Galaxy S10には素晴らしいカメラが付いており、超広角レンズの搭載でカメラの楽しみ方がぐっと広がりました。とこでみなさんはカメラの縦横比は変えていますか?
実は縦横比の設定によって、写真に写すことができる範囲がかなり違ってきます。本日は、意外と知らないカメラの縦横比と画角の関係について実際に写真を撮りながらご紹介したいと思います。
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カメラの縦横比とは
カメラの縦横比とは、「写真を撮影する際の出来上がりの画像の縦と横の比率のこと」です。
Galaxy S10では「1:1」、「3:4」、「9:16」、「Full」の4つから選択が可能
こちらはGalaxy S10のカメラアプリで縦横比を変更したときのスクリーンショットです。
1枚目が「Full」、2枚目が「1:1」に設定したスクリーンショットです。
「Full」ではカメラのシャッターボタンの背後を含めてGalaxyの画面全部を使っているのに対して「1:1」では上下に上下の余白が入っています。
ちなみに私は基本的にGalaxyで撮った写真はGalaxyで閲覧するので、ズームせずに画面いっぱいに写真を楽しめる「Full」を使っています。
縦横比はユーザーが好きなものを選ぶことができますが、カメラで撮影できる画角はレンズ毎に決まっています。そこで気になるのが、縦横比毎に写真に写すことができる画角がどの程度違っているのかという点です。
そこで、同じポイントから異なる縦横比設定で写真を撮影し、それぞれの撮影できる範囲を調べてみることにしました。
【検証】カメラの縦横比と写真に写せる範囲を調査
検証方法は至ってシンプルです。
- カメラの撮影ポイントを固定
- 縦横比を変更しながら写真を撮影
- 撮影後の写真を比較
写真を撮る際に、撮影位置がずれてしまうと、正しい検証ができなくなってしまうので、こちらのミニ三脚を使って、スマートフォンの位置がずれないように固定します。
縦横比毎に撮影した写真の画角を比較
今回の検証はGalaxy S10の広角レンズを使って撮影します。
同じ位置から、定位置に置かれたipadを撮影し、それぞれの縦横比でどの範囲までを写真に収めることができるかを確認していきます。
紛らわしいですが、Galaxy S10の広角レンズは真ん中の通常のレンズです。
「Full」対「9:16」
まず最初は「Full」と「9:16」で撮影したものです。
縦の写っている範囲は同じですが、横の範囲が異なっているのがわかります。
「Full」では左上の日付が切れていますが、「9:16」ではしっかりと日付が入っており、「9:16」のほうがより広い範囲を撮影できています。
「9:16」対「3:4」
次は「9:16」と「3:4」を比較したものになります。
こちらも縦の写っている範囲は同じですが、横は「3:4」のほうがより広い範囲まで写真に収められていることがわかります。
「9:16」では画面横の枠は写っていませんが、「3:4」は画面の枠がすべて入っています。
「9:16」よりも「3:4」のほうがより広い範囲を写せるということがわかります。
「3:4」対「1:1」
最後は「3:4」と「1:1」の比較です。この流れだと更に横に広くなっていると思われますが・・・
なんと「1:1」になると、横幅は「3:4」と同じ範囲まで写すことができていますが、縦の写せる範囲が狭くなりました。
「1:1」で撮影した場合、横には広く撮影できますが、縦が狭くなってしまうことがわかります。
縦横比毎に撮影した写真の画素数を比較
次に撮影した写真の画素数(ピクセル数)を比較してみます。
画素数とは、1枚の写真がどれだけの点の集まりでできているかを表す指標のことで、横のピクセル数×縦のピクセルで表されます。
それぞれの写真ごとの画素数(ピクセル数)
縦横比 | 横のピクセル数 | 縦のピクセル数 |
Full | 1908 | 4032 |
6:19 | 2268 | 4032 |
3:4 | 3024 | 4032 |
1:1 | 3024 | 3024 |
注目していただきたいのが、横のピクセル数では「Full」、「9:16」、「3:4」はすべて4032ピクセルと同じであるのに対して、縦のピクセル数は増えている点です。
このことからも縦の写せる範囲は同じですが、縦横比を変えていくと横に写せる範囲が広くなることがわかります。
また、「3:4」の横のピクセル数は「1:1」のピクセル数が同じとなっています。「1:1」では横に写せる範囲は同じだが、縦の範囲が狭くなることがこのことからもわかります。
検証結果:「3:4」が最も広い画角で撮影できる!
検証結果をまとめると次のようなイメージになります。
一番広い画角で撮影できるのが、「3:4」、そこから横方向にを狭めていくと、「9:16」、「Full」となります。
「3:4」の幅で縦方向に狭めていったのが「1:1」という結果となりました。
被写体によって写したい範囲はそれぞれ異なるかと思います。「Full」で撮影していて、「横が少し入っていないな」と思ったら、縦横比を「3:4」に変えることで横に撮影できる範囲を広げることができるということになりますね。
超広角レンズで撮影した場合でも全く同じ画角となり、「3:4」が最も広い範囲を写すことができます
超広角レンズで風景を撮影すると人間の肉眼とほぼ同じ画角で撮影できますが、「Full」を選択していると、せっかくレンズで写せる範囲の景色を狭めてしまうことになります。
面倒ですが超広角レンズで撮影するときは「3:4」に変更して撮影すると良い写真が撮れるでしょう。
カメラの縦横比と画角の関係 まとめ
意外と知らない縦横比と画角の関係について実際に写真を撮りながら解説しました。
「3:4」が最も広く撮影できるため、基本は「3:4」で撮影するのが良いかもしれません。ただし、写せる範囲が広い(今回だとピクセル数が多い)ということは、その分容量も多くなるのでそこは空き容量と相談ですね。
常に意識するほどのことではありませんが、知っていると「もう少し広く撮りたいな・・」と思ったときに役に立つかもしれません。
最後までご愛読ありがとうございました。
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