WF-1000XM4のレビュー|LDAC対応・ノイキャン強化・小型化・ワイヤレス充電対応!随所で進化を感じる名作誕生!

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WF-1000XM4レビュー

WF-1000XM4はSONYがつくったノイズキャンセリングに対応した完全ワイヤレスイヤホンです。

前モデルであるWF-1000XM3はかなりの人気モデルで、WF-1000XM4は後継モデルということでかなり注目されています。

WF-1000XM4ではXM3からあらゆる面で進化しており、まさに今季大注目の完全ワイヤレスイヤホンです。

本日はWF-1000XM4を実際に使ってみてわかった良い点・イマイチな点をレビューしていきたいと思います!

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WF-1000XM4の注目ポイント

WF-1000XM4

こちらがWF-1000XM4の注目ポイントです。

WF-1000XM4の注目ポイント

  1. 業界最高クラスのノイキャン性能
  2. ノイズアイソレーションイヤーピース採用
  3. 風切り音対策
  4. LDAC対応
  5. クイックアテンションモード搭載
  6. 360 Reality Audio対応
  7. 充電ケースの軽量化
  8. ワイヤレス充電対応

WF-1000XM4の値段

メーカー希望小売価格:33,000円(税込み)

WF-1000XM4は前モデルであるWF-1000XM3の弱点を確実に改善してきた正統派進化モデルです。

SONYの強みである音質とノイキャン性能は着実に強化しつつ、弱かった外音取り込みや風切り音対策、ハイレゾ対応など高級ワイヤレスイヤホンとして必要なものが全て盛り込まれています。

大きさが不評だった充電ケースも小型化しつつ、電池持ちは従来どおりのロングバッテリーを実現しています。

WF-1000XM4はプラスチックを一切使わない化粧箱

WF-1000XM4の化粧箱

化粧箱

こちらがWF-1000XM4の化粧箱です。

WF-1000XM4はSONYの環境負荷軽減の取り組みとして、プラスチックを一切使わないSONY初めての製品となっています。

竹やサトウキビなどを原材料にしたSONYが開発した素材「ブレンディッドマテリアル」が使用されています。

サイズ感

環境負荷の軽減ということで、パッケージもかなりコンパクトです。

少食な人が食べるお弁当箱ぐらいのサイズ感しかありません。

付属品

完全プラスチックフリーとういことで、包装紙やケース含めてプラスチックが一切使われていません。

この徹底ぶりには驚かされました。

包装
ケーブル収納

一度開封してしまったので、包装が雑になっていますが、こうしたいままではプラスチックを使っていたような包装もすべて紙素材が使われています。

個人的には環境負荷軽減のために化粧箱から中身の包装まで、かなり細かいところまで気を使って開発したことが伺えるため、とても良い取り組みかなと思っているのですが、ネット上の声はそうでもないようです。

確かに高級感はなく、化粧箱からはワクワク感を感じられるようなものではいので、その点は同意ですが、脱プラスチックの取り組みはもっと評価をされるべきかと思います

WF-1000XM4の付属品

WF-1000XM4の付属品がこちらです。

WF-1000XM4の付属品

  1. 充電ケース&本体
  2. ノイズアイソレーションイヤーピース(S/M/L)
  3. USB-Cケーブル
  4. 保証書&説明書

付属品には目新しいところはありません。

強いて言えば、今回から採用されたノイズアイソレーションイヤーピース(税込¥1,980)が付属しており、その点ではリッチであることでしょうか。イヤーピースについては別章で解説します。

WF-1000XM4は切望された小型化を実現

WF-1000XM4の充電ケース

WF-1000XM4 充電ケース

こちらがWF-1000XM4の充電ケースです。

特筆すべきがそのサイズです。なんと前モデルWF-1000XM3と比べると体積が約40%も小型化されています。

WF-1000XM3は他の完全ワイヤレスイヤホンと比べてもかなり大きかった点が残念ポイントでした。

WF-1000XM4では遂に小型化が実現され、ズボンのポケットにもすっぽり収まるサイズ感となりました。

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Jabra Elite 85t
Jabra Elite 85tとの比較

