Xperia 10 iiはNTTドコモ、KDDI、Y!mobileから発売されるXperiaのミドルレンジモデルです。前作Xperia 10から確実なスペックアップでコストパフォーマンスが注目されています。
本日はY!mobile版をゲットしましたので、Xperia 10 iiの実機レビューをお届けしたいと思います。
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Xperia 10 iiの外観
Xperia伝統の縦長筐体
最近のXperiaといえば、縦横比21:9の縦長筐体が特徴的です。
Xperia 10 iiも同じアイデンティティを受け継いでおり、横幅はスリムな一方で縦の長さは大きめな端末と同じぐらいの大きさがあります。
Galaxy S20 5Gと比較しても、横幅はスリムなのに対して、縦はかなり長いのがわかるかと思います。
縦長ということもあり、片手操作には難があります。
重量は151gと最近のスマートフォンにしては割と軽めです。200g超えの機種も多い中で151gという重量は長時間使っても手が疲れなくて助かります。本体の薄さと相まってそこまで重さは感じません。
フレーム部分には樹脂を採用
フレーム部分には樹脂素材が使われており、ちょっとした摩擦抵抗があります。Xperia 5とサイズ感も良く似ていますが、あちらはメタル素材だったのでつるつる滑りすぐ落としそうでヒヤヒヤしていました。
質感は大きく劣りますが、扱いやすさという点では評価できるポイントかと思います。
やっぱり嬉しいイヤホンジャック
今年のモデルからXperia 10 iiにイヤホンジャックが復活しました。理由は単純で『Xperiaユーザーからの要望が多かった』とのことです。
Xperiaは音質に拘る人からも人気の機種です。ワイヤレスも音質がかなり良くなりましたが、やはりわかる人には違いがあるんでしょうね。
Xperia独特のシャッターキーはなし
手元に届くまで気づかなったのですが、Xperia 10 iiはXperiaの特徴でもある独立したシャッターキーが非搭載となっています。
そのためボタン類は指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンと音量キーと非常にシンプルです。
シャッターキーですがあれば便利でしたが、なくても特段問題ないというのが使ってみた正直な印象です。
存在感のあるトリプルカメラ
Xperia10から大幅強化されたのがカメラです。
1200万画素の標準レンズ、800万画素の望遠レンズと超広角レンズとトリプルレンズ構成になりました。画質については別の項目で紹介します。
トリプルレンズ構成になったためか、カメラの出っ張りはわりと激しめです。
ただ、個人的に『優秀なカメラ=出っ張りが大きい』のが既成事実化しているため、いいカメラを載せていると思えてきてしまうので、これはこれでいいのではないかと思ってしまいました(笑)
でも裸では怖くて使えないのでケースは必須ですね。
Xperia 10 iiのディスプレイ
ミドルレンジながら有機EL搭載
ディスプレイも大きな進化を遂げたポイントです。前モデルは液晶でしたが、Xperia 10 iiは有機ELを採用しています。
解像度は変わらずですが、有機EL特有の発色の良さのおかげもあり、ディスプレイ品質は飛躍的に向上しています。
「ブラビア」の映像技術を採り入れた「トリルミナスディスプレイ for mobile」が採用されており、そこらのフラッグシップ機と遜色ないレベルの仕上がりです。
画面のリフレッシュレートは60Hzとなっています。
Xperia 10 iiの操作性
多少のもっさり感はあるが普段使いなら大きな不満はなし
Xperia 10 iiはSoCにSnapdragon 665を搭載しています。
ベンチマークスコア的には17万点台とミドルレンジとエントリーモデルの間に位置しています。
そのため動作面で少し不安でしたが、実際に触ってみたところそこまで気にするレベルではありませんでした。
ブラウジングやTwitterなどのSNS、Lineなどメッセージアプリであれば割とサクサク動いてくれます。読込中にスクロールするとカクつくこともありますが、許容範囲内でした。
同じSoCを搭載したOPPO Reno3 Aのレビューはこちらです。
ライトなゲームなら問題しっかり動く
ミドルレンジ端末で気になるのがゲーミング性能です。そもそもヘビーなゲームをする人はそもそもエントリー機を買うべきではないですが、ライトなゲームはちゃんと動いてくれるのか心配になりますよね。
結果としてはパズドラのようなグラフィック性能をそこまで使わないゲームなら全く問題なく楽しめました。
また、負荷の高いゲームでもゲーム側での解像度コントロールが上手く働くので、プレイできないということはないです。
最高画質でプレイはさすがに難しいですが、動くことはちゃんと動きます。あとは発熱と電池持ちですね。
縦長ディスプレイはやっぱり使いやすい
Xperia5を使っていたときも思いましたが、21:9の縦長ディスプレイはとても使い勝手が良いです。
コンテンツによっては一部上下に真っ黒なスペースが生まれてしまったり、引き伸ばされてしまったりしますが、基本的にスマホ用のアプリは縦スクロール設計なので相性が抜群です。
LineでもTwitterでも縦にコンテンツが並ぶので表示領域が広くスクロールの回数が少なくて済みます。
