー版での発売されます。
MVNOなら通信量も安価に抑えることができるので、これを機に携帯料金を見直すのも良いかと思います。
また、各MNNOでかなりお得に購入ができるのでこちらも要チェックです!
特にOCNモバイルONEとワイモバイルではかなり強気なセールを定期的に開催しています。気になる方はチェックしてみて下さい。
OPPO Reno5 Aの実機レビューまとめ 求めるところをしっかり抑えた万人向けモデル
今季大注目モデルOPPO Reno5 Aのレビューをお届けしました。
日本向けのカスタマイズがしっかりされた安心感に強化されたSoCとカメラ性能で、一段と使いやすいモデルへと進化していると感じました。
最後にOPPO Reno5 Aの良い点・イマイチな点をまとめておきます。
OPPO Reno5 Aの良い点
- シンプルなデザイン
- MicroSD対応
- 防水防塵対応
- おサイフケータイ対応
- 持ちやすいラウンドフォルム
- 使いやすい背面指紋認証
- 90Hzリフレッシュレート対応
- ビビッドな色合いが印象的なカメラ
- ノイズの少ない夜景撮影
- 動画は手ブレ補正対応
- Snapdragon765Gの十分な処理性能
- 2日使える電池持ち
- MVNOならかなり安く買える
OPPO Reno5 Aのイマイチな点
- 充電器は付属なし
- モノラルスピーカー
- シングルSIM使用(ワイモバイルのみ)
- ワイヤレス充電非対応
- 有機ELではなく液晶
- 18W充電だが充電は遅い
- 癖の強いColorOS
OPPO Reno5 Aはバランスが良く、万人におすすめしやすいスマートフォンです。
気になっている方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
Mi11 lite 5GとOPPO Reno5 Aどっちがおすすめ?
OPPO Reno5 Aと比較されやすいのがMi11 lite 5Gです。
同じくミドルハイレンジモデルに位置づけられており、SIMフリーモデルは同価格で販売されているため迷われる方も多いかと思います。
両方の機種を実際に使った私目線で簡単にこの2機種の違いを解説します。
OPPO Reno5 Aが優れている点
- 自然な写りのカメラ
- ゲーム周りの動作が安定
- 電池持ちが優秀
- IP68最高の防水防塵性能(Mi11 lite 5GはIP53)
- イヤホンジャック搭載(Mi11 lite 5Gは非搭載)
Mi11 lite 5Gが優れている点
- ナイトモードが明るくて鮮明
- 大画面かつスリムボディ
- 有機ELの美しいディスプレイ(Reno5 Aは液晶)
- 33W急速充電対応(Reno5 Aは18W)
- 圧倒的なスピーカー性能(Reno5 Aはモノラル)
基本スペックはかなり似ているこちらの2機種ですが、細かい違いは沢山あります。とはいえ、Mi11 lite 5Gはゲーム関連での不安要素が強いためゲームをする人は断然OPPO Reno5 Aがおすすめです。
逆にゲームをしなければ全体的なスペックはMi11 lite 5Gのほうが優れています。
迷っている方はぜひ参考にしていただければ。
最後までご愛読ありがとうございました。
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