小型な部類に入るJabra Elite 85tと比較しても遜色ない大きさです。

質感

少しザラザラしたマットな質感ですが、適度な摩擦感があるのでうっかり落としてしまう心配はなさそうです。

ただ、傷がつきやすいとの報告もあるので気になる方はケースに入れることをオススメします。

自立

XM3を使っていた方はお気づきかもしれませんが、WF-1000XM4は縦置きで自立します。

地味だけどとても嫌だったポイントなのでここが改善されているのも嬉しいですね。

正面にはLEDが搭載されており、充電状況等を確認することができます。

充電ポート

背面にはUSB-Cポートが搭載されており、自立したままで充電することができます。

WF-1000XM4はワイヤレス充電対応

ワイヤレス充電

WF-1000XM4は念願のワイヤレス充電に対応しました。

Qi対応のワイヤレス充電器ならケーブルいらずで簡単に本体を充電することができます。Xperia 1 Ⅲのおすそわけ充電とも相性抜群です。

WF-1000XM4のイヤホンデザイン

ケースを開けた状態

ケースを開けるとこのような形でイヤホン本体が収納されています。

ケースとイヤホン本体はマグネットでくっついているのですが、このマグネットがかなり強力で外すときに少し力を入れて引っ張る必要があります。

イヤホン本体

イヤホン本体は丸形のデザインとなっています。SONYにしては可愛らしいデザインです。

SONYロゴ

イヤホン側面にはSONYロゴが印字されています。

WF-1000XM4のイヤーピース

ノイズアイソレーションイヤーピース

WF-1000XM4のイヤーピースは独自開発の”ノイズアイソレーションイヤーピース”を採用しています。

パッと見は普通のイヤーピースですが、触ってみると非常に柔らかく、じわじわと空気を吸って反発してきます。

高級な低反発クッションに近い感覚を覚えました。

このノイズアイソレーションイヤーピースは遮音性を高め、高音域のノイズを減衰してくれるとのことです。

WF-1000XM4のサイズ感

Jabra Elite 85tとの比較
Jabra Elite 85t(左)との比較

WF-1000XM4のイヤホンは少しサイズが大きめです。

Jabra Elite 85tと比較すると一回り大きいサイズ感であることがわかるかと思います。

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当たる面積が大きい
Jabra Elite 85t(左)との比較

前モデルXM3と比べると耳への装着具合が少し変わっています。

XM3はイヤーピースを押しはめる感覚でしたが、XM4は耳全体にはめる感じです。

そのため、サイズが大きい分、耳との接触面も多くなります。

私は左耳にずっと力が加わると痛くなるタイプの人間でヘッドホンが苦手なタイプなので、少し懸念をしていましたが、その予感は的中しました。着けた瞬間に圧迫される感覚があり、すぐにズキズキするような痛みを感じるようになりました。

ただこれは耳が痛くなりやすい私個人の場合での話なので、普通にヘッドホンを長時間使用できる方にはこの心配は杞憂かと思います。同じ悩みを持っている人の参考になればと。

WF-1000XM4は安定のSONYらしい解像感の高い音質

WF-1000XM4の対応コーデック

LDAC対応

WF-1000XM4は遂に完全ワイヤレスイヤホンでLDACコーデックに対応してくれました。

LDACとは

SONYが開発した高音質コーデックで990kbpsの伝送量をに対応したハイレゾ音源に対応したコーデック

一昔はハイレゾ音源と言っても、そもそも音源も少なくデータ容量も大きいため、あまり万人向けではありませんでしたが、Amazon MusicHDなどのハイレゾ音源のストリーミングサービスが普及した今ではLDAC対応は大きなメリットとなっています。