指紋認証はとても優秀
Xperia 10 iiは指紋認証センサーが電源ボタンに統合されています。
指紋認証はボタンを押す必要はなく、指を置くだけで認証されるためとても使い勝手が良いです。加えて認証精度・速度とても良好です。
Xperia 1/5の指紋センサーは私の経験上一番使えない指紋センサーだったので、かなり心配していましたが、こちらは全く問題なさそうです。
Xperia 10 iiのカメラ
Xperiaらしい自然な仕上がり
Xperiaのカメラは過度な補正が入らず、見たままの景色を残せるカメラとして有名です。Xperia 10 iiも例外ではなく、こちらの青空の写真も実物にかなり近い写りです。
自然な仕上がりとういことは、悪く言えば補正がなくそのままを表現してしまうので、例えばこちらのカツ丼は実物はそこまで美味しそうではなかったので、写真でも色味が薄く美味しいとは言い難い写真になっています。
一方でGalaxy S20でAI補正を有効にして撮影すると、卵の黄色やネギの緑が際立ち、SNSにも投稿できそうなメシウマに写っています。
ただ、勘違いしてほしくないのがメシマズ写真になるのではなく、実物そのままをありありと表現してしまうということです。
こちらは実物が見た目だけで食欲をそそるようなラーメンですがどちらも美味しそうに撮れているのがわかるかと思います。
むしろ、実物が美味しそうだと、過度な補正は必要なくより自然な写りのほうが好印象です。
超広角で新しいカメラ体験
Xperia 10 iiから新しく追加された超広角レンズはカメラの楽しみを広げてくれます。ほぼ人間の視界と同じ範囲まで撮影ができるので、風景写真など広く写したいときに大活躍してくれます。
画素数が800万画素と低いのが難点ですが、今まで撮れなかった絵を撮れるというのは同価格帯のシングルレンズの機種に比べても大きなアドバンテージになります。
少しだけ色味が変わる点が気になりましたが、超広角レンズでは珍しいことではありません。
ナイトモードに過度な期待は禁物
Xperia 10 iiは『夜景モード』を搭載しており、少し長い時間撮影させることで、より明るく撮影することができます。
夜景モードで撮影したのが右の写真ですが、たしかに標準モードで撮影したときには黒く潰れていた箇所もしっかりと表現できていますが、気になるのがノイズの目立ち具合です。
空を見てもらうとかなりノイジーになっており、ちょっとこのレベルだと実利用するかは微妙なところです。
ちなみにフラッグシップ機のナイトモードはかなり強力でその実力差を紹介しておきます。
夜景に強いHUAWEI端末なので相手が悪いところもありますが、同じナイトモードでもここまで違います。
Xperia 10 iiは道路はほぼ全て黒く潰れているのに対して、P30 Proは該当の影まで認識できます。
ノイズもなくかなりきれいな仕上がりで、Xperia 10 iiの夜景モードも今後のアップデートで改善されることを期待します。
Xperiaらしいもっさりした動きがマイナス
カメラの画質に関係しないところで気になったのが、Xperia特有のもっさり感です。
Xperia 1/5はもっさり感が不評でしたが、Xperia 10 iiも特に変わった印象はなくもっさりしています。
カメラを起動してからシャッターが切れるまでの時間も5~7秒と少し長く、シャッターボタンを押してからもラグがあるので端末をじっと固定する必要があります。
風景画なら良いですが、動物や子供など動く被写体の場合、さっと出してパッと撮れることは重要な要素なので、ここについても今後の改善に期待したいです。
Xperia 10 iiの電池持ち
2日余裕で持つ優秀な電池持ち
Xperia 10 iiは3600mAhの大容量バッテリーを搭載しています。実際に使ってみた結果、電池持ちはとても優秀でした。
WEBブラウジング、Twitter、Line、たまにカメラ程度でヘビーに使わなければ、2日は余裕で使えそうです。
Xperia 10 iiの価格
Xperia 10 iiはNTTドコモ、KDDI、Y!mobile,IIJmioなどの各MVNOからも発売されています。
キャリア | 価格 |
NTTドコモ | 41,976円 |
KDDI | 49,990円 |
Y!mobile | 41,760円 |
Mineo | 43,560円 |
IIJmio | 40,150円 |
goo Simseller | 34,210円 |
各キャリアで取り扱いがあり、約4万円前後で購入できます。
Xperia 10 iiの実機レビュー まとめ
Xperia 10 iiの実機レビューをお届けしました。
4万円台で購入できるXperiaとしては、前作よりも随所にスペックアップが見られかなりコストパフォーマンスは良くなりました。
期待していたカメラですが、動作の快適さや夜景モードなど残念な点もいくつかありますが、ディスプレイや電池持ちを考えるとバランスのよい端末に仕上がっていると思います。良い点も悪い点もXperiaらしさが詰まった1台ですね。
Xperiaがほしいけど、Xperia 1 Ⅱが高すぎて落胆している方、ぜひXperia 10 iiを検討してみてはいかがでしょうか。
最後までご愛読ありがとうございました。
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