WF-1000XM4の音質

肝心な音質ですが、XM3からも確実な進化を感じる仕上がりとなっています。

聴いた瞬間に感じたのが全体的な解像度が高く、伸びやかであること。S/Nの良さから楽器の音色一つ一つをしっかりと確認できます。

SONYらしく高音が少し強めかと思いきや、そんなこともなく、伸びやかな高音で疲れにくい印象です。

低音はドンッ来る感じではありませんが、マイルドな心地よい低音が響かせてくれます。

良い音源を良い音質で聴くことができる、まさに音楽を聴くためのイヤホンですね。

DSEE
image;sony

また、WF-1000XM4はDSEE Extremeを搭載しており、圧縮音源もAIによりハイレゾ相当の音質に補完してくれます。

ただ、ちょっと気になったのが圧縮音源をアップスケーリングしたときに高音が若干歪んでいる点です。

音源によりけりですが、他のイヤホンでは気にならなかったような歪みが起こっており、圧縮音源をメインに聴くなら少し注意が必要かと思いました。

WF-1000XM4のノイズキャンはトップクラスに高い

WF-1000XM4のノイズキャンセリング性能

ノイズキャンセリング
image;sony

WF-1000XM4は2つのマイクを利用した”デュアルノイズセンサーテクノロジー”を搭載しています。

実際にノイズキャンセリングの効き具合を試したところ、雑音がはっきりと無くなります

人の声などはわずかに残るものの、音楽を再生しているとほとんど気にならないレベルになります。

最近のイヤホンではトップクラスのノイズキャンセリング性能と言っても過言ではないでしょう。

WF-1000XM4の風切り音対策

風切り音対策
image;sony

WX3は風切り音対策が全くされておらず、風の強い日はノイズキャンセリングは使えたレベルではありませんでしたが、WF-1000XM4では風切り音対策もしっかりと施されています。

無音とまではいきませんが、強風の中でもノイズキャンセリングは有効にしたままでも気にならないレベルに収まっています。

WF-1000XM4の外音取り込み

WF-1000XM4は周囲の音を積極的に取り込む”外音取り込み機能”に対応しています。

イヤホンを着けたままでも会話ができるレベルに周囲の音を取り込んでくれるため、重宝する機能です。

ただ、取り込み具合は外から取り込まれた音をデジタル処理している感が残っています。ホワイトノイズもそこそこ乗っているので、他のイヤホンと比べて特に優れているというものでもなく標準的な仕上がりです。

外音取り込みはやはりAirpods Proが未だに頭一つ抜けていると感じました。

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WF-1000XM4はソフトウェア周りも着実に進化

WF-1000XM4のフィードバック

WF-1000XM4は本体にタッチパッドが搭載されており、タップで様々な操作が可能です。

これ自体はなにも珍しいものではないのですが、そのタップしたときのフィードバックがなかなか好印象です。

タップするとほぼ同タイミングで「ポンッ」とフィードバックが返ってきます。そのためダブルダップのときは、「ポンッポンッ」と音が鳴るため、確実に2回タップできたことをすぐに把握することができます。

このフィードバックがないと、ダブルダップをしたつもりが、実は1回目がうまくタップできておらず、シングルタップとなるようなことが多々ありますが、こうしたフィードバックの工夫により物理ボタンのような確実な操作が可能となります。

WF-1000XM4のタッチパッド操作

タッチパッド

タッチパッドにはもともと決められたセットを左右に1つづつ割り当てることができます。

  1. 外音コントロール
  2. 再生コントロール
  3. 音量コントロール

率直な感想として、外音コントロールと音量コントロールは2つづつしかアクションがないのだから纏めてしまえば全部操作できるのになぁと思いました。

とは言え、必要最低限のコマンドは割当できるので特に不満はありません。

WF-1000XM4のスピーク・トゥ・チャット

スピーク・トゥ・チャット

WF-1000XM4には”スピーク・トゥ・チャット”という新機能が搭載されています。

スピーク・トゥ・チャットとは

自分が発話した際に、自動的に外音取り込みモードに切り替えてくれる機能
Galaxy Buds Proの音声検出機能と同様の機能

便利な機能なのですが、使い所次第かなと思います。

なぜなら相手から声をかけられて反応しないため、最初の会話は必ず聞こえません。

ただ、不意に話しかけられたときにわざわざモードを切り替える必要がないという点では便利ですね。

私は自分が口ずさんだときに勝手に外音取り込みモードになるのが、鬱陶しいと思ってしまい使っていませんが・・。

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WF-1000XM4の切り替え

最近ではスマホで音楽を聴きつつ、仕事や学校の授業ではPCとペアリングしてWEB会議に参加するような使い方も完全ワイヤレスイヤホンで広がってきました。

そこで重要なのが、機器接続先の切り替えのスムーズさです。

XM3は接続先の切り替えが上手くできないことが多く、かなりストレスになっていましたが、WF-1000XM4ではスムーズに切り替えられるように改善しています。

こうした地道な改善点も着実な進化を感じられるポイントです。

Jabra Elite 85tやFreebuds Proのようなマルチポイント接続には非対応

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WF-1000XM4のアダプティブサウンドコントロール

アダプディブサウンドコントロール」とは、ユーザーの行動や場所に連動して事前に登録した設定に自動で切り替わる機能です。

スマホ側の加速度センサーにより4つのパターンを認識してくれます。

  1. 止まっているとき
  2. 歩いているとき
  3. 走っているととき
  4. 乗り物に乗っているとき

ただ、実際の使い分けをしたいシーンはこの4つには分類されないため、実利用レベルではないと感じたのが正直なところです。

例えば、歩いているときにちょっとした信号待ちでモードが切り替わり、動き始めるとまた切り替わります。しかも、切り替わりのたびに「ポーン」という音が鳴るので音楽再生の邪魔でしかないです。

ユーザーの状況を認識して設定を変えていくというコンセプトはいいのですが、まだまだ作り込みが足りないと感じました。

WF-1000XM4は360 Reality Audio対応

360 Reality Audio
image;sony

WF-1000XM4は360℃まるで音楽に包まれているような感覚の体験ができる360 Reality Audioに対応しています。

対応アプリや音源はまだまだ少ないですが、こうした新しい音楽体験ができるのも魅力の1つです。

WF-1000XM4の電池持ちは更に向上

WF-1000XM4の電池持ち

電池もち
image;sony

WF-1000XM4は小型化を実現しながら、バッテリー持続時間でも確実に進化をしています。

WF-1000XM4の電池持ち

  1. ノイキャンOFF:イヤホン単体8時間(ケース併用24時間)
  2. ノイキャンON:イヤホン単体12時間(ケース併用36時間)

ノイキャン有効時でもイヤホン単体で8時間のロングバッテリーを搭載しています。

これは他社に比べてもかなり優れている点です。単体8時間なら丸1日WEB会議で使っても電池切れの心配はありませんね。

また、万が一の電池切れでも5分の充電で60分の再生を可能にする急速充電に対応しているのもありがたいポイントです。

WF-1000XM4のレビューまとめ 前モデルを確実に進化させたハイレベルな完成度

WF-1000XM4のレビューをお届けしました。

前作はノイキャンや音質は良いものの、サイズやソフトの作り込みの甘さが随所にありましたが、随所に確実な改善が見られています。

私の耳に合わなかったのが残念でなりませんが、その点を抜きにすればかなりハイレベルな完全ワイヤレスイヤホンかと思います。

最後にWF-1000XM4の良い点・イマイチな点を纏めておきます。

WF-1000XM4の良い点

  1. プラスチックゼロの化粧箱
  2. 小型化された充電ケース
  3. ワイヤレス充電対応
  4. ノイズアイソレーションイヤーピース採用
  5. LDAC対応
  6. 強力なノイズキャンセリング性能
  7. 風切り音対策
  8. わかりやすいフィードバック
  9. スムーズな切り替え
  10. 超ロングバッテリー

WF-1000XM4のイマイチな点

  1. 大きめのイヤホンサイズ
  2. 圧縮音源次第では高音が歪む
  3. 作り込みの甘いアダプティブサウンドコントロール
  4. 少々お高い(33,000円)

WF-1000XM4は価格が33,000円と完全ワイヤレスイヤホンとしては高額な部類に入るため、購入にはそれなりの思い切りが必要ですが、全体的に高いレベルでバランスの整った完全ワイヤレスイヤホンに仕上がっています。

特にSONYの音作りが好きな人は購入して損はないでしょう。

気にある方はぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

最後までご愛読ありがとうございました。

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WF-1000XM4レビュー

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この記事を書いた人

ガジェット好きサラリーマンブロガーしみたくです。愛用:Galaxy S23 Ultra サブ:iPhone14 Pro 年間200万円近くをAmazonや楽天で散財するガジェットブロガーの鑑です。スマホをメインに様々なガジェット情報をお届け!Twitter@Gadget_Simitaku、Instagram@shimitaku.gdやってま~す。

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